日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

現代の養生訓

2015年09月29日 20時13分01秒 | 思うがままに

貝原益軒の『養生訓』は300年ほど前の日常生活の管理法を説いた実践書です。私はこの本の解説書の古書を持っています。

300年前に、今でいうベストセラーになった本だそうですから一読の価値あり。

この本のタイトルは

『養生訓入門』~楽しむことを人生とする~

人間50年と言われた時代に貝原益軒は84才の寿命を全うしたそうですから現代にも大いに役に立つ教えでしょう。

この時代は儒者と医者は一人の人物に兼ねられる場合が多かったそうです。貝原益軒もその一人。

私が一番気に入っているのは

「動け、そして休め」

一文をご紹介しますね。

「自分の身体に合ったことをして手足を動かしているのがいい。ときに動き、ときに静かにする。こうするなら身体の気は循環して滞ることはない。静かにしすぎると気が滞るし、動きすぎれば気が疲れる。動くのも静かにするのも、長すぎるのはよくないことだ」

動と静との基準をはっきりしていないところがミソです。

貝原益軒はどういう動がいいか?どういう静がいいか?時間や量などは?

そんなことは自分の体験で学び取るしかないといっています。

自分の身体の能力をよく知り、なぜそれをやるのかの本質をよく知ること。

さらに病気にならないというだけではなく、もっと積極的な利点の頂点にあるものは「楽」である、と言いました。

『養生訓』の前に『楽訓』という書物を出していた貝原益軒はその著書にこう書いているそうです。

「さあ、それでは、この天地に満ち満ちている四季の景色のきわまりない楽しみを思ってみよう。春はまずー」

この文章で貝原益軒の教えの一端を垣間見ることができますね。

さて、今、巷で注目されているのが緩急ウォーキング。

20秒早歩き

10秒ゆっくり歩き

これを10回(5分間)繰り返すだけで、1時間ウォーキングの効果が得られるそうです。これって現代の『養生訓』?

我が家から駅までは歩いて10分ですから片道やってみようかな?(荻山貴美子) 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サービスとお節介

2015年09月28日 17時24分10秒 | 思うがままに
ヨーガ・スートラは無意識の領域にどうメスを入れるか…だと思います。


無意識とは私たちが今まで溜め込んできた経験によるもの。

善行を積めば良い種が撒かれるし、悪い種は悪癖となります。この悪癖は繰り返し繰り返していると人格まで変わるということですから怖いことですね。

無くて七癖なんて言いますが、私もたくさんの悪癖があります。

ところで、不安や恐怖のない人っているのでしょうか?

坂東玉三郎さんには、心に浮かぶ日常の不安感を解消するために「うつ病」というキッカケが必要だったのだと思います。すごいのは、この糸口を自分自身で早めに見出したこと。それが「明日だけを見る」という一点集中。


身体も心も何かギクシャクすることがあれば、これは絶好のチャンスかもしれませんね。
転変(パリナーマ)のチャンス到来とありがたく受け止めて良い種を潜在意識に叩き込む…

これしかないようです。
 
以前、日経新聞に作詞家の阿木燿子さんが何でもない横断歩道で顔から転んだという記事がありました。
目的地に着く直前のことらしいです。
 
一体転ぶとは何なんでしょうか。
一説には、無意識に不自然な動きをしているからだそうです。

だったら意識的に自然な動きに矯正すればいい。
身体も心も問題は悪癖によるものかもしれません。
 
台所から食卓に行くまでのちょっとした距離で転んだ主婦がいました。
食卓を拭こうとして台ふきんを持った途端、無意識的に、汚れた食卓を綺麗にするという逸る心になり、結局は思い切り転び、骨折という憂き目に遇ったそうです。
 
人の集中力は一つしかありませんから、歩くときはひたすら歩く。仕事をするときは一心不乱。遊ぶときは大いに遊ぶ。
 
さて、「相手のためを思い、尽くすこと」をサービスと言いますが、お節介は「かえって相手の迷惑になるような余計な世話をやくこと」とあります。
 
お節介は鬱陶しい。サービスは心嬉しい。
 
ある旅番組で、バス停でタレントさんがバスを待っていたところ、先に待っていたおばあさんがやにわに手提げから手づくりのお菓子を出し、「これあげるよ」と無理やり手に握らせていました。「本当に結構ですから」と、断っても、おばあさんは「いいから、いいから」と、一歩も引きません。
 
困っているタレントさん。
 
あまりの強引さに渋々持たせられたお菓子の行方は?
 
