安倍自民党総裁が2度目の首相になった時に、思ったものだ。これで「新しい公共」の概念は否定され、弱者救済のセーフティネットは縮小されるだろう。そして増税は確実になり円高は灯油代の高騰などを招いて、結局弱者はますます弱者になるのだろう。だがそれでも、1年続かない首相が5人もいた。それよりは安定政権になるほうが、最終的にはマシになるとは思った。
それでも靖国参拝は止めて欲しかった。最低1年は我慢して欲しかったが、その1年ちょうどで参拝したのには、がっかりだった。
靖国そのものが、まずねじれた存在になっている。戦前に日本は、神道は日本の習慣であり宗教ではないと言う建前をとっていた。これで政教分離を果たしていると言う理論だ。ただそれでも神道の形式にしたのは、天皇の宗教であり天皇そのものが日本武尊の子孫であり、日本の唯一主権者である天皇が個人的に祭るのと国家が祭るのとは同一である、そう言った論理だと思う。だが戦後靖国神社は宗教法人格を収得し独立した。
それでも天皇は例大祭に参拝し続けたし首相以下閣僚も参拝した。だがA級戦犯合祀より、サンフランシスコ条約を締結した戦後日本にとっては、参拝は不可能になった。だから千鳥ヶ淵の戦没者記念公園ができたのだ。
だが靖国に祭られている英霊たちには、生前天皇の参拝する特別な神社に祀られると説明されていた。遺族もそう思っていた。だが戦後体制の変化と戦犯合祀問題で、約束が守られなくなっていた。
この矛盾を作ったのは靖国だ。とても罪深いと思う。
その上で安倍総理の「不戦の誓いを立てて来た」というのには違和感がある。神社はそのなくなった人を神とし、それを慰撫する事でその恩寵を得る物だ。恩寵がなくとも慰撫する事に意味がある。そして靖国の神は軍神である。
彼らを前に「不戦の誓い」というのは何かがおかしい。「国際社会の政治での戦いを守護してください」なら解らない訳でもない。「不戦の誓い」なら上位の伊勢神宮当たりが相応しいように思えるのは私だけだろうか。ひねくれて神戸の楠神社でもよろしいかと。
とりあえず中国や韓国からもクレームが来た。日本での報道がイマイチだからかもしれないが、何か及び腰の反応のような気がする。新年明けには一気に反応が返ってくると思うが、日本人だって虚をつかれた所があるのに、彼らもそうなのかもしれない。中国ではウエイポーでの発言が削除されていると聞いた。
そしてこのタイミングが解らない。秘密法案やら生活保護費削減などの重要法案を一気に片付けた直後の参拝だ。ヒマが出来たから思い付きで参拝したのか?と疑われる瞬間だ。なんで元旦じゃなかったのか、解らない。
宮家邦彦が知らないと言っているのだから、そうとうわけのわからないタイミングだ。ちなみにこの文で彼が言っている言葉は当たり前なのだが、彼の言論を考えればかなり踏み込んでいる。
多分安倍総理にとって、我々には解らないベストなタイミングだったのだろう。
そしてやはりアメリカからも「disappointed」とクレームが付いた。そりゃそうだ。韓国と日本がこじれていてアメリカが頭を抱えている最中だからだ。日本語では、「がっかり」か「ムシャクシャ」か。
南スーダンで、国連平和維持活動に参加している韓国軍が、北スーダンからの攻撃で逃げて来た難民を抱えながら、最前線に立ってしまった。そこで予備に日本から弾薬を借りたと言う問題。日本では武器輸出三原則に反すると国会で問題になった。だが武器種出三原則は前の野田首相から例外規定が設けられている。おまけにそれ以前の規定でも同盟国に対しても「控える」という表現で押さえているだけだった。その上国連平和維持活動では、日本も韓国もどちらが上したと言う事はない、一つの作戦単位でしかない。なので国連を通じた貸し借りはある訳だ。日本は国連の要請に従って、韓国軍に貸したのであって、供与でもなければ譲渡でもない。
だが韓国が「十分な備蓄があり、不要だった」と言った所から話しはおかしくなった。正確には「十分な備蓄はあるが、難民が押し寄せており北スーダンからの戦力も正規軍と同等な物であり、近いうちに大規模な戦闘が起きる可能性もある。その際難民を保護しながら戦える弾薬数が足りなくなる可能性が出た。そこで国連を通じて日本から借りた。これは一時的な物で、韓国からの補給が入り次第返却する」と言うべきである。
だが日本から見るとカチンと来る発言だった。ところが韓国軍の現場トップが謝辞を伝えて来たりと、本国との間の空気感の違いがマザマザと浮かび上がって来た。なんなんだろうね~。まとめ記事があったのでリンクする。
