どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

長雨

2013-11-28 18:06:57 | インポート
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雨が続いている。19日から続いている。22日と23日は晴れ間が覗いたが、雲が多く雨のパラつく冴えない日だった。日曜日からはずっと雨。


天気予報が微妙に当たらない。最低気温予想は必ず下回る。レーダーナウキャストと短期降水予報は全く当てにならない。どうも季節の端境期のようだ。秋田にある気象台レーダーだが、冬が近づいて雲が低くなるとレーダーの電波が奥羽山脈を越えられなくなる?ようなのだ。なので岩手県の雲のデーターの精度がイマイチになるようだ。
これが完全に冬になると、レーダーデーターに補正値が掛けられ、かなり正確になる。丁度今が中途半端な季節になる。

しかしだ、低気圧が北にズッパリと居座ってしまっている。いつになったらいなくなるのだろうかと思っていたら気圧の谷に低気圧が発生、この分だと30日まで雨が続く事になる。明日あさっては雪の予報だ。


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土曜日には庭の小菊を片付けた。

モンティ・パイソンが再結成した。舞台だけだった。でもさすがイギリス。そうコメディアンは舞台に立ってこそコメディアンだった。モンティ・パイソンと言えば映像ばかりを思い起こすが、彼らは舞台人だったのだ。


中国が防空識別圏を設定してドンチャン騒ぎになったりした。あの韓国まで反対している。で、アメリカが過剰に反応している。中国は振り上げた拳の降ろし方を知らないので、今後どうなるのか。
ただこの時期になぜ防空識別圏を設定したのかがよくわからない。3中全が終了した直後だし、目玉が欲しかっただけなのかもしれないが、事が事だけにそれはあり得ない。


そして堤清二氏が死去した。あのセゾングループの総帥だ。バブル前後の空気を作った人物だ。ただ、当時の企業の文化後援とかは、今で言う所の企業社会貢献活動とも言える。決して悪い方向ではなかった。だがバブルの悪影響もあり、当時の事のすべてをだめと言うのもどうなのかと思う。


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土曜日は人参も収穫した。立派なのからどうしようもないものまでイロイロ取れた。地面が凍る前に収穫し終わらないとダメになってしまう。しばらくは人参が必ず食卓に上るだろう。
しかしこの長雨は。


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そうゆう事でひきこもり状態になっている。

引きこもっていい事は、家が片付いた事だ。一階の畳かえからずっと2階に本をおきっぱなしにしていた。ダンボールで10箱もある。それを一階にとりあえず降ろしたら、なぜか一箱あまった。多少レイアウト変えはしたが、それにしてもあまり過ぎた。どうしようかと思案している。

実はそれだけではない。光回線をKDDI に変えるのだ。明日はその工事がある。そのためネチネチと片付けを続けていた。冬ごもりの準備もある。

KDDI に代える事なのだが、スピードは上がるらしい。だがそんな事は期待していない。たかだか月1000円安くなる事だけだ。ただこの契約は大変だった。契約を決めてから一日一回は必ず電話があった。契約の確認・手紙が来てその内容の確認・確認の確認・確認のための確認の確認・内部確認のための確認、どんだけステップ踏まなきゃならないんだ!と怒りたくなるほどだった。さすがに最初の一週間でそれは終わったが、工事日を決めたら別の部署から工事日を決めるように督促が来たり、工事日確認のために工事請け負い業者から電話があったりした。当然確認のための確認の電話があった。

ルーターとナンバーディスプレイ用の機材が届く。ナンバーディスプレイ用の機材もナゾで、古い時代の機材だが未だ持ってKDDI の看板のようだ。それがだ、電話窓口では「一旦付けてください、しばらくしたら外してかまいません」という。「付けなくても結構です」ともいう。「サービス料金の契約に入ってますから必ず付けてください。」と3通りの発言。まとめると、「かならす付ける事、ただし実際には使わないので、2~3ヶ月経ったら外してください。それで問題はありません。」ということらしい。
そしてルーターなのだが、必ず中を確認してくださいと封印のシールに書いてある。それでは中身を開けると、梱包物一覧リストが見当たらない。接続設定ガイドに書いてあったが、見なかった事にする。どうせ工事の人が確認するのだろうから大丈夫。

