大阪に用事があったので、帰る前に大阪城に行ってきた。
大坂城は豊臣秀吉が築城したが秀吉没後の大坂夏の陣で落城した。
しかし、その後しばらくして徳川2代秀忠の命により再築が進められ、3代家光の時に完成した。
高さは豊臣時代の40mを大きく上回る58.5mだったそうだ。
4代家綱の時代に落雷で天守を焼失したが、昭和6年に天守が再建されるとともに大阪城公園も整備された。
道修町方面から歩いてきたので大手口から入る。
敵の侵入を難しくする枡形。その石垣の上に多聞櫓が構築され敵を真上から攻撃できる。
その石垣の石。左から3枚、大きいのが並んでいる。
その表面積は左から順に23畳、29畳、22畳あるそうで、いずれも小豆島から運ばれたそうだ。
二の丸から本丸に入るところには桜門があり、ここも枡形に仕組まれている。
ここの石垣には大阪城最大の蛸石があって、その表面積は36畳で、岡山の犬島が産地だそうだ。
大阪城の金の鯱は秀吉の時代からあったそうだ。
写真は撮れないが場内の資料展示室に復元された黄金の茶室があった。
秀吉は本当に黄金が好きだったのだろう。
金の鯱は5層の全てにある。
秀吉時代の大阪城の装飾を模しているようで、金色の伏虎(攻撃姿勢)が全部で8頭いる。
天守閣8階の展望台から高層ビルなど市内を見渡せる。
眼下には大阪城公園内の梅林が広がり見頃になっていることが分った。
各階に秀吉の生涯、その時代の出来事、夏の陣、大阪城の歴史などの資料や解説が展示されている。
「からくり太閤記」はミニチュア模型の中で秀吉など人物が動きしゃべる。
全19場面で秀吉の生涯のさまざまを描いている。これは幼い秀頼と醍醐の花見のシーンだ。
これは大坂夏の陣の合戦。
真田幸村隊と松平忠直隊が今まさに激突しようとする様子をミニチュア人形で再現している。
知っていることもあれば初めて知ることもあり、けっこう楽しめる見学であった。
梅林を見ようと内濠のほうへ下りていくと船が浮かんでいた。
屋根には豊臣家の家紋が入り船尾には瓢箪の馬印を立てた金色の御座船だ。
船の上から天守閣を眺められるそうだ。