1月10日から3日間、立教大学の修了論文提出日になります。
見直せど、見直せど湧いて出てくる校正ミス。私ってこんなに雑駁な人間だったの?と、我ながら呆れてしまいます。
2万字の論文のプリントアウトは結構な量で、何度インク切れになったか分かりません。
2019年7月9日に夫を亡くしてから、これでもか!とやってきたコロナ禍と人間の怖さ。しかし、人間の優しさを目の当たりにして、どうやら暗闇から少しずつ光が見えてきています。ただ、この光はまだ雲に覆われたりしています。光と闇は表裏一体。
この論文に存分にぶつけることができました。それは私の死生観でもあり、人生観でもあります。
死を離れて生はない。
死が生に問いかけるものは、生の危うさへの気づき。それこそが私にとって人生の最大の課題でしたし、これからもそうです。
授業で、私が死生観を語ると嫌がる人もわずかですがいます。しかし、ご勘弁を…。
私の授業はそれが中心です。私は受講される方おひとりおひとりのリクエストに合わせるほど器用ではありません。(笑)
2023年、年の初めの大仕事は、4月のゼミナールを決めたこと。そして、個人的には修論を終えたこと。
幸い、テレビはほとんど見るものはなかったのでお正月はちょっとがんばりました。
見たのは、「箱根駅伝」と「成田屋にござりまする」のみ。
十数年前までは、夫と年末年始は箱根に行って、駅伝をリアルに見ていました。
成田屋にござりまするは市川海老蔵改め、団十郎一家のドキュメンタリー。
小林麻央さんが亡くなったのは忘れもしない、2017年6月でした。なぜ明確に覚えているかと言うと、夫のガンが発覚した時だったからです。そして、全国大会のさなかでした。
この5年で団十郎さんのお子さんお二人の成長は目を見張るものがあります。
麻央さんは「生きている」と思いました。
海老蔵さんはやんちゃでしたから、いろいろ問題も起こしました。しかし、彼を成長させたのは悲嘆の苦しみと子どもたちを愛情たっぷりに育てることだったのでしょう。
子どもさんたちの成長ぶりと父親への愛情と尊敬は見ていて美しい。麻央さんがどんなに素晴らしい妻であり、母であったのかを証明しています。
というわけで、私はこの修論をもって団十郎一家を見習いステップアップします。
そして、ちょっとわがままに生きていくことにします。
わがままと言うのは、つまり、妥協しないこと。
改めまして、皆さん今年もよろしくお願いします。