ようやく川が落ち着いてきました。ずっと濁流でした。このまま天気が良くなればいいのですが、全くその兆候はありません。
さてサンリオのハローキティですが、CNNがいいかな?
「ハローキティは猫じゃない」に騒然。
「ハローキティは猫ではない。漫画のキャラクターで、小さな女の子で、友達だけれど、猫ではない。4本足で歩く姿が描かれたことはない。2本足で歩いたり座ったりする。ペットの猫を飼っているけれど、名前は『チャーミーキティ』という」
1974年生まれのキティですが、当時はミッフィーとどこがどう違うの?とも言われていました。物語があるキャラクターと、物語がないキャラクターの違いと言いますか、そう言った悲哀があるものです。そこで物語が設定された時に、童話世界から引用したと思われます。まあ曖昧な世界ですよね。クマのプーさんも熊のぬいぐるみだけど男の子ですよね。それ以外にも動物が言葉をしゃべるやら、木がしゃべるやら超自然世界です。
その割にはキティはリアルな設定になっているのも、実は以前からオタの間では有名。ロンドン在住ですし家族構成も明らかになっています。あんまりにもあんまりの設定なので、これは触れない方がいい、となっています。なおこのCNNの記事の中で、
キキとララはどうなるんだ!と言うのがありましたが、是非リンクを参照してください。身長1737kmです。その生まれたばかりの連星から、妖精さんがやって来たと解釈してください。間違ってもキキとララ本体に近づいてはいけません。1万度を超える超高熱です。
さてキティはとても古いキャラクターです。なので設定にはその時代背景があります。
簡単に言ってしまえば、人間がお友達になれるのは人間のみだ、と言う事です。今だと猫でも犬でもカブトムシでもお友達と言う時代ですが、70年代はその辺厳密だったと思います。その上でのキャラ設定です。更にダメ押しでロンドン在住の外国人(何でロンドンかと言えばビートルズか?となる)にしてしまうとかで、なにか良くわからないようにしてしまっていたわけです。
そして一回作ったら変えられないのがキャラ設定です。まあこれが残っていまして、実は日本人だと、「キティは女の子」というお題目を何度も聞かされて来たわけです。猫ではないが女の子。なのでまたかと思うのですが、日本人以外にはかなり新鮮な驚きだったでしょう。
何しろ猫の形して、名前が「キティ」なら
ネコでしょ!というのがフツーで、日本人だってほとんどがそう思っていますが、むしろ最近のキャラクター露出度において変幻自在、ありとあらゆる業界に進出する姿を見るに付け、これって猫でも人でもないでしょ?というのが今の状況でしょう。
サンリオのキャラクターはこんな感じが多いと思います。設定は後付けです。なのでイロイロ不具合があります。特にキティは明らかにドメスティックなキャラクターでした。日本人以外には解りにくいと思いますが、あなたが猫と思うなら猫で言い訳ですし、女の子だと思うならそれでいいでし、妖怪だと思うならそれも全く大丈夫です。そういったキャラクターです。人がなにを投影するのかが大切で、実は設定は全く意味がありません。
ヘイトスピーチについて、国連からクレームが来ています。
<ヘイトスピーチ>起訴含め刑事捜査を日本に勧告 国連委
ジュネーブにある国連の人種差別撤廃委員会は29日、異なる人種や少数民族に対する差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)を行った個人や団体に対して「捜査を行い、必要な場合には起訴すべきだ」と日本政府に勧告した。インターネットを含むメディアでのヘイトスピーチについても適切な措置をとることを要請。人種差別の禁止に向けて、「特定もしくは包括的な法整備」の実現を求めた。
日本はこのヘイトスピーチを、「表現の自由」と言う憲法の保証と考えています。ただあまりにもあまりにもと言うのが現実だと思います。対抗処置としては名誉毀損などの訴えを起こす事なのですが経済的にかなり困難ですし、インターネットとかでは相当にぎわっていたのですが、なぜかこのところ少なくなりました。
ヘイトピーチをする団体とかの言動をまねして、サイトを荒らす人たちがいたのです。と言う事で、今あるのは本気の人たちばかりだと思います。
それでは誰がヘイトスピーチをするのかと言えば、
「在日特権を許さない市民の会」が源流と言われています。
個人的に2世や3世、そして日本国籍を持っている人たちに出自だけで、出て行けと言うのはどうかと思います。
問題なのは、彼らの言うような在日特権はあるのか?と言う事です。実際の所、日本人が日本のシステムを知らないだけではないのかと考えています。
次ぎに大きいのですが、隣のインド人を見ていても移民はかなり働きます。こちらが圧倒的に強いのではないのでしょうか。この点は肝に銘じましょう。日本人の大半は労働法も知らないし、社会保障申請のやり方も解りませんし、人より会社が偉いと言う構図があります。こちらが問題かもしれません。
さて更に問題なのは、安倍内閣発足以降この活動が顕著になった事です。なぜそうなったのかと言えば、日本人でも右翼から見たら安倍政権は極右に近い、そう考えたからこその動きでしょう。
しかしヘイトスピーチを繰り返せばなにが起きるかと言うのは、今回の国連での話だろう。おめでとう。国家の判断を引き出したわけだ。
だが先は暗い。
蓑田胸喜を見ろ!
しかし日本原理主義が存在しないのは、逆に不思議だ。天皇制に寄りかかるか日本情緒に寄りかかるかしかない。
ヘイトスピーチも、朝鮮人を糾弾する事でしか自己の存在を認められないからこそ、過激化するのだろう。
さてキティを、欧米人向けにどう擁護しようか。
ディズニーランドのミッキーマウスは、あれはネズミか?人か?ここはは考えて欲しい。それがキャラクターなんだと言う事だ。
そしてだが。是非モンスターハンターと妖怪ウオッチを見て欲しい。日本人は猫に超越的な何かを見ているのが解ると思う。個人的にキティは猫又だと思っている。可愛いけどね。
そう言えば犬をひき逃げした事件が、刑事事件になった。理由は人が散歩に連れていた時に起きた事故で、人も引っ張られて肩に怪我をしたからなのだが、ニュースになるくらいに例外的な事件だ。なにがあったのかは解るのだが、なにをどうしてかも良くわかる。人と犬との境目が、解らなくなって来ている。
70年代の、お友達は人間である、と言う考えがいかに健全だったかと、振り返って思う。