どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

何事もなく

2017-11-05 21:16:03 | 日記

 

今朝の最低気温は3.7度だった。だがまだ気象台では初霜を観測していない。もうそろそろだと思うのだが、ここまで寒くとも霜が降りないというのは風があるということなのだろう。

今年の冬はラニャーニャが発生する可能性があり、今現在の寒さからも多少は覚悟しておいた方がいい。

 

 

今日は総合プールに泳ぎにゆく。2000泳いで帰った。

トランプさんが松山英樹と安倍首相とゴルフして遊んでいた頃だな。ニューズウイークの記事から。

「われわれの焦点の1つは貿易だ。米国は25年にわたり、この地域や世界のどの地域ともうまく貿易を行ってこなかった」と指摘。「互恵的な貿易について協議するつもりだ。公正で自由でかつ互恵的な貿易だ」と述べた。

非常に不思議なのだが、アメリカはなぜかこの政策が成功したことがない。自由貿易にアクセスする環境作りには非常に熱心だ。そのために日中戦争に介入している。自由貿易のためには戦争も辞さない国で、共産国をとても嫌うのだが、自由貿易保護のためにその国を援助すると、必ずその国は共産党か民族主義か宗教主義に走ってしまう。

唯一成功したのは日本と韓国だけだ。ただその韓国も北朝鮮問題があってかつてムチャクチャなダダごねをしたという記憶があるから、つまり韓国や北朝鮮との頭ごなしに中国と結んだ停戦協定では米中の軍隊が駐留してはいけないのだが、当時の韓国の大統領のムチャぶりで米軍基地が残った。日本は日本がアメリカから独立するとき、朝鮮半島問題があったから米軍がゴネまくって日米地位協定という難物を押し付けられた故に、日本の制空権の一部が米軍のものになっている。とてもじゃないけど軍事力の違いだけではなく、喉元に刃を突きつけられた状態では言うことを聞くしかない。

 

 

アメリカは確かにすごい国だ。詐欺的なメキシコとの戦争とか褒められないものもあるが、国内に関しては様々な軋轢を抱えながら一つ一つ解決して言った。まだまだ問題はいっぱいあるが、個人の自由を追求してゆくのは普遍的なものがある。

だが彼らは、神から与えられた自由な土地で強欲のままに生きてゆくのを当然と思っているフシがある。そうではない生き方をしている人もいっぱいいるが、彼らの自由と世界の自由とはかなり違う可能性がある。それを彼らは知らない。

宗教で認められた国だからなのかもしれない。

ロイターの記事で衝撃的なのがある。「特別リポート:米国「死体市場」の闇、貧困層狙う悪徳ブローカー」

これは彼らの宗教的に正しいのか?かつては復活のためには肉体が必要だと土葬(改葬なし)であったが、魂の問題であるとなって火葬も大丈夫になった。だがやっぱり土葬にしたいがとても費用がかかる。火葬は費用が安いが、それすらも払えない人たちに「献体」を呼びかけるのだ。

嘆き悲しむ遺族に、高額な葬儀費用を支払わなくて済む方法を提供していた。愛する人の遺体を「高度な医学的研究」に提供する代わりに、無料で火葬するというものだ。」

その金額は情けないほどに安い。全身で57万。需要の多い、つまりとっても難しい手術の練習台になる首とか手は3万代、意外と膝は5万、そう言った金額で売買されている。

このロイターの調査報道はかなり徹底している。頚骨を購入した。あっさりと購入できた。そして生年月日と死亡した日から割り出して捜査できたようだ。個人が特定できDNA鑑定を続けて、正しく個人にたどり着いた記事だ。

さらに問題は雑に扱われた痕跡があったと言うだけではない。この遺体は先天的異常者のものだったのだ。つまり本当に科学的に有用に使えば素晴らしい発展をもたらす可能性のある遺体だった。66回の手術と1700回の透析治療では、解剖学的に特殊すぎて本来の目的には使えない献体だった。そんなのがあると言うのがロイターの調査でもしかすると初めてわかったのかもしれないが、科学的に使えないものも、その解剖学授業で使われてい可能性、いやここは訂正しよう。標準人間なぞいないから解剖実習は必要なのだが、それにしてもこれは特殊だ。販売されたのは彼の頸椎と頭部だけだった可能性もある。

