どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

静かなガマ合戦

2015-03-31 01:01:12 | ガマ合戦

 

今日は12.3度と平年よりやや高い気温だった。この暖かさで農学部の梅も随分咲き進んだ。

今年は結果として暖冬だった。そのせいで植物暦は早まっている。そこから考えればガマ合戦は現在終わりに近いことになる。ほとんど花のない時期から終盤はオオイヌノフグリが咲きウメが咲き始め、一番早いサクラが咲くかどうかという時期に終わる。とすれば1週間以上遅く始まっていることになるのだが、原因はわからない。最後のあたりに考証してみよう。

 

 

昼に池に行くと小学生がカエルを探していた。「6匹いたよ!」というが棒でつついて探すのは止めなさい。「今年はカエルさんはとっても少なくて昨夜で11匹しかいなかったんだ。いつもなら200匹はいるんだけど理由はわからないんだ。だからカエルさんをそっとしておいてあげて」と大人なので穏やかに話したら、カエルよりお菓子に向かっていった。

 

 

私には2匹しか確認できなかった。

3月28日開始ということは昨年より5日早い。そして少ないと思っていた昨年のピークの143匹に比べればいないも同然の数になっている。

 

 

10年ほど前に見た、道路を埋め尽くすほどのカエルはどこに行ったのでしょうか。

 

 

今日も18:30から19:30の観察です。陸上にはビオドープにいたものも含めて4匹いました。

 

 

今日はさすがに池にいます。

 

 

交尾しているのを発見。3組いました。とりあえず種の存続はあるかもしれません。

 

 

昨年からなのですが、2匹以上をワンフレームに入れることが困難なほど数が減っています。おまけにカエルの密度が低いせいなのでしょうが、行動が早いです。以前だったらメスに気をとられたオスばかりだったと思います。メスも嫌なオスを警戒していたりしています。まあ活発に動きすぎて疲れ果てているというのもあるのかもしれません。今年のカエルはライトの光で簡単に逃げるわけです。逃げなかったのが逃げるようになっています。ライバルが少ない分、自己防衛が強くなっていると言うことなのでしょうか。

 

 

池の中の個体は、つがい合わせて15匹でした。増えることを祈るのみです。

 

 

明日は何匹いるのだろうか。少し不安だ。一気に出てきたら嬉しいな。

音のないガマ合戦です。


2015ガマ合戦のっけから異常

2015-03-30 01:15:57 | ガマ合戦

 

さて日中北水の池を観察したのですが、カエルが一匹もいません。どうしたことなのでしょうか。池の底に潜っているのかもしれませんが、ヒキガエルは陸生の両生類なので、長時間水の中に入れません。ということはものすごく数が少ないということなのでしょうか。出会いがないので陸に帰ってしまったのでしょうか。産卵も見つけられません。

今日の観察では陸上でセックス中のガマを発見。しかし道の真ん中なんですね。その後スクーターが2台通ったので気になって見に行くといなくなっていました。周囲を探しても見つからなかったので、慌てて飛んだのでしょうか。ヒキガエルはのろいという印象がありますが、イザとなればかなり早く移動します。

 

 

6時半から7時半まで観察します。最初に陸上の数を数えます。すると10匹ですね。とはいえ重複している個体がありそうなので、実際は8匹程度でしょうか。

 

 

夜這いですね。

 

 

夕方に雨が降ったので気温が下がっていますが10度台と季節にしては高めです。もう少し多くても良さそうなのですが。

 

 

今年のガマ合戦はかなり初期から観察できていると思っていたのですが、昼の状況を見るとあまりにも個体数が少ないので今まで見落としてきただけなのか、それとも最初期なのかまだ判断がつかないところです。池も浚渫を行って、底の地形が若干変わっています。なので集まる場所も変化している可能性があります。そこでかなりな見落としが起きている可能性も感じています。

ただ合戦終了あたりにしては産卵が見られない、戻ってゆくカエルが今の所いないというのがあります。

 

 