わかりません。
 
年を取るということは、もしかしたら強引で空気が読めない…と言う事かも。
 
昨日から岐阜の師範科、大阪のNHKに来ていました。
今は東京行きののぞみに乗っています。
今月の巡業はこれでおしまい。(荻山貴美子)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岐阜ヨーガ連盟大会のお誘い

2015年09月27日 17時37分59秒 | 思うがままに

主題:瞑想とたましいの成長

日時:平成27年10月31日(土)  9:30受付~14:00(特別講師 大下大圓先生のご都合で変更になりました)
場所:ホテルグランヴェール岐山(日時に伴い場所も変更になりました)
会費:一般 5,000円  会員4,500円
 
大下大圓先生は飛騨千光寺のご住職です。
 

「飛騨国千光寺は、縄文弥生の古え薫る仁徳天皇の御代、今から1600年前に飛騨の豪族両面宿儺(りょうめんすくな)が開山し、約1200年前に真如親王(弘法大師の十大弟子の一人)が建立された古刹です。」(千光寺ホームページより)

私も、一度お目にかかりたかった先生ですので当日が楽しみです。

代表は早川満代教授ですが、お問い合わせは事務局まで。(荻山貴美子)

 

 



 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

緊張と恐怖に耐え90メートル

2015年09月25日 21時36分51秒 | 思うがままに

9月19日の中日スポーツ新聞にこんな記事が載りました

           

「フリーダイビング」岡本美鈴が金メダル 緊張と恐怖に耐え90メートル

キプロス共和国で開催中のフリーダイビング世界選手権(個人戦)女子で、日本の岡本美鈴(42)=東京フリーダイビング倶楽部=が自身初の個人戦金メダルを獲得した。16日に行われた、足ひれ(フィン)を装着して潜水の深さを競う種目の「コンスタント・ウェイト・ウィズ・フィン」(CWT)で90メートルに成功した。

これまでの世界選手権では、団体戦で10年と12年に金を獲得しているが、個人戦は13年の銀が最高。深さは自己最高の92メートルに及ばなかったものの、うれしい初頂点だ。岡本はマネジメント会社のスポーツゲインを通じ、「海況や砂嵐などの悪条件から、充実した直前練習ができない中で、成功すれば優勝の90メートルを申告。海況とプレッシャーによる緊張と恐怖感が最高潮の中、日本からの応援を思い起こし、何とか平常心を保ち、いつものダイブができました」と喜びのコメントを寄せた。

        ★

日本ヨーガ学会の誇り、岡本美鈴さんは世界一になったわけです。

本当におめでとうございます。(荻山貴美子)

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恐れの源―不安をバネに

2015年09月21日 20時30分39秒 | 思うがままに

ヨーガ・スートラの第2章は「実践の章」です。

クリヤー・ヨーガ(ヨーガの勤行)こそホームヨーガの本命です。

クリヤーヨーガは熱行(タパス)と読誦(スヴァーディヤーヤ)と自在神への祈念(イーシュヴァラプラニダーナ)ですが、クリヤー・ヨーガは三昧を修するものであり、煩悩を弱めるためのもの、とあります。

さて、煩悩には5つあります。

無明、自我意識、愛着、嫌悪、生命欲。

ヨーガ・スートラではこの列挙の順番にも意味があり、最初の無明は母であり、4人の子どもを生み出すと説いています。

つまり、無明から、私意識→好き→嫌い→最後に恐れの源、生命欲が生まれるというのです。無明とは平たく言えば自然の摂理がわからないこと。

最後の生命欲は毎日の生活の中で感じられる不安感ですが、

「本然の性質に駆られて賢者でさえもまたこのように先導される」とありますから、生きている限りなくてはならない生きるエネルギーでもあります。

さて、私が大好きな役者さんは、坂東玉三郎さんです。
造形美に留まらない、内面が滲み出るような美しさ。「アマテラス」を観たときは息を飲みました。

もともと身体の弱かった玉三郎さんは、舞台をこなせるような体力を持ち合わせていなかったようです。

好きな踊りをいつまで踊ることができるのか?お若い頃から自問自答する毎日。うつ病にもなったそうです。

しかし、その不安感が、特出した舞台演出の世界に導いたのだということです。


つまり、不安をバネにしたのですね。

今なお舞台で異彩を放つ歌舞伎役者、坂東玉三郎さんの「遠くを見ない   明日だけを見る」

という言葉は重いです。

今日一日の舞台を一所懸命演じ、終演後は自宅に直行して明日の舞台のことだけを考える。この繰り返しで、気がついたら半世紀を超えていた…ということですから。

一瞬、一瞬、ひと息ひと息が輝かしい未来につながる…

まるで、ヨーガ・スートラを実践されているようです。

ただ、そこに立っているだけで輝きを放つ…

そして、そこはかとなくプラスのエネルギーを送ってくれる。

そんな人にひたすらに憧れる私です。

そうそう、田原豊道先生もそういう先生です。(荻山貴美子)

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

筋力アップ!