ところで昔はこういった契約変更は大体の所を代理店がやってくれていった。それがNTTやOCNにこちらから電話をして解約しなければいけなくなった。当たり前と言えば当たり前だが、これだけでもかなりめんどくさい。で解約の確認の電話とかメールとか…。


未だ持ってKDDI との契約書が家にあって、郵送していない。なにしろ郵送用の封筒が同封されていないのだから仕方がない。


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明日はまずNTTの人が来てルーターを持ってゆく。これも今までなかった話しだ。以前は郵送してくれと袋がやって来たものだったが、今回は人が来る。これもめんどくさい。

ただこれで質問が出来る。ウチの回線なのだが、NHKのらじるらじるを使ってネットラジオを聞くと、たまに切れる事があるのだ。はっきり聞こえる時もあるし、耳に聞こえないほど瞬間的に切れる事がある。NHKからのストリーミングだからNHKがプチプチ行っている訳ではない。回線のどこかで起きているのだろう。そうすると当然NTTかOCNが疑わしくなる。この現象だが、ADSLの時代からあった話しだ。なぜかNTTの回線で起きる。どうもモデムとしょっちゅう通信しているようでADSLの時代はその時間が長かった。光だと目立たないだけなのではないのかと、疑っている。

ところでこのブログなのだが、OCNで継続する事になった。ここもまた不思議な話しなのだが、メールとブログサービスはプロバイダーに依存しなくなったようだ。もう一般的なサービスになって、プロバイダーが囲い込むほどのものでもなくなったようだ。それでいながら、それぞれのサービスで利用者数とか減らしたくないという思惑もあるのだろうか。ブログ引っ越しサービスは今の所ない。個人でHTMLを全編書き直しと言うのはうんざりする。
いちいちパスワードを打たなければいけなくなるようだが、回線は安いのに限る。あとは安定だけだ。


そう思って契約をしたとたんに、NECがビックグローブを売却した。ということで、既にプロバイダーが不安定な状況になっている。

なんてこった!

長雨は雪へと変わりました。きっと今晩積もるのだろう。


コニカ Ⅰ を使ってみる2

2013-11-24 22:21:08 | 写真の話し
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さてコニカ Ⅰの写りはどうなのでしょうか。レンズは和製テッサーF3.5です。まあこんなものでしょう。
むしろ60年前のカメラで修理していないようなものが、まだ動くと言う事がオドロキでして、ネガを見る限り1/50秒以下のシャッタースピードでなければ大丈夫なようです。1/250秒なら間違いが無さそうです。

この原因は、シャッター金属の黒化処理の際に小さな穴が空き、そこにしみ込んだオイルが時間が経つとシャッター表面に広がってシャッターの動きを止めてしまうと言うもの。油の酸化も原因の一つです。


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ピントは良いのですが、にじんで見えます。バックのボケもどうなんでしょうか。

ただ戦前の設計レンズで、戦後6年経っての製造レンズです。あまり過剰な期待はしていませんでしたが、ああやっぱりと言った具合です。ただ色はとても良いです。

当時のフィルムの解像度から行くとこれでも十分だったと思います。ただ、60年頃からでしょうか、フィルムの感度と解像度が大幅にアップして、レンズの製造技術も大幅に変わって現在に至ると言った所があります。


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半逆光でもきれいに写ります。

絞りなんですが、ほぼ解放なのは人物写真のみで、あとは深く絞っています。深く絞ると回折効果でピントが甘くなりますが、ここまで甘くなるのは回折効果ではないです。元々のレンズの特性です。

あとネガカラーフィルムを使ったのですが、今では感度400以下のフィルムはどの程度あるのでしょうか。入手しやすいフジの感度400を選びました。結果深絞りになっています。


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ピント合わせの光学系の動きが悪いようです。なので今回の写真はピントが悪いのかもしれません。また無限遠が少しおかしいかもしれません。

