散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

秋の一日散歩(7)締めのバー

2023-10-08 21:19:35 | 飲み歩き・琴似界隈
締めは琴似のバー「M」へ。階段を登って行き、店のドアを開けようとすると開かない。「19時開店だっけか」と思って少し待ってから行くと、まだ開かない。ドアをノックすると、マスターが「鍵開けるの忘れてました」(←マジかよ)ということで、無事に入店した。

1杯目はモスコミュール。



2杯目は最もオーソドックスなモルトと呼んで過言ではない、グレンフィディック12年。むしろこういうウイスキーの方が好ましくなってきたな。



この流れで「落ち着いたやつありますか」と聞いて、ダルモア12年。うむ、これもいい。



ちょっと久しぶりに来たので、長野に行った話と、今日は苫小牧と小樽に行ってきたことを話す。会社の人にも言われたのだが「なんで長野に行ったんですか」と聞かれて詰まる。私は日本全県制覇とある程度以上の大都市をすべて回りたいと思っているのだが、特に理由はと言われるとあまりないのよね。適当に理由を説明してから、他の客は誰も来なかったので、思う存分喋ったな。そして、ちょっと飲み過ぎの4杯目はグレンロセスヴィンテージリザーブ。



いろいろバタバタしたこともあったが(美術館休館、小樽で飲めなかった)、結果的に良い一日だった。



今日の歩きは22,887歩。結構歩いているよ。
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秋の一日散歩(6)琴似へ

2023-10-08 18:56:29 | 食べ歩き
さて、小樽に来たものの今日は日曜日だ。いつもの店が開いていないのは分かっていたのだが、他の店もどうも今一つ決め手がないし、日曜休みの店が多いのだ。ということで、紀伊国屋書店を覗いてから(収穫なし)、JRで琴似に移動しよう。

駅に行くとちょうど3分後に各駅停車の列車が発車するので、これに乗ればよいだろう。今回はクロスシートだったが、若干眠くもあり、旅情もへったくれもない。それからいろいろ事情があるのは知っているが、窓から外が全く見えないと言っていいほど不透明というのも、雰囲気がないなあ。

ということで、琴似到着。よし、たまに行く焼肉の「SE」が日曜日も営業しているので、今日はここだな。早速行ってみると、先客が4名いるものの、テーブル席が空いておりそこに座る。疲れた今日はまずビール、そしてジンギスカン。野菜は玉ねぎとエリンギ。





続いて今日は豚バラもあった。こっちの野菜は玉ねぎとピーマン。



早速焼いて、ガンガン食べよう。



何だか疲れも吹き飛んでいくようだなあ。飲み物はウーロンハイにチェンジ。



この店だと肉は大体2皿食べると良い感じなのだ。ついウーロンハイをお代わりしたら「つまみに食べなさい」ということで、中華料理のおこげのような菓子が出てきた。塩味がついていて、割と食べやすかったが、これをジンギスカンのタレにちょっとつけて食べると、また麻薬のような味わいである。そういえば、みかんも貰ったんだった。



よし、とりあえず満足だ。「明日は休みなんで、もう一軒行きますよ」なんて、店のお母さんに宣言してから次へ。

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秋の一日散歩(5)川瀬と吉田

2023-10-08 16:00:00 | 美術・アート
川瀬と吉田って誰? と思うかもしれないが、言わずと知れたこの2人である。今、相当人気があるのではないかな。

■小樽芸術村旧三井銀行小樽支店「川瀬巴水と吉田博」。今年の浮世絵展示年4回はすべて見ることができた。この2人の展覧会も何年か前にあったのだが、今回初公開の作品も多く、悪くなかった。



川瀬巴水「日本風景集第一輯 東日本篇 小樽之波止場」:まずは小樽に相応しい風景を。今回は全作品撮影可能だった。



川瀬巴水「伊豆・西平」:経済的に苦しい時に作成していたという肉筆水彩画。基本、版画の構図や色彩とあまり変わりはなさそう。



吉田博「鏡之前」:あまり人物画を描かない吉田にしては珍しい作品。肌の色や立体感を出そうとして80版ほど重ねているらしいが、何となく作り物めいた違和感があるように思う。



吉田博「富士拾景 吉田村」:真正面からの富士山。



吉田博「米国シリーズ レニヤ山」:この写真じゃ分からないが、山肌には空摺りが使われており、かなりの工夫がうかがえる。



吉田博「湖口」:昭和13年から15年にかけて従軍画家として中国に行ったときの作品。他にも何点かその時期の作品があったのだが、戦意高揚などとは全く関係のない、実に自由な吉田節なのであった。



ぼんやりしていて危うく見落とすところだったが、この小展覧会も開かれているのであった。

■小樽芸術村旧三井銀行小樽支店「小樽の和菓子の木型展」。
「ぶどう」:かなり彫りの深い木型で、どんな菓子ができたのだろうかと思う。



「数の子」:解説にも「クリームパンかと思ったら…」と書かれている、珍しいもの。これは日本で一つしかないのでは?



