今日は午前中から明るい曇り空で、さてどう仕事をしようかとなった。少しはウロウロしていたのだがどんどん雲が厚くなる。仕事にならないと諦めて買い物にゆくと強い雨になった。
こりゃ仕事しなくていいわい。写真の整理などをして、泳ぎにゆくことにする。
午後はずっと雨という予報だったし、レーダーでも短期降水予報でも雨だった。なのでユピアスにバスでゆく。すると雨は降らないんだな。明日や明後日のこともあるので1000メータしか泳がなかったのだが、えらく金を使ってしまった気がする。
帰ると北朝鮮がミサイル実験をやったという。ハァ?今やるの?やっぱり何を考えているのかわからない。トランプさんは、「北朝鮮はミサイル発射によって、失敗はしたものの、中国とその高名な主席の意向に背く失礼な真似をした。悪い!」とツイート、ものすごいホメ殺しだね。
アメリカは中国に北朝鮮との交易断絶、特に原油・石油製品の輸出禁止と金融停止を求めている。まあこれを早くやれとツイートしたようなものだが、中国は朝鮮戦争の停戦協定をアメリカが遵守していないことが問題だと考えている。そして中国と北朝鮮のパイプが薄くなっている今、北朝鮮とアメリカの直接交渉以外はないと常に言っている。
「王外相はさらに、米韓合同軍事演習の3年停止と交換に、北朝鮮のミサイル・核兵器開発を凍結させるという中国政府の提案を繰り返した。この中国提案について米政府はすでに、北朝鮮が核開発をやめるのが先決だと交渉を拒否している。」
話し合いは完璧な平行線になっている。その上で日本海に空母カール・レビンソンが到着。フランス海軍の強襲揚陸艦「ミストラル」が佐世保に入港、英軍の部隊約60人とヘリコプター2機とともに海上自衛隊がグアム沖で4カ国合同の演習を行う。
「ミストラルは5月5日に佐世保を出港する。新たに日米の水陸両用部隊と、自衛隊のヘリコプター1機が乗り込む。海上自衛隊の輸送艦「くにさき」が途中まで同行し、日本周辺の海域で共同訓練を実施する。」
南シナ海を想定した訓練だと思う。北朝鮮沿岸と地形が全く違うので、演習そのものの意味は北朝鮮とは関係ないがそれでもプレッシャーにはなる。
だがトランプさんは何を考えているのだろうか。韓国にTHAADの費用を出すようにと言い放ったのだ。
「韓国の韓民求(ハンミング)国防相は、同国はTHAADの費用を負担しないとの方針を再三表明。韓国国防省は28日の声明で、「韓国政府がTHAADの用地とインフラを提供し、米国側が配備や運営、維持の費用を負担するという我々の基本的な立場に変更はない」と述べた。
また韓国当局者は同日、CNNに対し、米韓両軍の高官の間で昨年署名された「秘密合意」の中で「米国がTHAADの配備費用を負担する」と明記されていることを明かした。」
だからこそ韓国も配備を認めたと思う。その上THAAD配備で中国との関係が急速に悪化した。それだけでも経済に問題を起こしているのに経費負担となれば、大問題になる。そしてこれの取引が、米韓の2国間貿易協定のの見直しなのだ。アメリカに有利なものだったらTHAADの経費はアメリカにするというものなのだろう。だがだ、今いうのはあまりにも外交センスがない。明快な脅迫であり、韓国大統領線を間近に控えた時期の発言として極めてまずい。韓国保守派が朴槿恵氏の事件で分裂し、さらに言論でも保守派がものすごく弱くなっている状況でこの発言をするのは、文氏を応援しているようなものだ。
ものすごく感情的に動きやすい韓国人のことをトランプさんはバカにしているのだろうか。同盟国なんだけど。
日本にも同じことが起きる可能性がある。米軍の駐留費の全額負担だが、日本は受け入れるだろう。前提条件は有事の際の指揮権が、自衛隊にあるということだろう。そして日本駐留の米軍には全て日本の法律が適用される、全くの戦闘下でのことは米軍法だろうが、他は全ての裁判権は日本にある。そう言った条項になるだろう。
アメリカを傭兵にできるなら安いものだ。
そしてアメリカがこれを受け入れるわけがない。だが日本は世界中にいうのだ。我々は米軍を雇えるのだと。
トランプさんは税制改革法を提出したみたいだ。だがその内容が選挙公約と変わっていないので、間違いなく議会で否決されるだろう。
アメリカの州は独立国家でもある。連邦制を引いた時から全体での意思統一は測るようにしている。それが合衆国憲法になる。イザとなったときには対抗できるように州兵がいるのは独立国家だからだ。合衆国は主に対外的なこと、外交と軍事、貿易や関税などだ。あとは州の自治に任されるという枠組みが、経済の発展やアメリカという国家の発展である意味曖昧になってきた。自治以外の分野が増えてしまったのだ。環境保護とか宇宙開発とか何やかにや増えてしまった。アファーマティブアクションのようなものもあるな。政府主導で動かさないといけないものもある。
だから州などの自治政府は連邦の肥大化と規制の強化にうんざりしている。これが小さな政府を求める保守派の考えになる。初めの外交と軍事のみに戻れと彼らは思っている。
トランプさんは一応予算案の提出で、ムチャクチャだが連邦政府は保守派の考える小さな政府になろうとしている。それは随分乱暴なのだが、実は州に対してディールをもしでていると考えたほうがいいのかもしれない。アメリカ経済に必要のないものは全部予算を削ります。あとは州単位で考えてね?州で増税してね?そう言っている可能性はある。州ごとの競争力を強化するということになるのだろうか。州ごとで乾いた雑巾を絞るような緊縮財政になるのだろう。そしてカルフォルニアは独立してしまうのだろう。いっそメキシコと提携する!
もしもこれがトランプさんのアメリカへのグランドデザインだとしたら、そもそも何をしたいのかが全く見えない。戦術は見えるのだが戦略が見えないのだ。目標は世界一の大国なのだろうが、戦術が支離滅裂で、というか就任演説でグランドデザインの一端もなかったから仕方がないのかもしれない。
翻って自民党のグランドデザインってあったのか?憲法改正が彼らの一番の主題だったが、未だかつて改正した後のグランドデザインの一端すらも見えない。国家としての正しい姿になったとしても、国家として成長して行けるのかどうか。
教育制度をコロコロ変える国は、グランドデザインの本質がないと、そう思う。いや、全く考えたこともないのだろう。