被写体によっては、かなりいい感じにくるようです。

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いやしかし60年前のカメラが動いて写真を撮れるのだからオドロキです。その上終戦直後ですから。

確かにライカやコンタックス、そしてイタリアのドゥカティみたいなものは作れなかった。しかしそれはそれ。当時の日本の技術を考えれば、このカメラはとてもよく出来ています。新規技術はないけど、オーソドックスな技術をキッチリまとめているところが良いです。戦前の設計ですが、多分イロイロ直していると思われます。


後はオーバーホールだけか。自分ではやらないけど。


冬の備えとコンニャロなこと

2013-11-24 02:48:56 | インポート
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寒いのにアイスキャンディーなんて食べています。赤城乳業のガリガリ君ゆずはちみつ味です。9月に発売になっていたのを、イマサラ気がついて食べてみました。秋から冬にかけてなので、ゆず蜂蜜のホットは定番ですね。それがアイスになったと言うだけで、これもまたいい感じです。

そばやうどんを食べた後とか、おでんなんかのダシの効いたものの後に食べると良いかもしれません。



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我が家の小菊なのですが、この品種昨年から出回っているポンポン咲きのものなのですが、この一本を残して全部切り取られていました。いやこの一本も、切られたのが落ちて残っていたと言うもの。花泥棒でございます。

どうせ晩秋で、もうそろそろ片付けないといけないのですが、それにしてもご丁寧にはさみで切ってゆくとは。

犯人のめどは立っているのですが、ご近所なのでまあ何とも出来ません。


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さて今年も除雪ボランティアの季節です。除雪機がやってきましたが、なんと昨年プラグが外れたヤツです。

違うのにしてくれと言っていたのですが、ことしもコレ?もうやってられない気分です。エンジンヘッド交換はしているみたいですが、そもそも昨年の整備工場に問題があったわけで、今回も何が起きるやら。

とにかく験の悪い機体です。42番ですから死にでございます。まったく。とは言っても以前は49番と言うのが来て42番なので、まだマシと言えばマシです。

とりあえず今年の冬は、雪が多そうな予報です。


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高松の池には白鳥が来ています。もうすぐ雪が積もる季節です。

さて除雪ですが、盛岡市は法令遵守を言い出しました。ボランティアが除雪する区間は、あらかじめ警察に届け出を出しているのですが、どうも警察が道路占有許可に基づく措置が必要だと言いはじめたようです。どうゆう事かと言えば、交通整理のための人員が必要だと言う事です。狭義に解釈すればこの除雪車の前後に一人ずつ必要で、なんと3人で除雪作業をしなければいけません。もっと正確に言えば、交通整理の資格を持った人物が二人必要です。
とはいえ作業時間が不定期になりがちなのと現実的でないのとあわせて、資格はともかく最低で二人一組でないとダメと言いはじめました。

問題なのは、オペレーターだけでも人員を確保出来ないのに、交通整理の人をもう一人用意出来るかです。そしてこの二人がいつも意思疎通を図れるかと言う事です。雪と臨機応変に付き合うための判断基準が難しかったりもします。

雪がもうもうと降っている時に除雪車を出して、結果除雪していない事になったりします。後からいっぱい降りますから。気持ちは解りますが。昨年もそう言った事例がありました。

マジメな話し、除雪とかで地域の役に立ちたいとか思っているのは75歳過ぎの方が本当に多いのですよ。多分交通整理なら一杯人はいます。でも彼らはマジメなんですよ。なので運転を代わりたいと言ってくるのですが、運転するとかなり危険です。それでいて、体力がないのですぐに切り上げたがるのです。

その上自分の町内の事しか見ていなかったりするので、なんとかさんの家の前までやってくれとかなるのですよ。

一人でやるから出来るボランティアであって、組織的に考えるとかなり息苦しいものになります。


なお警察では、法令遵守は「一応」らしいです。警察としてみれば裏道を時速2キロ以下で走る小型除雪車ですから、あまり意味を感じていないのかと思います。ただ、高齢者が運転した場合はかなり厳しいのかと思います。そう言った事例があるかもしれません。