その履歴もなく売られる死体。部位がバラバラにされて販売される死体。科学的根拠がない死体。確かに医学技術の発展に貢献できるかもしれないがが、簡単な売買がえらく気になる。

もっと宗教的に悪質な、人肉売買があるのではないのかと思われる。本質的な科学的な需要以外があるから、この商売が成立するのではないのかと疑っている。

 

 

これが自由な資本主義社会なのだよ。方が帰省していなければ(法が規制と打ったらこう出たので、こっちが面白い)、宗教すらも超越するのだよ。

トランプさんのあずかり知らない世界だが、ロヒンギャが売買されるだけではなく、法もなく人が裁かれてゆく世界は、違う時代に突入したとしか言えない

 

 

奴隷以前世界がある、それもアメリカだ。自由だから。


寒冷前線が通過した。

2017-11-05 01:05:47 | 日記

 

真夜中に雨が降って、前線が通過した。最高気温は13.5度、最低気温は5.6度だ。部屋にこもっていたので外がどうなのかはわからないが時折陽射しが差していた。明日の予想最高気温は11度で最低気温は5度だ。寒い。

カズオ・イシグロの「忘れられた巨人」を読み直している。外国文学の翻訳物は厄介なところがある。文体もそうなのだが文化的背景がわからないと途端に難解なものになってしまう。翻訳は日本語にしっかり治されていると思うし、予想される原文も平易なものだろう。だがその文化的背景、特に形式的にファンタジーなので、わからないところが多すぎる。おまけにだ、カズオ・イシグロ特有の「不誠実な語り手」によって大混乱だし、おまけに記憶が曖昧な世界なので不誠実すらも誠実にしか見えない。

一度読んだのでかなり整理がついているが、ナゾが多すぎる。特にメタファーだ。鬼も、さすらう老婆も、それが集団となった後家も、殺されるうさぎも、妖精も、この扱いが実は筋に絡んでいて、どうも読み解けない。そういう言い方をすれば、ファンタジーなんだからミステリーみたいな読み方すんなと言われそうだが、ラストがとにかく衝撃的なのだ。

実はこれに耐えられなくて、読み直している。霧に包まれた初読よりは精度は高く読めていると思うが、それでもあのラストは、あの卵の意味は?とそこまで深堀はしないが、とにかくすごい。

 

 

明日からトランプさんが来るようだ。何か滞在日程を聞けば何しに来るんだろうというくらいに楽しそうな日程だ。首相とゴルフ、しかも松山英樹を入れて。トランプさん負けず嫌いすぎてなんかなければいいかなと思う。その前に松山英樹の調子がこのプレーで狂わないことを祈る。天皇陛下と会談、晩餐会もあるのかな、どっかでお昼にピコ太郎の芸が出るようだが、なんかすごい料理屋らしい。

国務長官引き連れてだから、この後韓国行って中国行っても北朝鮮との戦争はほぼない。だが国務長官のティラーソン氏は、トランプさんに「アホちゃう?」と言ったがためにクビになりそうだという観測。つまり今回のアジア歴訪では国務長官の意味がかなり薄い。ということでパックンのニューズウイークのコラム

安倍さんのアプローチは理解できる。普段なら、「約束を守れない、嫌われ者のウソつき」とあまり仲良くする必要はない。でも、米大統領がそんな人だったら? ここは自国の評判が落ちるリスクをも背負い、仲良くして、交渉に挑むしかない。ただし、今回はその結果を信じ過ぎ、トランプに頼り過ぎるのは危険だと思う。お友達作戦はやらないとだめだが、だめもとでやらないともっとだめだ。」

まあそうなんだよね。彼のいう通りアメリカの同盟国でトランプさんを支持する人は少ない。そして議会運営も破綻しつつある。議会ダメ、裁判所ダメ、で、行政に反乱があったりする。地球温暖化では結構キツイのが出た。