この個体は前に撮影したもののような。

ガマガエルの生態というのは以外とわかっていないそうです。もしもこのような個体数の少ない状態が最初期だとすれば、集合フェロモン等の何らかの作用があって最盛期になるという仮説も考えられます。ただこの後個体数が増えればの話なのです。増えて欲しいものですが、この惨憺たる状況では悲観的な予想しかできません。

とにかく個体数が減少している。

 

 

池の中には3匹いました。交尾は観察されませんでした。

 

 

どうしちゃったのでしょうか。

明日に期待をしましょう。


17.2度

2015-03-30 00:55:55 | 日記

 

先週仕事先に、今年の桜はヘタをすると4月上旬、しかも入学式あたりに咲く可能性があるから警戒しておいたほうがいいと言っておいた。まあその通りになってしまいそうだ。

 

 

タネツケバナが咲いていた。

 

 

タネツケバナときてコブシが咲きそうだ。田んぼや畑の準備をしましょうという、指標だ。この木としては平年より2週間早い開花だ。

 

 

ジュウガツザクラはようやく一分咲きというところだろうか。この木にしても2週間から20日は早い開花になっている。盛岡気象台ではウメの開花を宣言したが、それも21日早い開花と言っている。

 

 

戸惑う白鳥たちです。

 

 

高松の池のソメイヨシノもう少しでつぼみが顔を出しそうです。

 

 

ヤエザキスイセンが咲いていました。気象台でも咲いていれば10日は早い。

 

 

エルニーニョが夏に発生するかも?と気象台では言っておりますが、この前の台風のこともあります。観測としてはエルニーニョではないけど何かとんでもないことが起きているような気もします。よくある暖冬の年は冷夏ということになるのでしょうか。


2015ガマ合戦勃発

2015-03-29 03:12:17 | ガマ合戦

 

昨年までの予測方法が使えないまま、観察を続けました。そして今日3月28日、岩手大学北水の池でガマ合戦の開始を報告します。

いや~長かった。今年は見るしかない。ひたすら見るしかない年でした。天気が無茶苦茶すぎてどうなっているのかわからないし、植物の開花も指標にならないとなれば、何を基準に観察開始をすればいいのかわからないわけです。

 

 

ここ2週間の天気とその予報で大雑把に今日あたりと睨んでいたのですが、ようやくきました。

 

 

とはいえ個体数が少ない。午後6時50分から7時20分まで池を2周して観察した結果、池には一匹、地上には6匹とものすごく少ない。

 

 

アメリカザリガニ発見!

 

 

冬眠地の観察などは出来ていないので憶測でしかないのだが、家の軒下で冬眠している例が多いのではないのかと考えています。あとは土が柔らかいところです。そういった意味ではこの竹林が良い場所なのです。今回3匹見つけました。

 

 

今年も帰ってきてくれたのかと、感謝しています。

 

 

個体数減少がなぜ起きているのか全くわかりません。ただわかっているのは環境変化です。とはいえそれもファクターが多すぎて簡単には語れないものだと思います。

 

 

多分なのだが、池に落ちた音を聞いたのが一つだけだったので、これが最初の個体かもしれない。

池はまだ静かでした。ガマ合戦は29日か30日あたりにピークが来ると予想されます。


春の訪れ

2015-03-29 01:22:48 | 日記

 

最高気温17.2度と大変暖かかった。今日は大道りに行く用事があったので岩手公園に寄ってみた。外で子供と遊ぶ親子連れが目立つ。

 

 

 

今日は少し嬉しいことがあった。テルデックが出していたバイロイトフェスティバルのライブ録音、ワーグナーの「ワルキューレ」が届いたのだ。しかも1992年のバレンボイムだ。確かこのシリーズは1988年からだったと思う。その1988年が一番欲しかったのだが、ないよりはマシ。というか絶対出ないだろうと思っていた録音だったからだ。それがあるというのは素晴らしい。瞬殺です。

いややっぱり素晴らしい。ルバートがチロっと入るデロデロでありながら綺麗にまとまった音と歌手のクッキリした佇まいがいい。もうウォータンのティムリンソンの苦悩がたまりませんわ。私としてはリングでヴォータンとハーゲンが強烈であればあるほど好きなんですね。弱いジークフリートでもいいんです。あとはブリュンヒルデが良いのは当然です。とはいえこの録音ワグネリアンからあまり評価を受けていないように感じています。

