hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

クリスマスの夜

2005-12-25 23:06:50 | 音楽

 イヴだというのに 壊れたパソコンのお通夜である。また、思いがけず教室の模様替えともなった。まだ続いている。

 重い荷物を抱えて、何度も車との往復を繰り返し、強弱体質(?)のぼくは、ややヘバリ気味だった。荷物を持ったまま階段を降りるのは思いの外しんどいものである。いや、昇る方が疲れるぞ、とかの問題提議をしている訳ではない。メルヘンといおうか、ファンタジーがここから始まるのである。

 胸のポケットにはいつもだとショートホープとジッポーを入れるだけなのであるが、この夜はたまたま携帯電話も入っていた。作業の間中も当然そう。屈んだ拍子だとか、荷物を落とすまいと腕に力が入るときがあって、胸元でピーとか、ポーとか音がする。携帯のボタンに接触するのであろう。別に、気にも留めていなかった。後でクリアすればよいぐらいのつもりでいたから。くたばって面倒だった。

 で、帰宅途中に寄り道をしたのであるが、胸元の様子がおかしい。携帯辺りから声が聞こえるのだ。

もしもし…

女性の声だ。慌てて携帯を切った。

 時間は午前1時過ぎである。おっかなびっくり表示パネルを見直してみると発信履歴にY子さんの名前が残っているではないか。驚くしかない。

ウッヘーェッ

 我が娘と同世代の女性に、しかもこんな夜中、なんて事してしまったのやら。明日、謝らなくては、と気分が暗くなった。

 しかし、である。もともと携帯電話に明るい訳ではない。携帯メールなんぞ設定すらしていなし、着信・送信履歴からしか番号登録できないほどである。この時だって、履歴なんか表示させてなんかいない。それが、ポケットの中で、

  • ライターとシガレットと外圧による偶然の接触が
  • 持ち主の意志を離れ
  • 任意の数字の無作為の組み合わせによって
  • しかも、500人近くダイアル登録してある中の
  • 特定の女性を呼び出してしまった

 のである。まるで見えない糸で結ばれているようで

これって凄くないかい?

 中年のオヤジにはクリスマスのファンタジーとしか思えず、いささかときめかなくもないが、当のお相手にすれば…、

迷惑な奴ちゃ!!

 クリスマスの夜、教室の皆さんには「We Wish You a Merry Christmas」のメロディをBGMに、サンタさんが歩くメールをお届けしたかったが、メール・マシンの昇天で断念した。何とも悔しい特別な夜である。