日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

百か日は過ぎたのに…

2019年10月31日 20時54分11秒 | 思うがままに

まだ夫は、私の心を100パーセント占領しています。

 五反田、新宿御苑前、大久保、代々木上原

病院や代替治療院のあった場所です。

本当にいろいろ通いました。

 

温熱療法は最後のころは少し辛そうでしたが、とにかく、良いと言われるものは出来るだけやりました。

帰りに寄ったレストランやカフェ。

「なんだか病院に来ているんじゃないみたい」と、楽しそうな夫の顔。

 

夫は、最後までしっかりいのちの火を燃やしつくしてくれました。

 

これは、私を思う愛そのものだったと思います。

 

夫に、もし思い残すことがあったとすれば、私と同様、もう2人が会えなくなること。そして、見かけより脆い私を心配するが故だと思います。

 

緊急搬送されて入院した時のこと。はじめての長期入院で、ストレスを溜め、はやく帰りたい…と言ったこと。

入院から自宅に帰って、車椅子で散歩した時の2人の穏やかな会話。

 

最期を看取っていただいた豊島病院での2人。「帰りたい?」と聞いたら「別に…」と答えました。私がずっと一緒だったから安堵感があったのでしょう。

そして仕事や大学の合間にお見舞いに来てくれた親しい身内との会話。

 

まるで昨日のことのように思い出されます。

 

百か日が、過ぎたというのにどうしたことでしょう。

 

私が本当に癒えるまでもう少し聞いていただけますか?

 

悲嘆には正常なものと病的なものがあるそうです。

 

死別に伴う感情を感じないか、あるいは感じても表現しようとしない場合は、病的な悲嘆だそうです。病的な悲嘆は死別から大分後に、時期ハズレの反応としてあらわれるとか

 

ということは、私はまだ正常なのだと思います。

 

ですからもう少し見守ってください。

 

エリザベス•キューブラー•ロスは、悲嘆の段階を5つに分けました。

 

否認、怒り、取引、抑うつ、受容。

 

精神科医のある先生は、パニック、苦悶、抑うつ、無気力、現実直視、見直し、自立の7段階に分けました。

 

またある先生は、精神的打撃、否認、パニック、怒りと不安、恨み、罪意識、幻想、抑うつ、精神的混乱、あきらめ、新しい希望、立ち直りの12段階に分けました。

 

日にち薬は、まだ私には効きません。体験者の本を読むと、「時が解決してくれる」と言ってくれる人に反発すら感じていたとありました。

 

でも死別から4年、5年経ってみると、たしかに時が心に変化をもたらしてくれたそうです。

ただ「解決」までとはいかないようです。

 

でも「時」だけを漫然と待っているだけでは何も起こりません。ですから私は今、闘っています。

 

立ち直る私を俯瞰していてください。

 

もし皆さんの中のどなたかが、今後、死別の体験をなさったとき、少しでもお役に立てればと思い発信し続けます。

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フラッシュバック

2019年10月30日 20時12分27秒 | 思うがままに

私には夫の死という強いトラウマがあります。その記憶が、ふいにやってきて、鮮明に思い出されます。悪夢も見ます。心的外傷後ストレス障害と言われています。いわゆるフラッシュバックです。

 

私の場合は、パターンがあり、一つは救急車です。あのサイレンを聞くと身が縮みます。でもこれは軽いものです。

 

強烈なものは、地方から帰ってきた時に起こります。

 

優しい夫は、羽田空港や東京駅に着く時間を把握していましたから、必ずLINEをくれました。

 

「今、どの辺?」と。

お風呂を入れていてくれるのです。

 

帰宅すると「お疲れ」と言って私の大きな荷物を運んでくれました。

 

地方から帰るとその記憶が蘇ってくるのです。

 

あの声、あの笑顔はもうありません。当たり前の営みが当たり前ではなかったのです。

もう涙が止まらなくなります。

 

一服した後、果物を食べたりお茶を飲みながら、ひとしきりおしゃべりをしました。このひと時が楽しかったのです。

 

私、雑踏の中もダメです。そして、2人でよく入ったレストランにもいけません。

 

少しずつ日常を取り戻している中で、ふいに襲ってくる、このフラッシュバックは何年経っても消えないそうです。

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ご馳走さま

2019年10月29日 19時47分53秒 | 思うがままに

また大輪の花がひとひらこぼれました。

八千草薫さんです。

 

生涯美しく、可憐な花でした。

日本の女優さんで誰が一番の好き?と聞かれたら八千草薫さんでしょう。

 

無常ですね。

 

人は生まれてから死に向かっています。だれでも

 

長さではなく、やはり、どう生きたかですね。

 

夫も大好きな女優さんでした。とくに、映画「ツナグ」のお母さん役は可愛かったです。最後のセリフが印象的でした。

帰宅したらまた観ることにします。

 