報告書は、アメリカのNOAA=海洋大気局やNASA=航空宇宙局など13の政府機関が観測データや研究結果を基にまとめ、3日、公表しました。」

団結されちゃったよ。

地球温暖化問題は、人間というのは何かという哲学が必要な議論でもある。多分トランプさんは理解していないね。

その上ロシアンゲートの導火線がついた状態だから、めんどくさい交渉ごとではなく楽しんでもらった方が、確かにいい。

 

 

難儀な時代になった

 


文化の日だそうです

2017-11-04 00:56:14 | 日記

 

文化の日だそうで、文化を考えましょうとかいった時に一番の反応は、「めんどくさくて難しい」でしょうね。「楽しくないしわかんないといったらバカにされそうで、嫌な思いをするんだったらそんなもんに近づかなければいい」でしょうね。で、それが日本文化だと思いますんでいいんじゃないんでしょうか。

でもそんなことを言っていると、憲法第25条すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。2)国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」を行政は無視し出すので注意ですね。なので憲法12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」と努力条項があるのに注意しましょうね。めんどくさがっていると、行政はどんどん手抜きしてゆきますからね。

なお生活保護法第三条「この法律により保障される最低限度の生活は、健康で文化的な生活水準を維持することができるものでなければならない。」とは裏腹に全くその金額に達していないし、今後の年金もこの条項に当てはまるような金額になれるかどうか不明です。

金のかからない趣味を見つけておいた方がよさそうです。ただ生活保護費基準で考えるとテレビを持つとかDVDを持つとか、壊れちゃったら買い換えできないとかある。お金が足りなくて。スマホを持つのは不可能に近い。パソコン・インターネットも相当贅沢になる。

お金が本当になくてもできる文化的生活ってあるかもしれません。園芸とかそうですね。そこらの雑草を丹精込めて育てるとか、あるとは思いますが、社会評価につながらないという問題点はありそうです。

 

 

ニュージーランドが地球温暖化が進んで近隣の島嶼国家から難民が発生した場合の対応を検討中だそうです。素晴らしいですね。

CNNとの単独会見で述べた。首相はこの中で、「我々が劇的な変革に取り組まなければ気候変動が原因の避難民の発生を目の前に突き付けられる前線にいることを自覚する必要がある」と強調。「気候変動の現実を認め、対応策を講じる国際的な重要性を率先して訴え、応分の役割を担う責務がある」とした。」

ニュージーランドで来年初頭に外国人の不動産購入を禁止するという。ハテこれはどう言ったことか。ニュージーランドでは中古物件の不動産が高騰して最大都市オークランドは世界で4番目に手が出にくい住宅市場だという。

中央銀行によれば、住宅価格は今年に入り約10%上昇している。自宅保有の割合も低下している。1992年には国民の約75%が自宅を所有していたが、これが約60%の割合にまで減少している。」

実はこの法律が通るとTPPの締結が難しくなる。なので国際的に要注意の法律だ。ただこの自宅保有率の減少が本当のところなんで起きたのかは彼らは説明していない。海外、特に中国からの不動産投資で高騰したと考えているようだが、3%しかない取引が高騰を招いたとすればバブルに近い感じがする。中古不動産市場が高騰したせいで、それを売却して賃貸し物件に移ったという可能性はないのだろうか。安くて良質な賃貸し物件が増えた可能性はないのだろうか。

もしかするとニュージーランド人はヨーロッパ人と同じように、新築物件を好まないという可能性がある。またゾーニングが厳しく、新規住宅開発ができない可能性がある。

外国人による土地の購入や、まだ建設されていない物件については適用されない見通し。また、ニュージーランドやオーストラリアに居住している外国人については適用されないという。」

さてなんでこの記事を並べたかと言えば、難民を受け入れると言いながら不動産物件の制限をするというのは、少し矛盾があるのだ。水没して国家消滅した場合なのだが、臨時国家を一旦ニュージーランドは引き受けたとする。通常の大陸国家の難民とは違うのだ。バラバラにやって来る方が多いと思うが、まとめてやって来る可能性があるのだ。臨時国家が大使館にできるわけだが、その国家は中古物件を購入できない。土地を買って開発しようにも、国家内国家を作ることになるので制限があるだろう。

