以前からこだわっている、ラザニア問題であるが、元栄養士、今や育児のエキスパートとしてブログ、バアバのエプロンを発信しておられるバアバさんが、
「こんなではなかったですか?」
と、わざわざ調理して持って来てくださった。 少し撮り方が乱暴だが、これがその写真である。いえ、カメラのせいではない、照明がショボかった(For MOGEさん)。
まさに祖母が作ってくれたのがこんなのである。匂いまで同じだ。思わず懐かしい気分にひたってしまう。もちろん、40年も前のことなので、挽肉がこんなにふんだんに使われるなんてことはなかったし、蒸し器を使っていたためかもっと湿っていたような気がする。
「塩を入れ忘れたかも…」
と、仰ったが、いえきちんと思いやりは伝わっております。
体調を慮(おもんばか)っての減塩ですよね
さっそく娘といただいたが、素直に感動している。
「ケチャップって何故か懐かしい気持ちにさせてくれるね」
バアバさんは熱心にネットを探しまくってくれて、合挽きミンチとマカロニの重ね焼きというページを見つけてくれた。なんかまたひとつ喉のつかえがとれた。
ちょうど授業の合間に、お隣(ヴェル・ヴァーグ・ヴィアンフェ)のシェフが
「身体にいいですよ~」
と、トマトのシャーベットを差し入れてくれた。トマトがスィーツになる不思議。それは予想を裏切って軽やかな甘みが口中に沁みわたり、さわやかな余韻を残してくれた。とろけるようで、軽やかな、甘いハーモニー。カタルシスとはこういうことなのだろう。