「尺鯛」「丸鯛」:これはいわゆる縁起物だな。



ふー、グッタリ疲れた。小樽文学館に休憩に行き(展示は前回見たのでパス)、ここでやっとコーヒーが飲めた。



元館長、ありがとうございます。

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秋の一日散歩(4)小樽でガックリ

2023-10-08 15:01:57 | 美術・アート
苫小牧から長躯、小樽へ移動。手稲で乗り換えることになったが、幸いなことに全区間座って移動できた。

小樽では少し雲が出てきたが、まだ好天といえるだろう。



産業会館前の歩道橋が撤去されるという話を聞いたが、確かにボロボロである。



階段の縦の部分には穴が開いているのだ。



そして、この気温の低さながら少し汗をかいて坂道を登ってここへ行く。



美術館の扉を開けようとすると、ガッチリ鍵がかかっていた。ウソだろ、日曜休館かよ!

諦めて小樽公園方面へ。能楽堂の建物が開いているようだったので入ってみたら、近くの体育館で弓道大会をやっているらしく、その控室として使われていた。危ない人だと思われるのではないかと、そそくさと建物を出る。



しょうがないなあ…。斉藤吉郎「乙女の像」を撮影。



能楽堂の建物を高いところから撮影。公開は9月までだった。



小樽公園の一番高いところまで行くと、お食事処を発見。今日は休みのようだが、普段は営業しているようである。





そして、何だか知らないが石碑もある。



こっちは「長紀聖蹤」と書いてある、5メートル近い巨大な石碑(写真じゃそう見えないけど)。



山を下ると、日本庭園がある。北海道にしては非常に珍しい。



小樽市役所の前にある「渡邊翁碑」。



この胸像は中野五一「土肥太吉翁」(サインが読めた)。



小樽市役所の建物を初めて見たが、かなり立派なものである。



門の所に「小樽市役所」って、小さな表札がかかっているのが可愛らしい。

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秋の一日散歩(3)苫小牧繁華街

2023-10-08 12:53:10 | いろいろ写真館
繁華街といってもそもそもそんなに賑わっていないだろうし、しかも時間帯が真昼間とあって期待しないように。

何となく素敵な宣伝。



「秘密の花園」を発見。やっていないかもしれないが。



チェーン店だろと思うが、ちゃんといももち、ザンギ、ホッキ刺身、ししゃも辺りがメニューに載っている(が、やっぱり北海道人には珍しくない)。



何となく豪華な夜が約束されているかも。



これは今風のビアパブなのだろうか。



手堅そうな地元の寿司屋さん。



なのに「SUSHI & SAKE BAR」というのはどうだろう。海外の観光客も来るのか?



私の好きな「会館」シリーズ。でもあまり行ったことは無い。



郷土料理の店。



焼鳥の店。こっちも三か国語+日本語で歓迎だ。



戸建てのスナック。やっているのだろうか。



今度は今風の居酒屋だろう。



苫小牧駅に近づいてきたが、この辺、やたらとホテルはある。でも人が歩いていない。



駅前にも人っ子一人いない。



結構デカい駅なのよ、苫小牧。琴似駅よりかなり大きいもんな。



しばらく読書をして時間をつぶし、またもや普通列車で札幌方面に向かう。

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秋の一日散歩(2)パン

2023-10-08 11:30:00 | 食べ歩き
私も寄る年波。苫小牧にもっと早く来る列車はあったのだが、1時間ほど後の列車に乗り、少し苫小牧でも時間の余裕を作っておいた。小腹も減ってきたところで、軽く昼食と行きますかということで、パンと菓子の「S」へ。



イートインコーナーがあるので、そこで食べるべくクルミパン(小)と枝豆とチーズのパンを購入。期待していた無料ドリンクサービスがあったのだが、紅茶か…。無料なので文句を言ってはいかんのだが、すっかり珈琲気分だったのだよ。