そう思っていたら、靖国参拝で「弾薬は、補給が終わればすぐに返却する」と言って来た。これまた一部ではカチンと来る言い方だったが、これを靖国問題と絡める日本の報道はかなり間違っている。
これは予定通りの話しだからだ。韓国軍と日本の陸上自衛隊の弾薬は、規格は同じだが少し違う。日本の弾薬は使えるが、韓国軍の所定の能力はない。だから本当にイザとなった時のために借りただけなのだ。返すのは当然だ。
私もすべてが解っている訳ではないが、この話しを武器輸出三原則で語るのは間違っている。PKO法を元にするべきで、陸上自衛隊がどこからのコマンドで動いているのかを報道するべきだろう。今回は日本が国連に従っている、と言うのが解った。次に靖国問題と簡単に絡めるのは、報道としては失格だろう。
韓国と関係改善の切っ掛けになるのか?という報道もあったが、そう願いたい物だ。これはこれ、それはそれ。
なおこの弾薬は、一発80円らしい。安く感じるかもしれないが瞬間的に何100発と消える物だと言うところでは、ずいぶん高価だと思う。戦争は高く付く。
中国の百度の「Baidu IME」が、キーボード入力をサーバーに送る仕様になっていたと言う問題だ。
実はこれもかなり違和感のある報道だった。理由はよく出来すぎているからだ。検証映像がすぐに出てくるとかかなり調査報道としてはよく出来たいた、それって日本じゃあんまりない話しでNHKがいきなりスッパ抜きと言うのも何か変だった。早速アンサイクロペディアがバカしている。アンサイなのでかなり誇張しているが、情弱ではそうだろう。私もそうだ。なのでこの問題を纏めた記事があったが、私には理解できそうにもない。ただ少し解るのは、「Baidu IME」がサーバー上で情報処理する、クラウドを導入した時にプライバシー保護が甘かった、というか甘すぎたのが原因だと思う。
多分バイドゥはクラウド上で全部処理するシステムを考えていたのだろうが、めんどくさいから全部集めるようにしてしまったのだと思う。もちろんいろいろな疑惑はあるが、世界で2番目に大きい検索サイトとしては、ずさんすぎたと思う。
この話しは裏があるなと思っていたらどうもこの件らしい。
窮地に立つ中国IT界の巨人 百度・李彦宏 WEDGEの記事です。
百度が、音楽・映像の海賊版を野放しにしている問題があります。
海賊版を野放しにする事で、百度は利益を受けて来たフシがあります。それで人気検索サイトになり今では世界第2位です。その地位なら海賊版取り締まりも出来そうな物なのに何もやっていないと考えられているようです。そこで搦め手で、世界同時に始まったのがこの話しなのでしょう。ある意味ソフトの「ある脆弱性」を突いた物になっています。
百度は早速このソフトを直したようですが、中国の「金盾」ファイヤーウオールの存在もあり、いったん疑義が出た問題は収まらないと思います。もちろん百度そのものに個人情報漏洩の疑いが、更に強調されたのは確かです。
ちなみに「Baidu IME」をアンインストールする時が結構メンドクサイ。楽天の無料メールマガジンを拒否するよりは簡単だが、何だろうこの情に訴えかける物は。
ということで、このネジクレた中・日・韓(人口並び)のこの数年の非難合戦はどうなるのでしょうか。以前より更にめんどくさくなって来ています。これは確かです。ねじくれた結果安倍首相が靖国に言った可能性は大です。もうメンツの張り合いです。日本がメンツを張ってどうするんだと言う問題を、無視しています。
ネット関連では、中国のファーウエイがアメリカから撤退しました。チップに装備された通信傍受手段があると言う事で、アメリカから敵視された企業です。日本ではソフトバンクが使っているのですが、問題になっていません。これもまた搦め手のような所です。なぜかと言えばアメリカにはNSAの問題があるからです。あの取るに足らない秘密さえも集めていた、アメリカの諜報機関の問題です。同じ事やってんじゃん、それが私の感想です。
ずいぶん開かれた時代になったと、思います。多分30年前には、こうして並列で話しを並べられなかったと思います。
それでも靖国参拝は止めて欲しかった。最低1年は我慢して欲しかったが、その1年ちょうどで参拝したのには、がっかりだった。