これは演出のクプファーが過激だったといいうのが理由です。レーザー光やら巨大すぎる金庫みたいな装置とか、衣装は現代風すぎるとか、そうサングラスをかけたヴォータンというのはかっこいいと思うのだが、まあ思いっきり現代に引き寄せた演出だったわけで、観客の中には拒絶反応する人が多数出てしまったわけです。坊主憎けりゃ袈裟までもと言いますが、これで結構足を引っ張られているかと思います。

 

 

紅梅も咲き、アセビも咲き、コブシも咲きそうです。黄砂のない春です。

そうそう、バイロイトフェスティバルのチケットというのは取るのが超困難で有名です。抽選なのですが、今年初めて応募した人でもチャンスはあるわけですが、毎年応募してくれる人に優先順位がくるようになっているというウワサがあります。で、そのようです。だからバイロイトに行きたくとも、抽選に当たるまで応募しなければいけないわけで5年以上待っている人もいるわけです。下手すりゃ10年以上という猛者もいます。毎年9月に応募用紙に記入して翌年の1月に発表され、6月と7月の予定をガバっと開けなければいけない。そういったときに限って親の死に目とかに当たってしまったら目も当てられません。なので当たってバイロイト詣でできる人というのは艱難辛苦を乗り越えてきた人たちです。

ただ結果10年待ったら流行が変わってしまっているわけです。バイロイトは常に最先端です。古い演出を見たければメトロポリタンに行けばいいだけですが、バイロイトは聖地です。だから行かないわけには行けません。なので10年のその期待が積み上がる、オソロシイ観客しかいないわけです。

なおバイロイトではダフ屋問題があったのです。抽選で当たったのを高値で売りさばくとかとです。それを集めて超高額のツアーなんかあったりしました。今でもあると思います。でもそれでは抽選のお客さんからクレームが来るわけです。そこでスポンサーやワーグナーの普及に貢献している団体などに渡していた優先チケットを止めてしまいました。ダフ屋が出る状況を絶対なくするという方向なので仕方がありません。なので日本ワーグナー協会に所属していたとしても優先チケットは入手できません。残るはバイロイトの放送権を買った放送局だけだろうか。

そしてバイロイトはヨーロッパの社交の場です。すると…服ですね。それをあつらえなければいけなくなります。わかりやすい所ではウイーンフィルのニューイヤーコンサートの観客席が映された瞬間です。カジュアルはダメなのですが、ちょい外しのフォーマルはいいんです。するとスーツ姿を見れば黄色人種ばっかり。それでも頑張っているのですが、バイロイトだとリングだけでできれば2週間の滞在経費、航空運賃、そして長期休暇、そしてリングだったら最低4枚の服。安いんだけど最低オーダーの品のいいやつ。

ということで最低200万円のコースです。

そういったのが積み重なっているので初年度の観客の反応は常に悪いというのが基本です。しかし5年も同じプログラムだと客も慣れてくるので反応はよくなるものです。

 

 

ところがこの公演は確か最終年度までものすごい賛否両論だったのです。

なのでこのCDでもったいないのは、あのブーイングを残さなかったことなのかと。ホントすごい。NHKの録音で聞く限りものすごい足踏み、そしてブーイングとブラボーが競い合って加熱する観客席がすさまじいのです。始まりそうになって静かになった直前にブーという声が出て大爆笑が起きます。そういった流れが本当に面白いものでしたのに、スッパリ切りやがってコノヤローというのが私の感想です。

ただ昨年でジークフリートがカラシニコフをブッ放すのはどうかと思うのだが、クプファー以降観客に耐性ができたのか、あそこまで酷いブーイングは無いと思います。

ある意味一体化した舞台でした。

その断片を手に入れたのです。ああこれぞ春。

 

 

さすがにツツジが咲き始めるとは。

 

 

今日はさらにいいことがありそうな気がする。