れんげの華さん、美しい藤の花のお写真ありがとうございます。
さて…
離婚した夫婦が10数年ぶりに再会し「あの頃はありがとう」と元夫が元妻に言いました。元妻は「あの頃にそんなセリフを言ってくれれば仲の良い夫婦でいられたかも…ね」と、しみじみ。
これはあるドラマでのひとコマです。
抑圧された怒りは簡単には消えず、いつまでもわだかまります。小さなうちに解消しておかないと、怒りは増幅し、いつか大抵は間違った方向に転化せざるを得なくなるそうです。
覆水盆に返らず…です。
怒りは成長し、潜在意識の中の怒りに根をおろすそうですから怖いですね。
これからの人生を間違えたくないので、私は『ヨーガ・スートラへのいざない』の第2章の扉に、ある詩を引用しました。
「楽しい心で年をとり…
はたらきたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうな時に希望し、」
これができれば素敵ですね。
そして…
「人のためにはたらくよりも
謙虚に人の世話になり」
この 部分にハッとさせられます。
受け取ることに、心底「ありがとう」という謙虚な心を持っていたでしょうか?
与えることばかり考えすぎていたような気がしてなりません。
やはり、人は与えられている…
さて、『ヨーガ・スートラ』は余計な贅肉をそぎ落とした教えです。
師から弟子へと口伝されてきたものですから情緒的ではなく簡潔な教えです。それだけにちょっと理解に苦しむところもあります。
『ヨーガ・スートラへのいざない』は、全体を通して解説していないところがわずかですが、あります。それはほんのわずかです。
こことここが「抜けています」というご指摘がありました。
実は、それは説明の必要がない…と、判断した箇所なんです。
ということは、説明なしでストレートに読めるところは、このわずかな箇所だけだということでしょうか。
よくお読みいただいているのですね。ありがとうございます。
ともあれ『ヨーガ・スートラ』を読んでいくうえでのヒントに少しでもなっていただければ大変な喜びです。
マザー・テレサがこうおっしゃっていました。
あなたの心を変えること
心を変えない限り 回心はありえない
場所を変えても それは答えにならない
仕事を変えても それは答えにならない
答えはどこにあるのか
それは心を変えること
いかに心を変えるのか
祈ることによって
まさに『ヨーガ・スートラ』は心を変える教えです。(荻山貴美子)