さて、夫はサユリストでした。青春を同じ時期に過ごしたからでもあるでしょう。若い頃の吉永小百合さんが好きだったみたいです。

 

彼は、若い頃から食いしん坊。私と違って好き嫌いがありませんでした。

 

よく外食しました。どこで食べても「ご馳走さま」と声をかけていました。

 

だからついつい、タクシーを降りる時、「ご馳走さま」と言ったことがあります。

 

まだまだ病気と縁がないころです。

 

2人で笑い転げました。

 

岡山から戻りました。

 

 

 

 

 

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そんなこともあったね

2019年10月28日 09時26分33秒 | 思うがままに

羽生結弦選手の大快挙。

 

羽生結弦選手と言えば思い出します。確か昨年の2月ごろ?羽生結弦選手が金メダルを獲得したあの実況中継に釘付けになっていた私たち。

 

その時、間が悪いことにガスの修理が来てしまったのです。

 

夫が一緒に見ましょうと言ったものですから3人で興奮して見ました。

 

我に返ったとき、見たこともない知らないおじさんと3人でテレビを見ている姿が何とも可笑しくて笑っちゃいました

 

そんなこともあったね

昨夜、ふと思い出しました。

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ツーショット

2019年10月27日 18時07分33秒 | 思うがままに

やっと大阪に到着しました。

つい、「今、着いたわ」と夫に電話しそうです。そうすると、いつも「今、弁当食べてる。美味しいよ」って言ってくれました。

アルバムを整理していたら、田原先生と夫のツーショットが出てきました。大分前の写真です。

 

 

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お平らに?

2019年10月27日 13時50分18秒 | 思うがままに

新幹線の時間には間に合わないでしょうね。

田原先生と池袋で1時のお約束ですが、まだ見えません。

 

最高2時間待ちということもありました。そんな時、夫が「お平らに、お平らに」と、なだめてくれていました。

 

ぶつけどころがなくなった私は、これからどうやってストレスを解消したら良いのでしょう?

 

困りましたねぇ。(笑)

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百か日

2019年10月26日 22時15分22秒 | 思うがままに

私の乗っている電車はよく止まります。今年の3月、夜のクラスの帰りの東上線が、私の降りる2つ前の駅で止まりました。

いつ復旧するかわからない。

 

仕方なく2駅くらい迷わずに歩けると思っちゃったのが大間違い。

 

まるで獣道に入ってしまったようでした。

 

人は誰も歩いていないし、約1時間半くらい歩いたでしょうか。

 

夫からは何度も心配の電話。

 

「どこにいるの?迎えに行ってあげる」と。

 

でも、「ここはどこ?私は誰?」の世界だからどうにもならない。

 

やっと自力で大きな通りに出て、訪ね訪ねて2時間かかり帰宅したのでした。方向オンチにも困ったものです。

 

夫には心配ばかりかけていた私でした。まさか、その次の月に緊急搬送されるなんて、その時は夢にも思っていませんでした。

 

夫とは、よくLINEや電話をしました。

「今日の田原豊道先生の授業も良かったよ」とボイスメモを送ったら「すごい!声にハリがある」とか。

 

田原先生を動画で撮って送ったら「田原先生、元気そうで安心した」とか。

 

入院中も「田原先生、元気かな?メールしてみようかな?」なんて言っていました。

 

夫とは、ケンカもしたけど仲良しでした。

 

私が夫にしてあげられた最大のことは、今、私が味わっている深い悲しみと喪失感を夫にさせないですんだことくらいです。

 

これが一番の私の慰めになっています。

 

さて、先週の水曜日、16日に私は築地本願寺に行きました。

 

何も知らずに行ったのです。何となく会いたくなって

 

先ほど分かりました。百か日だったのです。

 

百ヶ日は卒哭忌(そっこくき)とも言われていて、声をあげて嘆き悲しむことから一区切りつけるという意味合いがあるそうです。

 

偶然行ったお墓まいりでしたが、そろそろ明るく前向きにならなければいけませんね。

 

本人はいたって普通に明るくしているつもりですが

 

 

 

 

 

 

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魔女

2019年10月26日 09時52分16秒 | 思うがままに

昔々のことです。大先輩のTO先生に私はとことん嫌われていました。

 

ある日、授業中に私のことを「あの人は魔女です」と、唐突に言ったそうで、生徒さんは戸惑ったようです。

 

夫に言いました。

「あのねぇ、私、T・O先生に魔女って言われちゃった!」と。

 

「ひどいことを言うね」と、慰めてもらおうと思って言ったのです。

 

そうしたら、彼はこう言いました。

 

「すごい!東洋の魔女。カッコいいじゃない。君もしかしたらその人に好かれてるいるんじゃないの?」と。

 

なんだか拍子抜けしてしまいました。

 

東洋の魔女とは、東京オリンピックで金メダルを獲得したあの伝説の女子バレーボールのメンバー。

 

勿論、そんな意味合いでの魔女発言ではありませんでしたが、夫の即答に私は、感心したのでした。

 

その後も私に対するイジメが執拗にありました。

 

悩んでいた私に、田原豊道先生から「貴女、ヨーガを学んでいる人を美化しすぎていない?波止場なんだよ。いろいろな人がいろいろなものを抱えて集まっている波止場のような場所。それがホームヨーガ。だから壊れた船をここで修理して皆それぞれの居場所に帰るんだよ」と言われたことがあります。

 

人格者たちの集まりと思っていた私でしたから、まさかイジメや嫉妬がある世界とは思ってもいませんでした。

 

でもヨーガは自己練磨であると同時にキッカケが、悩みや苦しみを抱いている人が取り組む場合も多いということは事実です。

 

私自身もいろいろな事情を抱えていましたから

 

でも反面教師とはよく言ったものですね。そのT・Oさんのお陰で、私はたくさん学ばせてもらいました。

 

後輩への接し方や、お仲間との関わり方も

 

TOさんの存在がなかったら、手の施しようのない傲慢な私になっていたでしょう。

 

無駄なものはないですね。

 

 

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聖フランシスコ

2019年10月25日 22時57分58秒 | 思うがままに

映画「ブラザーサンシスタームーン」を再び観ました。

 

裕福な家庭に育ったフランシスコの心の中に起こった変化。

 

すべてを捨て、天なる父を求める者は次の世で100倍も報われると、修行の道を歩むフランシスコ

 

♬この世に自由を求めるならばあせらずに進みなさい。

日ごとにそれであなたも育つ♬

 

の声を頼りに修行を積むフランシスコ。

 

心静かに味わいました。

改めて聖フランシスコに親しみと敬愛を深めました。

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人という字

2019年10月24日 20時09分28秒 | 思うがままに

「夫と同じお墓に入りたくない」と、言う人があるそうです。

 

そんな言葉が出るくらいなら何故離婚しないのでしょう。打算が働いているからではないでしょうか。

 

よくも面と向かって「あなたと同じお墓に入りたくない」なんていえますよね。

 

そういう人に限って、毎日安穏と暮らし、夫の世話もせずに自分のことしか考えていないエゴイストに違いありません。

 

私の父方の祖父母は絵に描いたような仲の悪い夫婦でした。

 

九州弁で「いっちょん好かんばい」と、生涯言っていました。その割に子だくさんだから分からない。(笑)

 

そんな祖父母でさえ、一緒のお墓に入りたくないとは、言いませんでした。

 

敬虔なクリスチャンでしたから離婚は罪だと信じていたのでしょうが、昔は離婚という考えさえ浮かばなかったのでしょうね。

 

今は少しエネルギーがいりますが、離婚という勇気ある選択肢があります。

 

自分を高められない結婚、不満だらけの結婚ならやめたほうが賢明です。

 

でも、この結婚が自分を成長させてくれると思えば、案外、相性が良いのかもしれません。

 

因みに、私はクリスチャン。

クリスチャンネームはカタリナです。

 

でも、お墓は俗名で入ります。勿論夫と一緒の築地本願寺です。

 

築地本願寺は宗派を問わない大らかなお寺です。

 

ところで、私は何と遊びのない人間だったのでしょう。

 

この30年、あまりの忙しさで、息抜きは夫と一緒にいるときだけだったのです。

 

よくも話がそんなにあるというくらい夫とは会話がありましたし、私にとって一番の理解者でした。夫も私と一緒が一番心地よかったと思います。

 

ここで、田原豊道先生語録を思い出します。

 

人という字の話です。

 

「人という字は支え合っているというけれど果たしてそうかな?

 

よく見ると、片方はもたれっ放し。片方は支えっ放し。

 

どちらが楽でしょうか?

支えているほうが、楽だよね。自分がしっかり支えていればいいんだから。

 

それに対して、もたれっ放しの人は、いつ支えを失うか不安で仕方ない。」

 

田原先生の十八番のお話です。

 

私は、社会的には自立していると思っています。しかし、我が家では、夫にもたれっ放しだったので急に支えがなくなり不安定です。

 

夫が亡くなり3ヶ月がとっくに過ぎましたが、プライベートでは、まだまだ不安定でヨチヨチ歩きです。

 

自分の不甲斐なさにほとほと嫌気がさします。

 

まぁ、ヨチヨチ歩きでもリハビリすればちゃんと歩けるようになるのでしょう。

 

というわけで、まだまだ私には時間がかかりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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