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ゴイサギが一羽舞っていた高松の池の釣り堀です。

11月は気温が高めのようです。低い時は低かったというだけで、ダラダラと秋と冬が交差しています。

ケネディ大統領暗殺50周年だそうです。アメリカのニュースはそのイベントがあるようです。

生まれていなかったな。

ランボルギーニ50周年だそうです。

生まれていなかったな。でも今の方がよりいっそうかっこいい。

前の東京オリンピックからは49周年です。開催されなかった東京オリンピックから73年目です。

生まれていなかったな。先輩たちは自慢していた。2~3歳で何を見たのだろうか。大阪万博も同様。


モンティ・パイソン再結成おめでとうございます。21世紀の奇跡だと思います。



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鴨の類いが飛んでいます。まだ高松の池は居留地ではないようです。寒さに備えてより南へと旅立ってゆくようです。



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雲の切れ間から夕日が差し込みます。


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冬の準備はまだ整っていません。来週当たりに本腰を入れようかと。とはいえ来週にはこのイライラが収まっているのでしょうか。


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まだ紅葉が散っていない冬の訪れです。


日展審査出来レース事件

2013-11-20 17:30:30 | インポート
日展の審査で、事前に会派から何人と入賞者が振り分けられていた事件があった。事の発端は日展の書道部門の篆刻部門、はんこを作る部門です。あまりな事が起きていたようです。そこで内部告発者が現れ朝日新聞がリークしたものです。

そもそも公募展なのに、会派による出品制限があると言うのが、おかしな話しなのですが。

朝日新聞なのには理由があります。読売だったら確実に握りつぶしていたでしょう。読売には読売書法展という公募展があります。ここも実態はそうなので、読売には書けないでしょう。毎日新聞もそうですね。


さてこれが書道だけだったらまだしも、他の部門でもそうだった、というニュースが入っています。


このニュースがなぜニュースになるのか、実は不思議です。もう何十年と続いて来たことです。これに反発して完全自由公募の作品展があったりします。そう言った歴史的な経緯を、記者が解っていないようです。

とはいえ金で賞が取れるんだから結構なものです。そう考えている人も多いと思いますが、実際は厄介です。例えば書道ですが、子供の時に近所の書道教室に通います。そこでなんか力があると認められると、その上の先生から添削が受けられるようになります。そうこうしているうちに実力が積み上がってゆくと、それこそ読売書法展に出してみないか?とかなってゆきます。こういったピラミッド構造になっています。
問題は作品を作るのにどの程度の紙と墨汁を使うのかです。実はここは誰も知りません。考えたくないようです。筆がすり減ってだめになるほど、と言えば解るでしょうか。

ピラミッドだからトップが総取りかと言えば、そうでもありません。実力があってやる気のある若手には、紙や筆、硯なんかプレゼントしたりもします。そうしてやる気や努力を促していかなければいけません。若手が育っていないとこういったピラミッドはあっという間に寂れてゆくからです。そうすると人も集まらない。

逆説的に人数の多い会派は、出品数を多く認められます。そのためにもピラミッドを大きくしてゆく必要があります。そして人が多いと、それなりに実力者が生まれます。スポーツといっしょです。

さてこの子が大人になり、ついに日展に出すと言う事になりました。ここから世界が極端に変わります。プロへの最終段階だからです。もちろん読売や毎日で入選10回とかでも十分な実力を現せます。秀逸とか特選があればなおさらです。揮毫を頼まれてお金をもらっていいレベルです。
ここまで来てやっと日展に出品して良いよと師匠から言われます。プロになるんだから、キッチリと指導するよ、指導料高いよ?となる訳です。現実には指導されたからと言って、日展に入選出来る訳ではありません。なので師匠の師匠、この場合は日展の審査員とか顧問に指導を仰ぎます。彼らにとっても自分が指導するのだから、恥ずかしい作品を出させる訳にはいかない所があります。チョチョイのチョイといった添削はしないはずです。と思うのですが、まあそこはそこ。そもそもこの段階で初対面と言う事はほぼありません。業界は狭いのです。
そうして指導していい作品ができました。各会派の師匠も同じように弟子を抱えています。それでも入選者数の上限は決まっています。あとは師匠同士の政治的暗闘がある訳です。