さてどうするんだろう。現政権の労働党の連立政権相手は、ニュージーランドファースト党。移民に懐疑的な政党だ。



前カタルーニャ州プチデモン知事にスペイン検察が逮捕状を請求した。

カタルーニャ自治州では多くの人が、プチデモン氏の行動が軽率だと捉えるようになってきている。同州の有力紙el Peridicoは1日付の1面に「首相、もうたくさんだ」と掲載。独立賛成派の町、ベルガで年金生活をするある男性はプチデモン氏がベルギーに出国したことに困惑していると述べた。」

そう、なんでベルギーに移ったのか。政治家である限りスペイン政府の法律と自治州の州法に従わなければいけない。もしも問題があるのなら州法を改正するかスペイン憲法を改正しなければいけない。その手続きができなかったからこそスペイン政府の裏をかいてネットへの映像投稿を使ってフランコ政権並みに悪辣なスペイン政府を演出したのに、そこから先の裁判から何からで自説を主張しまくって耳目を集め続けられなかったのか。

まさか自分の人気をダライ・ラマと同じと思ったのか。歴史上独立運動を国外から行って実現した人はほとんどいないのではないのか。安全な地帯にいて指示されるというのは現場の人間にとってはたまったものではない。

EUであるから、ベルギーでも逮捕状が出てしまえば引き渡す可能性が大きくなる。だがそれでスペインの法廷でどんな大声を出そうが、プチデモン氏はリーダーには戻れないだろう。

なんだろう、イギリスのボリス・ジョンソンも覚悟のなさがひどいのだが、それ以上にプチデモン氏の肉体のなさが気になる。

忙しいから体張ったように感じる議員はいらないが、狂信的な発言で世の中かき回す人もいらないな。芸人だったらいいけど。

なおローマ時代からスペイン人は「重たい血」を持っていると言われている。ものすごく頑固という意味だと思うが、今スペインで起きているのは重たい血が起こしていることなのだろう。

 

 

コガモのメスだと思うけどものすごく小さい。カイツブリの成鳥より一回り大きい程度だ。小さすぎて驚いた。

 

 

高松の池は連休初日ということで結構賑わっていました。冬の前の晴れた秋の日に、外でのんびりしたいというのは大きいです。でもなんか人が一箇所に集まっています。ポケモンGOです。

高松の池のはポケモンGOのジムが二箇所ありまして、毎月の新規ポケモンが出て来る最初の休日だったということのようです。えらく賑わっていたな。どうもジムのうちこちらが新規が出やすかったようです。

文化ですね。文化ですよ。

 

 

深夜に雨が降るとは思えない天気でした。20度超えたし。

 


銀河の雫に亀の尾にひとめぼれ

2017-11-03 20:07:19 | 日記

 

岩手県の銘柄品種「銀河の雫」です。昨年はキロ560円くらいでしたが、今年はキロ450円程度と暴落気味。写真は少し黄ばんで見えますが、とにかく白いお米。

 

 

水加減を失敗して多めにしても、ご飯粒の表面がとても硬いので、失敗が少ないお米。「金色の風」に比べると粒がしっかりしているので美味しく感じます。すいません、写真がアレで。とにかく見た目が綺麗なお米です。味もいいです。

 

 

さて遠野小友産の「亀の尾」です。もともと明治に山形で発見された品種なので、岩手でも頑張れば作れるようです。「夏子の酒」で有名になってから酒米の印象が強いですが、醸造適種でも醸造用ではありません。飯米です。

岩手県では大正4年から昭和3年頃まで岩手亀の尾1号が主力品種だったようです。その後「亀の尾×愛国」の「陸羽132号」が誕生して、その後ほとんど作られていない品種でした。

 

 

酒米にも使えると言えば粒が大きそうですが、ひとめぼれ程度のサイズです。岩手県ではかつて飯米・酒造米としてトヨニシキを結構作っていまして、美味しいコメではないのですが、あれに比べたら一回り以上小さい印象です。

長幹で倒伏しやすくただでさえ作りにくいのに、確か無農薬有機栽培で大変ですね。確か自然乾燥。

手間暇かかっていますが、自然乾燥は時として新米だと水分量が多くて炊く時の水分量が難しくなることがあります。

 

