少し前のことだが、神戸大学から脚を延ばして宝塚に立ち寄った。
駅から 花のみち というプロムナードが続いている。
その先には宝塚大劇場がある。
公演中だったのか準備中だったのか分からないが、女性が何人もたたんでいた。
残念ながら歌劇の人や音楽学校の生徒さんたちは見かけなかった。
一度も観たことはないがショーはとても華やかなのだろう。
宝塚歌劇からさらに進むと手塚治虫記念館に出た。
手塚治虫は5才から20年ほどを宝塚で過ごした。
「火の鳥」の生命維持装置をモチーフにしたカプセルに手塚治虫ゆかりの品や作品資料などが展示されている。
カプセルは40ほどもあり、じっくり見ているととても時間がかかる。
ほかに「手塚治虫大いに語る」と漫画家たちによる「手塚治虫を語る」がテレビモニターで流されていたり、
アトムビジョンというミニ映画館があったりする。
2階には単行本展示棚があって、生涯の単行本・初版本が網羅されている。
一部の単行本はライブラリーに置かれていて自由に閲覧することが出来る。
地下にはアニメ工房があってアニメ制作の初歩を体験することが出来る。
最初の展示カプセルの一つに雑誌「漫画少年」があった。私にとって思い出深い雑誌だ。
昭和22年から30年まで発行された「漫画少年」は子供の頃の愛読誌で、手塚治虫のジャングル大帝も連載された。
あるとき懸賞があって応募したら一等「漫画少年一年分贈呈」に当選した。
毎月、送られてきて喜んでいたが一年たたないうちに止まってしまった。理由は分からないままだ。
漫画少年はまもなく廃刊になったので、今回見ることが出来て感無量だ。