えっとですね、この段階に来る人って全国でもとても少ないです。なので、もう大体この業界では名が知れ渡っている訳です。そうすると、あいつは今までこうだったから今回は難しいかな?とか解られてしまってもいます。なので2段階特進とかそう言った事が起きにくい業界です。
このシステムの良い所は、出品者の実力を揃える事が出来ます。特に表現よりも技術が高いものが集まる事になります。次に審査時間の短縮も出来ます。更に審査がブレなくなります。あまりにもデコボコな作品が続くと、その前後で審査基準がブレてしまいます。

欠点はお金のやり取りです。ただ日展を通ったと言う事は、絶対的な技術保証があると言う事です。あとはそれを使った表現で食べていけるかどうかです。


私はこういったシステムを肯定している訳ではありません。ただこれって何かに似ていませんか?これはギルトのやり方です。古い時代のドイツのマイスター制みたいなものです。工房に弟子入りして修行を積み、親方の手伝いをしながら実力をため、工房の仕事を単独で受けられるようになり、親方が独立を認めて、他の親方に紹介して承認されて独立を果たす、これと同じ事です。

結局の所、日本の美術のある部分では、お家制度が濃厚に残っているわけです。それがなぜ残っているかと言えば、本当に表現で人から認められる事が難しいからだと思います。お家制度は、それぞれの段階で承認されてゆくのですから、悩む所は少なくて済むのかな?と思います。

歴史上この制度が破壊された事もあります。江戸時代の国学運動です。ここで和歌のお家制度が絶滅の危機に陥りました。なにしろお家制度では自由に和歌を歌う事が出来なかったからです。忍ぶ恋ばっかりのテーマで、万葉集の自由はありません。それを取り戻したのが国学運動だったのですが、気がついたら特定の先生に弟子が集まると言った構図が出来上がっていましたし、和歌のお家もそれなりには存続出来ました。これもまた不思議な話しです。


このニュースがニュースになるのが、ニュースだと思います。日本にどこにでも見られる風景がここにあります。サラリーマンが上司にお歳暮を贈るのとどこが違うのか。部長になって社長にお歳暮を贈るとなれば単価が違いますね。それとどこが違うのか?

これほどまでに有名な話しもなかったのです。美術家の中には、だから会派には入らないと言う人もいます。
用例に出した書道ですが、彼は無事日展入選を果たします。でもそれ以降一切出しません。師匠は出せ出せと言ってくるのですが、無視しています。「あんなの一回とれば十分だよ。所詮勲章だから。あれば便利なだけだよ」そう言いながら、後進の指導をがんばっています。


人の生き方の、一つだと思います。



PS 日展の会員になれれば年金が出ます。フランスの制度をまねたものなのです。とはいってもフランスのそれとは違って日展の作家って、ポピュラーではありません。なんでこのギルドで年金が出るの?そう思われるかもしれません。ただ残念な事に、官僚の判断出来る美術評価ってこんなものです。


追加で、この書家の老後の話しをしましょう。


後進もかなり出世しました。今は小さく出来る範囲で書道教室を運営しています。教え子たちがたまに挨拶に来ますが、おまえは悪ガキだったな~とかいってしまうのが悪い癖で、何か煙たがられているようです。ただもう歳が歳です。米寿を迎えます。もういつ辞めようかとおもっているのですが、なぜか仕事が入っています。同じ米寿のお祝いに揮毫を頼まれます。そうゆう事なのでしょうか。

