山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

年に一度の大仕事

2020年05月04日 | 山菜料理
 深山幽谷から無事に帰還することが出来た。無事でホッとしている理由は、渓の厳しさと荷物の重さのせい。

ゼンマイ採り場より

こんな斜面というか、崖ですね。登っていくと、

逢いたかったぜ!

こういう子たちが待っていてくれるのだ。リュック(60ℓ)には、もう何も入りません。
「子ども背負ってだみってだにゃあ(子どもを背負っているみたいだね)!」
などと言葉を交わしつつ、よろめきながら渓を下る。そうして、無事に帰還なのである(やっぱり妻たちが敬遠するはずだ)。
 さて、帰還したのは良いけれど、ここから大仕事が始まりです。

赤コゴミだけでこのぐらい

 「欲タガリ」であることは認めるけれど、やむを得ない。これは、年に一度の大仕事なのだ。これを茹でて干して、1年分の保存食にしてしまいます。

  ≪乾燥ゼンマイと乾燥赤コゴミづくり≫

 下ごしらえの部
 ・赤コゴミは、目立つゴミを落とす程度
 ・ゼンマイは、わた毛を取って枝先の葉を除きます
  (実は、ウルイの全部とゼンマイの半分以上は急流に流されてしまった。その残りです。)
  (きっと、山の神様は「年なんだから無理するな」とおっしゃりたかったんだと思います。)
 この作業は、妻にやってもらいました。

ビフォー


アフター

ありがとね。すごく助かりました。
 この間、マタギは、ひたすら赤コゴミを茹でて干し続けています。

 ・約5分間強、茹でます
 ※3分すぎたら裏返します

 ・ざるに移しかえて湯を切ります
 ※同時に熱冷まし(この作業をひたすら繰り返す)

 ・ゼンマイも同様の作業なんですが、太いので10分弱茹でてみました

美しい!


ゼンマイってゼンマイみたいだねって、これ分かるのは昭和の人?


もう一息!

 ・軒先の日当たりの良い場所に、重ならないように広げます
 ※正直なところ無理なので、べと付かないように時々並べ替えます

 もう、干す場所ないぞ。どうしましょうと思ったけれど、この際だから、コゴミと同じやり方で冷凍保存を試みることにしました。

  ≪赤コゴミの冷凍保存≫


 ・茹でた赤コゴミをざるに移して

秘技、水切り!ってみんなやってるか


 ・素材の1%分の食塩をまぶして

 ・真空パックします(今回は400g×3袋)
 うまくいくと良いんですけど。ま、戻して使うときは、炒め煮だと思うから何とかなるんじゃないかな。

 かなりくたびれたので、一眠りします。さて、明日以降、天気が良いといいなあ。赤コゴミとゼンマイとが、順調に仕上がりますように。
 お休みなさい。


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