クルミパンはそのままでも美味かったが、チーズ入りのパンは温めるべきだな。オーブントースターもあったのだが、面倒なので使わなかった自分が悪いのであるが。

店を出て、駅前通り方面に歩いて行くと、宮沢賢治「牛」という詩碑を発見。賢治は1924年に修学旅行の引率者として苫小牧を訪れたのだそうだ(お勤めご苦労様です)。



そのすぐ近くに、浅井憲一「風のエチュード」を発見。多分、初めて見たと思う。



何だかメチャクチャ楽しそうだね。



影を見て、ジョルジョ・デ・キリコを思い浮かべた。



苫小牧も快晴。



山下清、来苫(苫小牧にやってきたということ)記念の看板。1962年のことだそうだ。これは発見だなあ。



二条コミュニティ道路のフクロウ。



これは以前見たことがある、菅原義則「風と遊ぶ」。



今回はこんなところで。
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秋の一日散歩(1)苫小牧

2023-10-08 10:53:22 | 美術・アート
さて、天気も大変良い3連休中日。疲れの抜けない体に鞭打って、一日散歩に出かけることにした。列車に乗っている時間は長いのだが、それでも結構な距離を歩くし、疲れることは疲れるのである。


→すっかり秋。いや、冬も近い。

予定の時間より少し早く琴似駅に着き、乗り換えなしで苫小牧に行く列車に乗ることが出来た。ロングシートなので旅情なく苫小牧に到着。そういえば、鹿との接触があり少し時間が遅れたみたいだが、たかが数分遅れでずっと謝らなくてもいいのになと思う。

苫小牧駅から苫小牧市白鳥アリーナ(ネーミングライツで、nepiaアイスアリーナなのね)を通りがかり、久々に彫刻撮影。

飯田善國「水の火炎」:風でゆったりと動いているところが良い。



国松明日香「NIKE」:言わずと知れた勝利の女神で、この場所にはふさわしいかも。



なんか、大会だか強化合宿だかがあるようで、館内に入れたのでそっと入ってみる(←怪しい)。すると資料展示室というのがあった。



中にはトロフィーやアイスホッケーの道具などがある。私どうも「○○ジャパン」という言い方には違和感を感じるようになってきたけどね。



企業の応援はありがたいことなのだろう。



アリーナの裏手にある運動場を通り抜けていくと、多分初めて見る彫刻、久保田俶通「ふれあい」を発見。



向いには小学校があり、校門の所にはレリーフが彫ってあった。



そして、苫小牧美術博物館に到着。

■苫小牧市美術博物館「特別展 四季が彩る美の世界」。これを見に来たのである。



ジョルジュ・ルオー「シエールの思い出」:いきなりルオーのいい風景画がお出迎え。
ジョルジュ・ルオー「夜景または秋の風景」:穏やかなヴラマンクという感じで、なかなか好みの作品。
佐伯祐三「踏切」:死の直前、一度帰国した時の作品。日本のペナペナした建物に困惑している感じがある。

小杉放菴「牛久沼」:油彩でこのおだやかな日本風景はなかなか素敵だ。
板谷波山「彩磁玉葱型花瓶」:玉葱をかたどり、その色彩は虹彩のようにも見える美しい作品。
板谷波山「彩磁竹幹花瓶」:硝酸コバルトの青がメタリックにすら見える鮮やかな作品。

板谷波山「器物図集 巻三 1532」:タンポポの花と葉かな。フルカラーで美しいデザイン画。
板谷波山「彩磁桔梗文水差」:整然と描かれた桔梗の花を見ていると、何となくラファエル前派を思い起こさせる。
高井白陽「梨子地華丸文蒔絵手箱」:椿、桜、水芭蕉、撫子、ハイビスカスを描き、近代的な画風。

小杉放菴「天のうづめの命」:天照大神を呼び出すための踊りを踊っているシーンだが、確かにこの楽しさなら誘われて出てくるかも。モデルは笠置シズ子だそうで、出光のタンカー船の船長室に飾ってあったのだとか。

この展覧会、前期後期で作品の入れ替えがあるのだが、油彩は基本的に通期で展示されている。後期にならないと見られない大物は上村松園の「四季美人図」(四幅)くらいで(でもパンフを見ると、見たかったかも)、富岡鉄斎、小杉放菴辺りは作品の入れ替えなので、一応は見ることができた気になる。苫小牧に2回来るのも大変なのでね。

■苫小牧市美術博物館「中庭展示 大島慶太郎「MONOGRAMS」」。一度見たと思うが、その時はまだ作成途上だったはずである。



パッと見に熊だと思っていたのだが、色を見ると鹿なのかしら。





「なにこれ、真っ白」と思っていたが、下の方に頭を出しているのが王子製紙の煙突のようである。



物量はやや物足りないところがあるが、いい作品の来ている展覧会だった。

外に出て、毛利壽海書「生命の尊さ美しさ」を発見。

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