枯れた味わいの書だと言われますが、枯れたつもりは全くないのですが出来ない事は増えています。歳をとらないと出来ない事もあるようです。

~中略~

来年100歳になります。最近では筆を持つのもやっとなのですが、周りが差配してくれるのでなんとか作品を書く事ができます。でも少数字のものしか出来ません。まずは出来る事しか出来ないので、仕方がないのかと思います。でも揮毫以来は増える一方です。縁起物になっているとは自分でも解っているのですが、それ以上にしたいと考えるばかりです。
今般若心経を少しずつ書きはじめています。周りは世紀の傑作になるだろうと言ってくれるのですが、縁起物としてでしょうね。高いんでしょうね。売ったら。

少し腹が立ったので、大般若経を書くと言ったらみんな褒めてくれます。すばらしい、この歳で若々しい意欲と言われました。

長生きしてよかったと本当に思いました。生きてこなければ出来ない事もあるようです。


これもまた一つの生き方だと思います。


気になった話し

2013-11-20 04:36:20 | インポート
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どんどん寒くなって来ております。夏に壊した左膝ですが、順調に回復。もう力をかけても痛くなりません。多少まだひねりに弱いかな?と言った案配です。腰も今の所順調です。ストレッチくらいはやっておいた方が無難かなと言った具合です。問題は右膝。急に寒くなるとボルトを抜いた穴がシクシク痛みます。そこでサポーターなぞをしてごまかします。

ダイエットが順調にいったおかげもあります。とはいえこれから本格的な冬です。少しは油があった方が良いです。なのでこの10日ほど、食べるようにしています。ところが太りません。むしろ痩せました。どうも体質改善をキッチリ作ってしまったようです。男は適度な運動と多少の食事制限で痩せるものですが、それを3ヶ月続けると大体体質が変わって痩せモードに突入します。どうもそうなってしまったようです。本格的冬を前に80キロに戻したいのですが。
とりあえず誰も痩せた事に気がつかないので、病気では無さそうです。


変な前ふりですが、健康銘柄のオリンパスとテルモです。例の粉飾決算問題の余波が続いています。


オリンパス、60億円支払いで和解 損失隠し事件でテルモと産經新聞です。


さてこの話しを簡単にまとめると、01年からバイオマテリアル開発などの子会社設立や業務提携を進めて来た両社ですが、05年に資本提携します。株式交換もしました。具体的な目標は

高周波やレーザーなどのエネルギーを使った内視鏡下での心臓疾患の治療器具、大腸がん等の消化器系疾患に対する診断・治療機器、肝がんなどの低侵襲治療、新しい人工骨材とそれを体内に補填するシステムなどが挙げられます。


将来1000億市場への挑戦でした。で、この2社なら出来ると言われるほどの実力のある2社です。

それが、オリンパスの粉飾決算がバレます。でもテルモは動きません。で、新たな資本提携が必要になった時に、例のパナソニック・ソニー・富士フィルムといったそうそうたる花婿が登場しました。テルモも今までの業務提携と、その実績、次へのアプローチまで含めて大々的にアピールしたのですが、ソニーをオリンパスは選びます。

どうもテルモは面白くなかったようです。おまけにオリンパスは粉飾決算で損害を受けたファンドに、損害補填をしています。そこで損害賠償請求をしたようです。テルモとオリンパスは切っても切れない関係にあるようで、そこで和解をしたと言うのが今回の話しです。

私から見ても、ソニーを選んだオリンパスはイマイチでした。テルモと付かなくても富士フィルムと組めば、最後は3社共同とかが出来たかもしれません。所がソニーは医療系はほぼ素人の企業です。画像技術だけではキャノンと富士フィルムに水をあけられている訳です。医療用はまた別な世界です。


テルモの怒りを感じる訴訟でしたが、将来的にはどうなるんでしょうね。両社の子会社の出資比率を変更するなどの交渉が続くのではないのでしょうか。

なおテルモは仁丹から分かれた会社です。仁丹が体温計を作っていたのを独立させて、医療器機メーカーに育ったものがテルモです。注射器や点滴の輸液装置などはほぼテルモが独占しています。超優良企業です。



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次がですね、韓国の歴史教科書の話しです。この話しは、実は今年の8月下旬から続いていたものです。所が私のアンテナには全然引っかからなかった。おかげさまで、簡単な反応をしなくて済むようです。


