たくさんたくさんお話ししたいことがあります。
日曜日は岐阜、月曜日は大阪…本当はここで帰京のはずでした。
実はお伊勢さんに行ってきました。そして、来年の全国大会を決めてきたのです。
これについてはまた後日。
さて、グリム童話に白雪姫があります。
白雪姫と呼ばれる美しい王女がいました。
しかし彼女の継母である王妃は、自分が世界で一番美しいと信じていました。
彼女は魔法の鏡を持っていました。
いつも鏡に尋ねます。
「鏡よ、鏡よ、世界で一番美しいのはだれ?」
すると鏡はちゃんと答えてくれます。
「それはもちろん王妃様です」と。
彼女はいつもそれで大満足していました。
ところがいつしか、その魔法の鏡は
「鏡よ、鏡よ、世界で一番美しいのはだれ?」の質問に
「それは白雪姫です」と答えるよう になりました。
怒りに狂った王妃は白雪姫を殺そうと策略する
そんな物語でしたね。
童話は真実を語ります。
人は大なり小なり邪悪な心が潜んでいます。そんな心の醜さと同時に、心の美しさ、そして清らかな心が何よりも強いということを伝えます。
こんな物語もあります。
昔々、誰よりも美しいと自認する人がいました。
彼女は鏡に向かって長い髪をとかしていました。ふと鏡ごしに隣の友人が同様に髪をとかしているのを見てこう言いました。
「貴女、髪が少ないわね。それに白髪も多いし…どうしたの?」
ある時、この毒語を発する彼女は大勢の人の前でこう言いました。
「私ね、猫が大嫌い。だって猫はゴミをあさるでしょ」
一同「……」
すると彼女は隣にすわっていた女性に言いました。
「貴女、猫に似ているわね」
その場はシ~ンと凍りつきました……とさ。
これは実話です。(笑)
「髪が少ないわね」と言われた彼女は私の友人です。
これを聞いていた私は固まりました。
「猫に似ているわね」と言われたのは何を隠そう私です。
3人とも同い年。
そんな毒語を発する彼女から先日、声をかけられました。実に20年ぶり?
一瞬、だれかと思いましたが、喋り方でわかりました。
「お元気にご活躍のご様子ですね」と言う私に対して
「年を取ったわねえ。お互いに」という返事。
外見の転変は十分にしているのに心の現われとも言える言葉と雰囲気は以前とちっとも変っていませんでした。
6月19日、第1回の「国際ヨーガの日」という大事な大事なレセプションだというのに私は前日、食べず眠らずの諸雑務で最悪の状態でした。着の身着のままで臨んだのですが、この再会は私をさらにドッと疲れさせたのです。
それから数日間、その毒が全身にまわりました。(笑)
やっと今日あたりから正常に戻りつつあります。
しかし、こういう状態の時は神経が研ぎ澄まされていて、いろいろなことに気づくものです。
この「国際ヨーガの日」のレセプションとパーティーはネットでのご案内だったようです。一体何百人の方が集まっていたのでしょう。
他のヨーガのグループの皆さんに囲まれて懇談されている田原豊道先生を遠くから愛の眼差しで眺めている控え目な日本ヨーガ学会のお仲間たちを見て私は感動していました。
私には素敵な師匠とお仲間がいる…。
彼女との再会は私にいろいろ気づかせてくれました。
私たちはひと息ひと息転変している。だから未来の自分のために転変できるのだ!
放っておいては絶対に実現できない内面(心)の輝き。
その輝きのために転変があるのだ!(バカボンのパパみたいですね)
『ヨーガ・スートラ』はそれが言いたいのですね。
心の清らかな人はいくつになっても美しいと思います。
心の清らかさはオーラとなってその人を輝かせます。
田原豊道先生の輝きは眩しかった!(荻山貴美子)