Y氏から質問のメールが届いた。旧友宛に一昨日からメールしているんだが、届いてないとのこと。先方からは何度も電話で催促があるという。「メールが届かない」というメールが教室に届く、これって不思議。
思わず微笑んでしまう光景が頭に浮かぶ。
「あのー、メール届いた?」
「いやあ届かへんのやさな」
さらに、
「送ってくれた?」
「ええ、もちろん。届きましたか?」
で、これの繰り返し…と。
これが真面目なY氏たちの真剣なやりとりなのだから、意地悪では決してなく、自然と顔がほころぶのも無理はない。童謡の、やぎの郵便屋さんを連想してしまう。
ぼくのところに届く訳だから、パソコンの不具合とかメーラーの設定の問題ではない。こんな場合の原因は、
- メールアドレスが間違っている
- スペル・ミスがある
としたものである。案の定、ほどなくして、相手さんから教えられたメアドには途中にドットが必要なのに、おおらかな方なので、ドットを省略して教えてくれたからと判明した。番地が1番地違うだけでも、郵便屋さんは届けてくれるが、杓子定規なパソコンって、律儀な阿呆だ。
続いて、おとやの女将さん(元プログラマーなのにスリムなボディ…くどい?)からは、「インターネットに繋がらない」とSOS。繁盛しているお店だから邪魔にならぬようにお昼どきのピークを避けて伺った。ここのご夫婦との会話は楽しくて、弾む、弾む。ふだんでも面白いのだが、もっとも愉快で楽しいのはカウンターに座って鮨を食らうときである。ニギリだって美味しい、と強調しておく。
で、何をしに来たのか思い出してパソコンの前に向かう。無線LANカードを挿し直して、電源オンすると一発でネットに繋がった。ぼくの手はゴッド・ハンド?
ネットの不調に限らず、パソコンの不具合は、まず接触や接続の確認が鉄則である。もっとも偉そうなことは言えない。LANを構築しに行った先でなかなかPINGが通らなくて、よくよく見ればケーブルを挿してないのに気づく、というのが過去の失敗例である。おのれの失敗を巧みに隠すのも芸の内か。
で、確認のためwebページを開いていたら、女将さんが言う。
「妹の方のブログは見つけたんやけど、姉の方のがよう探さん…」。
ぼくのブログにでとっくに紹介してしまってるんやがぁ…、申し訳ない。空飛ぶやんちゃ姫様のブログをお気に入りに追加して退散する。そんな訳で、姉姫様、今夜からカウントが増えると思うけど、不思議に思わないように。
日曜の夜はスタンダードが聴きたくなる。久々にアン・マレー「croonin'」を引っ張り出してきた。3曲目の「Secret Love」、7曲目の「You Belong to Me」に胸打たれる。聞くときの体調や心のあり方で沁みこみ方が異なる妖しさ、いや、ぼくの気分的なムラなのかも。