最近ハマっている本が「世界の日本人ジョーク集」である。
日本人とは…、なんぞと大上段に振りかざすよりも、世界中で交わされている日本人をネタにしたジョークで見えてくるものがある。向かっ腹が立つものもあれば、ニヤリとさせらればかりか、大笑いさせられるのもある。腹が立つなんて立派な愛国者だな。少なくとも自分の国を悪いと貶す自虐趣味はない。この本の視点もそこにある。
「日本人ってヤダねえ!」
という人は、自分の町だろうが、家族だろうが、みんな嫌な人なんだろうなぁと思えてしまう。
日本人から見た日本人観と外国人が思うそれとの落差と一致、やや目からうろこだ。
お気に入りが、「早く飛び込め!」というもの。
ある豪華客船が沈没しそうになった。船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むよう指示しなければならない。船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。
アメリカ人には、
「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には、
「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には、
「飛び込むのがこの船の規則となっています」
イタリア人には、
「飛び込めば女性にもてますよ」
フランス人には、
「飛び込まないでください」
日本人には、
「みんな飛び込んでますよ」
集団主義といおうか、群れたがる、というより同化したがるのかも知れない、日本人は。いじめの原理もそこらにありはしないか。毛色が違うと排除したくなる。他人と異なるから個性になるのだ。話が飛んてるね。
韓国人なら、中国人なら…と、このジョ-クのパターンは幾通りも生まれるだろう。ぼくもスペイン語に詳しい人と話していて、スペイン人バージョンを思いついた。
スペイン人にはこういって海面を指させばよい。
「今日のパーティ会場はアッチです」
イタリア系のぼくにはこう言ってもらえばよい。
「ついさっきスゲー別嬪さんが飛び込んだばかりですぜ」
世界の日本人ジョーク集 価格:¥ 798(税込) 発売日:2006-01 |