どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

カメラマンと写真21

2013-03-30 02:52:04 | インポート
1


さて前に「飛び込め!キンクロハジロ」という記事を書いた。最後の方に実はこれは写真論でもあると書いた。これはどうゆう事なのかと言えば、理化学目的の写真という事でもある。目的は飛び込む瞬間の写真、特に最後の写真になるのだが、それ以外の写真を山のように提示することで裏付けを行うと言う事だ。

問題はその写真の見せ方だ。数が膨大なのでこうしてまとめた訳だが、まとめ方としては左右正面横と分けた。分類する必要があったのだ。撮影順でも良かったがそれでは解りにくい。傾向が見えにくくなるからだ。

今回は科学的なものだからこの単純な分類でいい。おまけに自分の考えに近い写真を意図的に選んでいると思われたくないから、ピントが甘いもの以外は全部使っている。しかし実際の写真はこの分類がやりにくい。私の場合大抵撮影種類別かその土地の名前、日付で分類している。ただそれでは大量にたまるだけで、必要かどうか判断して整理しなければいけない。例えば旅の写真があったとする。これをどう整理するのかは誰もが悩ましい問題だと思う。自分の美学だけで捨ててしまっていいものかだ。当然家族や友人の写真は捨てられない。風景は多少絞れるがそれにしても限界がある。気になった置物や出会った猫の写真なんてなると、どうしていいのか解らなくなる。未来が解らない以上、今判断しにくいからだ。


かくしてハードディスクには大量の画像データーが眠る事になる。これが完結した仕事のものだったら、DVDなりのハードコピーを作って保管すればいいのだが、現在も進行している生活ものの写真になるとハードコピーはなじまない。すぐに見れる状態でないと新たに追加された写真と比較出来ないからだ。比較しながら、延々と整理を続ける。


こういった行動はコレクターに似ている。彼らも物を収集し、分類し、不要なものは売却するなり処分するなりし、まとまったものは整理して箱にしまい、一部を飾り、現在収集中のものは手に取りやすい所にまとめて保管する。


写真の手に負えない所は、物と違って自家生産可能な所です。無制限に積み上がる可能性がある。だから整理整頓が重要です。


みなさん誰もがウスウス気がついていると思いますが、実はアマチュアだろうがプロだろうが、カメラマンには収集癖があります。もちろんいい写真を撮るために写真をいっぱい撮るのは確かですが、どこかにこれがあります。写真作家は間違いなく優秀なコレクターです。彼らは他者と自分を取り集めています。

プロはまだ企画の範囲内で考えて集めます。ブツ撮りのようにある意味厳密に決まっているものは精度が必要なのでムチャクチャ撮る事はありません。人物になると、人物との関係性が写ってしまうのである一定以上のカット数が必要になります。ここで企画も無く関係性もない場合はどうなるのかと言えば、ある意味自分を撮っている状態に近くなります。自分のことが解る人間ってどの程度いるのか解りませんが、こういった状況になるともう無制限に撮影をする事になってしまいます。

カメラマンはひたすら写真を撮って集めて整理して、並べる。他者から不気味に思われるのも不思議ではないです。


さて今回ヒドリガモのアップの写真をまとめて並べてみました。なおメスの個体も混じっています。左下の2点が食い合ってどうもダメなのです。これがどうしてダメなのかは、レイアウトの教科書を読めば簡単に解る事ですが、16点の必要枚数に対して24点しか写真がなかった事、撮影された表情の多様性が乏しかったことが原因で1点だけどうしようもなく入れた結果です。

こう集めると考えた段階で解っていた事なのですが、ちょっとどうしようもありませんでした。

この一枚をどう出来るのか、そういった所があります。ひたすら集めないと、うまくまとめあげられない所もあります。

どこか変なのがカメラマンなのですが、職業病だと思って頂ければ幸いです。
私は変ですが。


PS 鳥なのですが正面はなかなか撮りにくいものです。彼らの目の問題が大きいからです。空を飛ぶために全方位監視するために目が発達しています。全方位のため目が頭の横についています。正面はその死角ギリギリの範囲で立体視できる場所です。このためか彼らは始終キョロキョロしている訳です。その上正面に敵らしいものがいるとなれば更にキョロキョロしだすので、正面を撮るのはある一定以上の距離がないと難しいようです。


圧勝!衆参議員定数違憲裁判

2013-03-28 14:11:09 | インポート
いや~凄い事になっています。前回の衆議院選は一票の格差が、最高裁判例の2倍の格差を上回っているから違憲だとする地方高裁での判決が次々と出ています。中には前回の選挙は無効だと言う判決もあります。間違いなく圧勝です。

