七沢から広沢寺を過ぎ山神トンネルを抜けていくと谷太郎川の上流・不動尻に出る。
早春の水辺で小さな花たちが見られるところだ。
ハナネコノメは盛期を過ぎて赤い葯が飛んでしまったものも多い。
あちこちにハナネコノメより小さく萼も葯も黄色いものが見える。
ムカゴネコノメソウのようだ。
萼は少ししか開かず8本の雄しべもひっそりしている感じだ。
ヒラタアブの仲間だろうか。ゆっくり時間をかけて蜜を吸っていた。
実になっているものもあったが、はじけて種子が見えるまでにはなっていなかった。
ネコノメソウの仲間に少し遅れてトウゴクサバノオが咲き始めていた。
トウゴクサバノオはキンポウゲ科の花で、5枚の萼片と内側に蜜腺化した黄色い花弁が5個ある。
多数の雄しべに隠れて、雌しべはよく分からなかった。
名前(鯖の尾)の由来となる実の形をいつか見たいものだ。