韓国で高校教科書めぐり「歴史戦争」 左右両派の対立激化
産經新聞ですが、極右の新聞で知られていますが、逆説的に韓国・北朝鮮・中国ウオッチャーでして、記事は結構いけます。社説はいけません。


でそうするとかなりまとめた記事がある訳です。右の人はとにかくこの点はマメです。偉いと思います。ただひたすら長い。


まあここで初期の聯合ニュース8/30日付けのを引用します。


 【ソウル聯合ニュース】韓国の来年度の教科書検定で、保守系の学者らが執筆した高校の韓国史教科書が最終審査を通過した。
 国史編纂委員会は30日、高校の韓国史教科書に対する検定審議委員会の最終審査で、8種類の教科書がすべて合格判定を受けたと明らかにした。同委員会は教育部から委託され、韓国史をはじめ東アジア史、世界史など高校の歴史関連教科書の検定作業を担っている。
 合格した教科書の中には、保守系の学者らが執筆した教学社の教科書も含まれている。この教科書について、民主化運動などを担ってきた革新系の政党は歴史的事実関係をゆがめているとの見方を示している。検定に合格した教科書は来月中に各学校に送られ、学校ごとに採択手続きを経て来年3月から使われるが、教科書採択をめぐり論争が予想される。 





さてここで保守派とか革新派と言う言葉が出てきます。で、ここが実は韓国の実情を表す言葉なんだと、今回の教科書問題で気がつきました。日本だと民族派は保守ですよね。革新はリベラルで人類皆兄弟みたいな勢いです。ただここでは違うようです。
韓国建国の大統領、李承晩の独裁と、朴正煕の独裁の対立構造があるようです。朴正煕の後継者として、全斗煥、盧泰愚大統領がいます。で、革新派は李承晩と言えばそんな事はありません。軍事独裁から民主主義を目指した金大中でもないようです。なんと言うかもう解らなくなります。軍事独裁の時期の経済成長での貧富の差があり、革新がその解決を訴えたようです。

いや韓国近代史は難しいです。出直してきます、といいたいのだがウロ覚えでなんとか話しをまとめます。

軍事独裁時期の親日を否定するために、革新が反日を使ったフシはあります。

ということで、保守は軍事独裁から来ている、革新は反軍事独裁だが民族主義という形になりそうです。


今回の韓国の歴史教科書問題ですが、教科書は政治から独立するべきだと言う考えで始まりました。それは間違いがないのですが、この教科書では最新鋭と言うか20年維以上前からある、経済問題まで扱った歴史解釈の手法で書かれているようです。支配者の正史に対して、民衆の経済はどうだったのかと言う問題です。

この件に関しては、日本の経済史観では朝鮮統治はマイナスだったと言う結論になっています。

ただここで考えたいのは、日本の統治の問題もありますが、韓国政治の4重のねじれがある可能性です。反日という言葉の裏には、軍事独裁にたいする反発があり、その独裁者の親日もあり、建国の際の日本全否定もあった訳です。

なぜねじれるのでしょうか。

多分なのですが、まだ民主国家に慣れていないからだと思います。今回の教科書事件ですが、日本の新しい教科書問題に比べればまだ科学的です。新しい教科書問題ではやっぱり古事記を重要視したのが問題だったのかと思います。伝説ですから。国語だったら問題も少なかった可能性があります。



歴史に正統性を求めるからねじれが酷くなるのではないのかと考えています。天皇制には疑問がありますが、その意味では正統性が担保されている意義は大きいです。韓国の場合は朝鮮半島統一と言う悲願もあります。つまり統一されない限りは、正当性はないと言う考えもあります。


この意味で、最近の朴槿恵大統領の安重根碑を中国のハルピンに作る発言が気になります。自身の正統性のためだと思います。だがそれで中国に借りを作るのかが解りません。

韓国国民が選んだはずで、その正統性は揺るぎないはずなのですが。碑を作ると言う発想が、実は前近代だと思うのですが。



やっぱり儒教は嫌いだ。