ただ私自身は地方に住んでいるので、都会の有権者が強くなりすぎる事に抵抗があります。また都会の方が極端な意見が出やすい~ポストモダン理論通りに~傾向にあると思います。ポピュリズムも都会の方が強く出るように感じます。地方議員の方が利益誘導型でポピュリズムそのものではないのかと言われていますが、現実にはもうそういった時代は終わっており、むしろ厳しく見られてしまうと思います。都会型の代表例が石原慎太郎氏を東京都知事に4回も選んだ、東京都です。今回は国会議員として選びました。正直な所かなり偏った考えの持ち主です。
しかしそれでも参議院議員の5倍強とかは異常です。漠然とですが、最高裁判決の2倍が妥当なような気がします。

報道では各弁護士が出ていますが、一人一票実現国民会議という団体が活動しています。この事の是非はないのですが、彼らの頭の良さに感服しています。

まず最高裁判決があります。地方高裁は余程でない限り最高裁判決に従います。なので全国14カ所でほぼ同時に行われた裁判で、絶対負ける事はありません。中には前回の選挙が無効だと言う判例が出れば最高です。彼らもそこまでは期待していなかったと思います。

次が日本は法律や憲法の解釈について、判例を重視すると言う事です。最高裁判決が最高なのですが、判例が多ければ多いほど後々影響してきます。今回14件も地方高裁で勝利したのですから、最高裁判決を更に補強した事になります。これで政府は、一票の格差を二人以下にしなければならなくなります。特に岡山高裁の判例は余りにも強烈です。政府を怠慢と言いきったのですから。

しかし本質的にこの裁判は裁判官の心理を見事に突いて勝利したと思います。ほぼ同時期に同じ内容で14カ所も裁判が起きたらどうなるのか。各裁判所の裁判長は疑心暗疑になるのではないのでしょうか。自分だけが違う判決をしたらどうなるのかと。もちろん各裁判所にその判断はゆだねられていますが、こうなると互いに情報を探り合ったりするでしょう。もちろんそこまでする必要はありません。最高裁の判例があるからです。結果横並びの判決が出ます。
つまり裁判官に踏み絵を踏ませている訳です。更に判決が一斉に出るのではなく、早い遅いが各裁判所であります。こうなると一番早い判決から次々と判例として組み込まれて行きます。各裁判所の独立性があるとはいえ、矢継ぎ早の判例です。影響されない訳がありません。結果過激な判決が出る可能性が高くなります。
おまけに各判決文全文がネットに落ちています。この状態では、市民からの監視が厳しい状態での裁判になります。ますます原告に有利な裁判になっていたと思います。


弁護士は頭が良くなければ出来ない職業です。でもここまで賢いと、凄いと賞賛せざるを得ません。また全国的な問題なら同様な手法で判例を重ねて政治を動かす可能性も出て来た訳です。国民投票以外での、国政に対する別な手法の完成と思います。

しかし実際はどうかと。裁判所は法の番人なので、法と判例に縛られています。しかし心理的な圧迫からは自由でありたいと考えていると思います。なので彼らが今後こういった場合どうするのか、別なシステムを考えるのかもしれません。


飛び込め!キンクロハジロ

2013-03-28 02:38:14 | インポート
Dsc_9540


前回キンクロハジロの潜る瞬間を考察した所があります。もうちょっと深くしてみます。
まずキンクロハジロの写真です。実はこの状態は警戒している状態です。すぐ潜る体勢になっています。少し首が長くなっているこの状態です。これがまっすぐになったり、後ろに倒れたりすれば潜る直前です。


Dsc_9650


さて飛び込む直前の写真です。これを撮るためにどの程度ロスがあるのか、ちょっと見てみましょう。


Photo


正面から飛び込んだ所の写真です。正面からの写真は本当に難しいです。シャッターが遅れています。理由は正面だと首が後ろに倒れた瞬間が見えにくいのと、キンクロハジロがかなり警戒しているからです。


Photo_2


飛び込んだ瞬間の足の動きが注目です。


Photo_3


飛び込んだときに、足がかなり重要な動きをしているようです。


Dsc_9625


ちょっと種族が違うオオバンで見てみます。


Dsc_9626


オオバンの場合、潜る直前に足を使っていない可能性があります。潜る直前の写真ですが足がからだ前方に向いています。ただ写真がこの一枚しかないので何ともいえません。
もう一つ考えられるのは、オオバンの足にはひれがないと言う事です。細い手で水を一気に掻いて、飛び込む前にはつぎのモーション、つまり水中で水を掻くモードになっているのかもしれません。