靖国そのものが、まずねじれた存在になっている。戦前に日本は、神道は日本の習慣であり宗教ではないと言う建前をとっていた。これで政教分離を果たしていると言う理論だ。ただそれでも神道の形式にしたのは、天皇の宗教であり天皇そのものが日本武尊の子孫であり、日本の唯一主権者である天皇が個人的に祭るのと国家が祭るのとは同一である、そう言った論理だと思う。だが戦後靖国神社は宗教法人格を収得し独立した。
それでも天皇は例大祭に参拝し続けたし首相以下閣僚も参拝した。だがA級戦犯合祀より、サンフランシスコ条約を締結した戦後日本にとっては、参拝は不可能になった。だから千鳥ヶ淵の戦没者記念公園ができたのだ。
だが靖国に祭られている英霊たちには、生前天皇の参拝する特別な神社に祀られると説明されていた。遺族もそう思っていた。だが戦後体制の変化と戦犯合祀問題で、約束が守られなくなっていた。
この矛盾を作ったのは靖国だ。とても罪深いと思う。
その上で安倍総理の「不戦の誓いを立てて来た」というのには違和感がある。神社はそのなくなった人を神とし、それを慰撫する事でその恩寵を得る物だ。恩寵がなくとも慰撫する事に意味がある。そして靖国の神は軍神である。
彼らを前に「不戦の誓い」というのは何かがおかしい。「国際社会の政治での戦いを守護してください」なら解らない訳でもない。「不戦の誓い」なら上位の伊勢神宮当たりが相応しいように思えるのは私だけだろうか。ひねくれて神戸の楠神社でもよろしいかと。
とりあえず中国や韓国からもクレームが来た。日本での報道がイマイチだからかもしれないが、何か及び腰の反応のような気がする。新年明けには一気に反応が返ってくると思うが、日本人だって虚をつかれた所があるのに、彼らもそうなのかもしれない。中国ではウエイポーでの発言が削除されていると聞いた。
そしてこのタイミングが解らない。秘密法案やら生活保護費削減などの重要法案を一気に片付けた直後の参拝だ。ヒマが出来たから思い付きで参拝したのか?と疑われる瞬間だ。なんで元旦じゃなかったのか、解らない。
宮家邦彦が知らないと言っているのだから、そうとうわけのわからないタイミングだ。ちなみにこの文で彼が言っている言葉は当たり前なのだが、彼の言論を考えればかなり踏み込んでいる。
靖国問題の本質は「東京裁判」や「A級戦犯」が国際法上有効か否かではなく、日本が国家として先の大戦の「国内政治上の敗戦責任」をいかに捉えるか、にかかっている。
多分安倍総理にとって、我々には解らないベストなタイミングだったのだろう。
そしてやはりアメリカからも「disappointed」とクレームが付いた。そりゃそうだ。韓国と日本がこじれていてアメリカが頭を抱えている最中だからだ。日本語では、「がっかり」か「ムシャクシャ」か。
南スーダンで、国連平和維持活動に参加している韓国軍が、北スーダンからの攻撃で逃げて来た難民を抱えながら、最前線に立ってしまった。そこで予備に日本から弾薬を借りたと言う問題。日本では武器輸出三原則に反すると国会で問題になった。だが武器種出三原則は前の野田首相から例外規定が設けられている。おまけにそれ以前の規定でも同盟国に対しても「控える」という表現で押さえているだけだった。その上国連平和維持活動では、日本も韓国もどちらが上したと言う事はない、一つの作戦単位でしかない。なので国連を通じた貸し借りはある訳だ。日本は国連の要請に従って、韓国軍に貸したのであって、供与でもなければ譲渡でもない。
だが韓国が「十分な備蓄があり、不要だった」と言った所から話しはおかしくなった。正確には「十分な備蓄はあるが、難民が押し寄せており北スーダンからの戦力も正規軍と同等な物であり、近いうちに大規模な戦闘が起きる可能性もある。その際難民を保護しながら戦える弾薬数が足りなくなる可能性が出た。そこで国連を通じて日本から借りた。これは一時的な物で、韓国からの補給が入り次第返却する」と言うべきである。
だが日本から見るとカチンと来る発言だった。ところが韓国軍の現場トップが謝辞を伝えて来たりと、本国との間の空気感の違いがマザマザと浮かび上がって来た。なんなんだろうね~。まとめ記事があったのでリンクする。
そう思っていたら、靖国参拝で「弾薬は、補給が終わればすぐに返却する」と言って来た。これまた一部ではカチンと来る言い方だったが、これを靖国問題と絡める日本の報道はかなり間違っている。
これは予定通りの話しだからだ。韓国軍と日本の陸上自衛隊の弾薬は、規格は同じだが少し違う。日本の弾薬は使えるが、韓国軍の所定の能力はない。だから本当にイザとなった時のために借りただけなのだ。返すのは当然だ。
私もすべてが解っている訳ではないが、この話しを武器輸出三原則で語るのは間違っている。PKO法を元にするべきで、陸上自衛隊がどこからのコマンドで動いているのかを報道するべきだろう。今回は日本が国連に従っている、と言うのが解った。次に靖国問題と簡単に絡めるのは、報道としては失格だろう。
韓国と関係改善の切っ掛けになるのか?という報道もあったが、そう願いたい物だ。これはこれ、それはそれ。
なおこの弾薬は、一発80円らしい。安く感じるかもしれないが瞬間的に何100発と消える物だと言うところでは、ずいぶん高価だと思う。戦争は高く付く。
中国の百度の「Baidu IME」が、キーボード入力をサーバーに送る仕様になっていたと言う問題だ。
実はこれもかなり違和感のある報道だった。理由はよく出来すぎているからだ。検証映像がすぐに出てくるとかかなり調査報道としてはよく出来たいた、それって日本じゃあんまりない話しでNHKがいきなりスッパ抜きと言うのも何か変だった。早速アンサイクロペディアがバカしている。アンサイなのでかなり誇張しているが、情弱ではそうだろう。私もそうだ。なのでこの問題を纏めた記事があったが、私には理解できそうにもない。ただ少し解るのは、「Baidu IME」がサーバー上で情報処理する、クラウドを導入した時にプライバシー保護が甘かった、というか甘すぎたのが原因だと思う。
多分バイドゥはクラウド上で全部処理するシステムを考えていたのだろうが、めんどくさいから全部集めるようにしてしまったのだと思う。もちろんいろいろな疑惑はあるが、世界で2番目に大きい検索サイトとしては、ずさんすぎたと思う。
この話しは裏があるなと思っていたらどうもこの件らしい。
窮地に立つ中国IT界の巨人 百度・李彦宏 WEDGEの記事です。
百度が、音楽・映像の海賊版を野放しにしている問題があります。
11月13日、IT業界の大手4社、中国、米国、日本の著作権保護を目的とした公的組織、さらにエンターテイメント産業界も加わって、百度を公然と批判する連携が生まれ、共同記者会見を開いたのである。
その名も「中国ネット動画サイト反海賊版連合行動宣言」─。同時に百度に対して3億元(約48億円)の賠償を請求したというから穏やかな話ではない。
「百度のビジネスは“無天無法”と呼ばれるように、他の業者が規制を受けることでも、百度だけは許されることがよくありました。今回の海賊版の問題は、そうした問題の1つです。今回、“百度包囲網”を形成した連合軍は、百度が政治によって保障されたその関係に風穴を開けることを狙っています」
海賊版を野放しにする事で、百度は利益を受けて来たフシがあります。それで人気検索サイトになり今では世界第2位です。その地位なら海賊版取り締まりも出来そうな物なのに何もやっていないと考えられているようです。そこで搦め手で、世界同時に始まったのがこの話しなのでしょう。ある意味ソフトの「ある脆弱性」を突いた物になっています。
百度は早速このソフトを直したようですが、中国の「金盾」ファイヤーウオールの存在もあり、いったん疑義が出た問題は収まらないと思います。もちろん百度そのものに個人情報漏洩の疑いが、更に強調されたのは確かです。
ちなみに「Baidu IME」をアンインストールする時が結構メンドクサイ。楽天の無料メールマガジンを拒否するよりは簡単だが、何だろうこの情に訴えかける物は。
ということで、このネジクレた中・日・韓(人口並び)のこの数年の非難合戦はどうなるのでしょうか。以前より更にめんどくさくなって来ています。これは確かです。ねじくれた結果安倍首相が靖国に言った可能性は大です。もうメンツの張り合いです。日本がメンツを張ってどうするんだと言う問題を、無視しています。
ネット関連では、中国のファーウエイがアメリカから撤退しました。チップに装備された通信傍受手段があると言う事で、アメリカから敵視された企業です。日本ではソフトバンクが使っているのですが、問題になっていません。これもまた搦め手のような所です。なぜかと言えばアメリカにはNSAの問題があるからです。あの取るに足らない秘密さえも集めていた、アメリカの諜報機関の問題です。同じ事やってんじゃん、それが私の感想です。
ずいぶん開かれた時代になったと、思います。多分30年前には、こうして並列で話しを並べられなかったと思います。