 

ものすごく気を使った結果、無事炊き上がりました。お味ですが、意外とうまい。古い品種だからどうなのかと思ったら、本当にコシヒカリの祖先というのがはっきりわかるほどです。ただ冷えればどうなのかな。香りがいいんだろうな。

ただコシの方がうまいです。

 

 

ということで岩手県紫波産の「ひとめぼれ」です。特に有機とかそんなのではない普通の栽培。なお今年の冷害と、JAの買い付け制度変更のせいで10%ほど価格が高くなってしまいました。

米の味は品種で決まります。その次が栽培条件、最近は多施肥栽培がほとんど行われなくなったので、味の邪魔になるタンパク質が余計にできない方向にあります。そうすると栽培適地とそれ以外だとどういった違いがあるのかと言えば、味が薄くなる。岩手県だと水沢・北上あたりの味が濃く、紫波まで北に来ると弱くなってきます。でもあっさりして来るので、いっぱい食べられます。

 

 

この5年ほどで生育・乾燥の条件が変わったのか、ひとめぼれ新米の水加減をあんまり考えなくてもよくなりました。以前は新米の水分量が多かったのか、新米がベタベタに炊き上がることが多く、苦労しました。

ということで、馴染んだ味がいいです。ハイ。今年も美味しいです。


何かわからないけどすごかったよ

2017-11-03 01:32:25 | 日記

 

カズオ・イシグロの「忘れられた巨人」を読み終えた。好奇心に負けたと言おうか、チビチビ読む予定だったのに、海外文学の翻訳は得てしてわかりにくいので特にそうなるのだが、修道院の話から先は止まらなくなった。

会話中心のファンタジー小説なのに、なんでこんなにリアルなのか。設定も中世というより古代。鬼は出てくるやら妖精はいるやら、ましてや竜がいる、しかもだその息で人の記憶を曖昧にするという竜だ。

ファンタジーだからメタファーもあるが、単純なメタファーではなく伏線となっていたり、全くの不鮮明の世界へ導いたりする。華麗な言葉で魔法をかけるガルシア・マルケスが大好きだが、こんな単純な言葉で魔法をかけられるとは思わなかった。

ファンタジーでもありミステリーでもある。だがミステリーには事実の痕跡があるが、ここには記憶を失う人たちと、つじつま合わせの記憶で不誠実な話をする人たちしかいない。登場人物たちはわずかな記憶の断片から真実に近いところまで近づくが、そこですら何かがずれた状態にある。

そう、忘れまいとすれば忘れないのだ。登場人物の中にはそういった人物がいっぱい出てくる。竜はあっけなく倒され、人々の記憶が蘇ったとしても、全く違うことも起きる。

それがラストだ。衝撃的でもうなんとも言えない。もう一回読んでから解釈したい。前半に出てくることがここでリフとなって出てきて、いや正確に言えば川下りのところで一度出てくるのだが、本当にたまらない気分になる。

 

 

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争から着想を得たと言われているが、確かにその通りになっている。チトーが竜であったなら確かにそうだろう。

だがリアル世界は、そうはいかない。習近平中国国家主席が金正恩北朝鮮国家主席に、先の全人代への祝電に対しての個人的な返礼をした。ただしこの報道は北朝鮮のものをCNNが伝えたものだ。

「新たな情勢の下で中国は両国間の関係促進のため北朝鮮側と共に努力することを望む」

多分最後通牒だろう。だから個人名なのだ。国家で出さないのがポイントだろう。

それよりアメリカのジョン・ケリー首席補佐官の発言が、巨人の参考になるだろう。CNNだ。

トランプ米政権のジョン・ケリー首席補佐官は10月30日、米国の南北戦争の原因は、妥協できなかったことだと述べた。」

南北戦争当時を考えれば妥協どころではないのだが、それでも今の純粋な考え方では妥協はあり得ないわけだ。ただ昔は落とし所があったと思うのだが、それが妥協という言葉になったのかもしれない。

 

 

下々が与えられた役割をこなしているというのは、終わった時代の話なのに、全く変わっていないな。

人はコマである。