Dsc_9670


キンクロハジロはこんな具合です。


Dsc_9698


飛び込む直前です。足の位置が解ると思います。


Photo_4


さてオオバンもそうですが、キンクロハジロはどういった原理でこの潜るモーションが出来るのでしょうか。
多分ですが、水鳥の特性なのかもしれません。まず鳥なので胸筋が発達しています。このため重心位置が胸の当たりにあると考えられます。次が水面に浮かんでいると言う状態です。浮かんでいる状態と言うのは無重力とはいいませんが、ちょっとした変化が大きく状態を変え易くなっています。水泳やった事のある人は解るかもしれません。バタフライでの頭の動かし方、でしょうか。でも水鳥は人より比重が軽いです。なのでかなりこの動きは影響すると思います。
あと水面は不安定です。容易に動きます。
一番リラックスしている寝ている時には、羽の中に頭を埋めています。多分これが浮かんでいるときの最も安定した重心位置なのでしょう。普段でもこの重心位置に近い所に頭を置いています。
この重心位置から一気に首をのばすと、モーメントがかかって重心位置が一気に傾く訳です。そこに足の力で一気に潜ると言うのが、私の考えです。
非常に合理的な動きをしていると思います。

Dsc_9617


数は少ないのですが、ホシハジロも撮影してみました。


Photo_5


ホシハジロの場合、キンクロ同様の予兆があるのですが、あまりはっきりしません。人に対する警戒がキンクロより強いのもあるのかもしれません。ただ少しのろいです。6枚撮れたと言う事はそうゆう事です。

今回ですが、よっぽどのピンボケ以外は全部使っています。なので注意した度合いが撮影数に影響していますが、警戒のために潜る場合が多いようで、人に近くよるキンクロの方がよく潜ります。ホシハジロもそうですが、今回キンクロの群れが寄っていたので、かなり撮れたと言うのが大きいです。一羽潜れば次々と潜りますから。


Dsc_9734


実はこの項、写真論でもあります。どこがどうなのかと考えて頂ければ幸いです。
なお撮影時間は1時間半です。けっこうおしゃべりして過ごしました。まあそんな具合です。



PS

連写モードにしていますが、全く意味がない状態です。秒間5コマだったらもう終わっています。ほぼ一発撮りです。むしろそっちの方が効率がいいです。同じような写真があると言うのは、同じ個体を撮っている可能性があります。その辺りは撮影時に判断が難しい所があります。


盛岡私的観光案内 T松の池・旅立ちの頃

2013-03-27 02:51:00 | まち歩き
Dsc_9360


春の足音が聞こえる頃になって参りました。ウチの前の駐車場のふきのとうも花を咲かせています。とはいえ今日は最高気温が5度と肌寒い感じです。まあそれでも「とりぱん」で有名なT松の池に行って見ましょう。


Dsc_9361


え~、ついに池の前にあった古いうちが無くなりました。けっこう風の良い家だったのですが、誰も住まなくなって何年になるんだと言う状態でしたから仕方がないのかと。


Dsc_9362


あいかわらず鯉に餌をやる人がいます。寒さに耐え忍んだ鯉ですから、餌をあげるのが人情です。でも水鳥に盗られてしまうんですね~。まだ鯉も寝ぼけまなこのようです。

手前にニューファウンドランドがいます。飼い主曰く、この子で4代目で、これでも一番小さいのだそうです。やはり泳ぐのが好きで、OKを出すと何時間でも泳いでいるそうです。T松の池で散歩って危険じゃないですかと聞くと、命令しない限り大丈夫だそうですが、やっぱりなんかソワソワしています。


Dsc_9363


駐車場が舗装になりました。自転車がいっぱいあるのは、近所の高校生が何かトレーニングしているから。


Dsc_9365


さてT松の池といえばキンクロハジロです。漢字で書くと金苦労派次郎ですから親近感が持てます。それにしてもウチのお風呂に浮かべたいです。こいつ。


Photo


ということでキンクロハジロ特集です。やっぱりかわいい?


Dsc_9366


ミコアイサ夫妻が急に飛び立ちました。


Dsc_9367


カルガモに餌をとられてしまいました。それでも追っかけるミコアイサ婦人。ミコアイサ男はよく見ると水にたたき落とされているようです。


Dsc_9371


トンビがいます。どうも上空の風がかなり強いらしく、カラスが喧嘩を挑んでいるのですが明らかに風に負けています。それを解っているのかトンビは頭を風上に向けて飛んでいます。なのでカラスは後ろからの攻撃が全く出来ない状態です。なんかトンビがカラスに勝っている所をはじめて見たような気がする。


