命溢れる季節、マタギ家の冷蔵庫にも、旬の食材が溢れかえる。
今溢れているのは、ネマガリタケ。
とてもじゃないけど食べ切れない
親類縁者に届けたり取りに来てもらったりしたんだけど、まだ、かなりある。それなのに、3日後には、また採りに行く約束をしているんだから、どんどん消費していくしかない(今回は長期保存しないつもり)。まあ、旬の季節の宿命と言っていいかもしれない。
ここまで、タケノコご飯にタケノコ汁などにしていただいてきているが、揚げ物にはしていないことに気が付いた。普通に考えれば、天ぷらなのだが、何か別の、おもしろい食べ方はないかなと思って調べてみた。そしたら、見つけてしまったんですね。その名も、
≪月山筍の生ハム巻きフリット≫
知る人ぞ知る、『アル・ケッチャーノ』のオーナー、奥田シェフが考案したレシピのようだ。詳しくは説明しないが、地元の食材を生かしたイタリア料理を次々に開発されているカリスマ料理人だ。
それでは、やってみましょう! って食材が足りないじゃん。「フェンネル」(ハーブの一つ)が重要な役割を果たす料理らしいんだけど、ない。仕方がないので「ディル」(これもハーブ)で代用して作ってみることにしました。
下ごしらえ・調理の部
・茹でておいたタケノコの皮を剥いて、根元の固い部分を切り離します
・タケノコの大きさに合わせて生ハムを下半分に巻き付けます
・ここに、薄力粉をまぶして、冷蔵庫で待機
・ディル(初使用)を適当な長さに切り分けておきます
・氷水300mlに塩3gを溶かし
・薄力粉300mlを入れて、ディルも混ぜたら、タケノコをくぐらせて揚げます
こんな感じに仕上がりました
本日の夕食へ
実はこの日、妻たちは餃子を作っていたんです。それにタケノコ汁でしょ。ここに『月山筍の生ハム巻きフリット』を並べたらどうなるのかドキドキしていたんですけど・・・。
ごめんなさい。
この食卓では、少々浮いた存在になってしまいました。
この料理は、白ワインを脇に置いて、時折口に含みながら味わう、コース料理の一品です。オードブルとして使うか、メインディッシュに添えるかってところでしょうか。美味しいことは美味しいんだけど、ご飯とみそ汁にはちょっと、という感じ。残りは翌日、一品料理として楽しませてもらいました。
さて、話が長くなってしまったんですけど、この続きが本日のメインエピソードになります。チャチャッとまとめておきます。
妻が作った餃子の具が余った
マタギが作ったフリットの生地も余った。
じゃあ、これを組み合わせて、もう一品作ってみましょう!作るのは、
≪蒸し餃子饅頭≫
・フリットで残った衣にドライイースト少々と強力粉・薄力粉を足して、ある程度固めました
※打ち粉を敷けば、何とか切ったり伸ばしたりできるレベルです
・餃子の具に合わせて生地も切り分けて伸ばしたら
・オイスターソースで味を整えた餃子の具を乗せて包みます
・蒸し器に並べて15分(強火1分、蓋に隙間を開けて弱火14分)
はい、出来上がり!(十数個できました)
朝食用の飲茶です
昨夜、余らせてしまったタケノコのフリットとともに戴きました。美味しかったです。
今回の料理は、とても美味しかったのは良かったんだけど、これは、夫婦ともに材料を余らせてしまった結果できた偶然の産物です。余らせてしまったことが、新たな楽しみと喜びとを生み出したことになります。ありがたいことです。
いい加減に暮らしている夫婦に乾杯!ってところかな?
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