島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

眉山は島原の燃料タンク

2021-04-23 12:27:55 | 眉山
21.4.23(金) 天気;晴れ 気温;20.5℃
雲多めですが、空全体の8割以上はないので「晴れ」としておきましょう。
明日開催予定の眉山登山の下見に先日登ってきました。
特に目新しい自然情報はなかったのですが、ふと登山会で使っているネタ話をこのブログで披露しようと思いました。
今回はそのうちの一つ「眉山は島原の燃料タンクだった」というお話です。
どういう事?とお思いでしょうが、まあお聞きなさい。(笑)

写真を見ていただくと、根元から2本、3本に分かれた樹木が写っています。
この木は「アカガシ」です。
別にアカガシがこのような特徴を持っているわけではありません。
これは一度(二度?三度?)切られたことを意味しています。
切り株からひこばえが伸びて成長しているので、根元に近い部分から2本、3本に分かれているのです。
では、何故切られたのか?
アカガシに限ったことではありませんが、カシの木は良質な炭になります。
有名な備長炭は「ウバメガシ」というカシの木が原木です。
現在のような石油・石炭などの化石燃料が主流になる前は、薪や木炭が人々の主燃料でした。
島原にはお城があり、たくさんの人たちが暮らしていました。
その人たちの煮炊きの火だったり、夜の明かりだったり、冬の暖に必要とされ使われたのです。
もう分かりましたね。
「眉山は島原の燃料タンクだった」のです。

コメント
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