Dsc_9373


突然急降下して水面に向かいます。パンの耳をゲットしたようです。さっきまでこれを争っていた白鳥たちも呆然と見送ります。


Dsc_9383


カラスも虎視眈々と、鯉の餌を狙っています。


Dsc_9417


こんどはシベリアンハスキーが登場です。モフモフして可愛いです。
しかしここの鳥たちは、本当に犬ごときでは驚きません。



Dsc_9425


T松の池といえば白鳥なのですが、まあ鳥類って恐竜から進化したんだと本当に思わせる鳥で、あまり好きではありません。


Photo_2


何を考えたのか、キンクロハジロが水中に飛び込む瞬間を撮ろうとして、ムキになりはじめました。なかなかうまく行きません。


Dsc_9428


すると目の前に白鳥登場。あの目の前っていっても1メーターも離れていない陸上ですよ。陸・陸です。人練れするのもいい加減にしろと言いたい所ですが、写真を撮ったら帰りました。
小学生男子なのでしょうか。


Photo_3


キンクロハジロばっかり撮っています。もうちょっとで飛び込みのタイミングが掴めそうです。


Dsc_9465


ようやく撮れました。ポイントは、飛び込む直前にキュっと首を上にのばして後ろに倒して、一気に潜ります。大体感じから行けば0.3秒以下でしょうか。これも個体差があるようで、上級者になると後ろに首を傾けてから一気にのばして、首を前に倒して潜ります。こうなると初めの動きが予想出来ないのでからり撮影困難になります。あと足の動きもあるようです。水中にある足の位置からすると、首による体重移動と足のけりがこの運動に使われているようです。
やっぱり苦労しているんだ。ほんとトンだりモグったり、金苦労派次郎です。


Dsc_9435


今解りました。私がなんでクマモンが好きなのか。キンクロハジロに似ているからですよ。いやこの目はクマモンと一緒です。


Dsc_9488


オオバンとももうそろそろお別れです。この額にある瘤も形が変わって来ているような気がします。もしかすると個体差で、この瘤を見れば固体認識が出来たかもしれません。固体認識が出来たら、ノアとかセレナとかハイエースとか名前をつけて遊べたのに残念です。セレナとステップワゴンが喧嘩してら~とか出来たのかもしれません。残念です。

Dsc_9501


今度は柴犬です。けっこうフレンドリーでいやされました。もうこのモフモフ感がたまらないです。

このモフモフなのですが、古代にMOFというお金を司る神獣がいたそうで、そこから来ているそうです。この神獣ですがお金をかすめ取るので有名で、フワっと包み込んでキュっと金を取るのが得意です。でも貯めたお金を気前よく吐き出すので誰も嫌っておらず、むしろ日向に干した布団のように柔らかくてあったかい、コウゾの柔らかさを持った神獣でした。ただたまにモフはNTA攻撃をするので怖れられていました。この攻撃は資産一兆円企業を社会的に破壊するほどの威力があり、10億程度では生き残る事が不可能なレベルの攻撃です。あとBOJJMに紙切れを舞わせる大技を持っていました。最近ではアベクロがこの技をチラつかせていますが、効果絶大です。このため両替証や藩札を扱う商人から大変怖れられていましたが、庶民にとってはモフってなんか怖いけど、近所にお金をばらまいてくれるいい神獣だよね~直接関係ないから!と、その柔らかさからも愛されていました。
ただ両替商や藩札商人にとっては近未来の予言をする神獣でもあったので、その予言を獲得するべく、そして怒りを受けないよう更に怒りを受けても和らげられるよう、「モフたん」というアイドルユニットを持つのが当たり前でした。この「モフたん」だが残念ながら人前に出る事は全くない隠れアイドルユニットで、一流大卒ばかりの高学歴で、しかも歌って踊れるだけでなく、最低でもグレゴリー・マンキューの経済学の教科書は暗記しているくらいの天才たちだ。
だが残念な事に、モフたん達のセンター争いの競争は過激化してモフに「の~ぱんしゃぶしゃぶ」と言う最高の美味であるが、劇薬を祭壇に掲げる事でモフを悩殺してしまった。ただ残念な事にこの時NTAは一切の被害も無く生き残って、新たな攻撃手段を手に入れているのが、今日この頃だ。
だが庶民はそういった事は与り知らず、未だ持って、豊かな生活=モフモフのイメージで、柔らかいものに対してモフモフと感情が動かされる訳です。
なおモフをあえてモフモフと重ねると言うのは、神獣の名前を直接に呼ばないようにしている庶民の知恵であり、また更にご利益があるように重ねた言葉だといわれている。現在ではそういったニュアンスは失われており、猫や犬やぬいぐるみのあの毛の柔らかさを差す言葉になっている。その幸せ感のみで使われる言葉となっています。



Dsc_9502


今度はボーダーコリーの登場です。今日はモフモフで幸せです。


Photo_4


ヒドリガモももうすぐいなくなります。


Dsc_9268


空が高い事。
鳥っていいな。