2015年09月19日 11時03分11秒 | 思うがままに

       雪山童子こと田原豊道です。
       どうも筋力が落ちたようです。
       明日朝 11時ふたたび東京タワー700階段踏破に挑戦することにしました。
       
       雨と風あれば中止、晴天であることを祈ります。
 
       子供たちには毎度かないませんがマイペースで。
 
       今年六回目です。楽しんで来ます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホームヨーガの前途有望

2015年09月17日 18時52分25秒 | 思うがままに
雪山童子こと田原豊道です。
舞台の成功の第一は満員の盛況かどうかにかかっています。熊本ヨーガ連盟大会は、その点でも大成功でした。

ところで、私が由緒ある八千代座で花道からの登場とは!
本当に驚きました。

ステージプロデューサーとして活躍した遥か昔を思い出しておりました。

ご存知の観世栄夫さんや武智鉄二さんにしごかれた日のことです。

ステージプロデューサーというものはステージには立たないんですね。

私は役者をしたことは一度もないんです。

だから花道を歩くなど、思っただけでも震えてしまいました。
今回のプロデューサー兼演出者の仲田環教授に大恥をかかせるのではないかと心配だったのです。

でも一世一代やってみなくてはと思って覚悟を決めました。

参加人数は240人を越えていたとか。

私が感心したのは人数だけではありません。ひとり残らず『ヨーガ・スートラ全4章』を手にして荻山貴美子理事長の主導でしっかり唱えたことです。

熊本驚異なり!

ホームヨーガの前途有望なり!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八千代座にて

2015年09月13日 21時37分55秒 | 思うがままに

 

明治43年に山鹿の実業家たちの手によって作られた八千代座。そんな由緒ある場所で第35回熊本ヨーガ連盟大会が行われました。

参加人数200名を超える全員が『ヨーガ・スートラ 全4章』を手にされて、もう感動の極みでした。

仲田環教授は日本ヨーガ学会の副会長を勤められています。ホームヨーガへの思いとお師匠さんを敬う姿勢が会場いっぱいに広がり、また環先生を慕う案内者の皆さんと生徒さんが一つになった濃密な一日でした。

秋は連盟大会が目白押し。

それぞれがそれぞれの思いを込めた温かい大会を開催してくださっています。

ありがとうございます。心からの感謝を込めて!(荻山貴美子)

右側が花道になっています。田原先生はこの花道をゆっくりと歩かれ、参加者皆さんに手を振りながらご登場されました。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大雨による被害甚大

2015年09月10日 23時05分02秒 | 思うがままに
日曜日に福島ヨーガ連盟大会が成功裏に終わり、月曜日から雨模様、昨日、一昨日は東京も怖いくらいの降雨でした。
茨城県、栃木県は大変な被害。ニュースを見て愕然としています。これから宮城県、福島県、北海道も心配です。これぐれもお気をつけください。
 

つい先日携帯電話の不具合で機種変更をしたばかり、今度はパソコンの不具合で、もう買い換えるしかないみたいです。随分活躍してもらったパソコンですから感謝してお別れすることにします。

 
秋は連盟大会が目白押しです。
不安定なお天気ですが、その間隙をぬって今のところ順調にひとつひとつこなしています。
 
今は九州の佐賀にいます。
土曜日は熊本ヨーガ連盟大会です。仲田環教授の35周年記念大会でもあります。200名近い参加とか…。
 
素晴らしい大会になること請け合いです。(荻山貴美子)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近況報告

2015年09月04日 23時24分29秒 | 思うがままに

雪山童子こと豊道です。

水曜日から郡山NHKと青森NHKに行ってきました。
どのクラスも明るい話題と笑い声で一杯でした。
私が元気なのは、皆さんとこうしてお会いしているからですね。

さて日本ヨーガ学会には今、凄い現象が起こっています。

記念号vol1・2・3・4すべて、つまりヨーガ・スートラ各章をご購入されている方から「ヨーガ・スートラ全4章」の新刊の注文が続いているからです。

その数今日只今熊本の220冊を始めとして忽ち2000冊を越える勢いです。

ヨーガを学ぶものの必携の教典という自覚を持たれている証拠ですね。

本当に驚いております。

残冊はわずかになりました。増刷の予定はありませんので悪しからず…。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする