今日も無事に終わりましたとさ。
BBCの記事に「ネットいじめが女性を政治から遠ざけているー労働組合」という記事がある。日本でも女性の政治参加率が低いのは、社会的な問題だと、つまりある規範が邪魔をしているということ、まあ政治が男のものだった時代がつい最近まで続いていたが故の参加率の低さだと思う。ただ社会全体が複雑化してゆく中で、世界の人口の2分の一を締める女性の意見が反映されないというのはおかしな話だ。
ただこの記事の内容が、ネットいじめというので色々考えるところがある。
世界中は保守化していると言われているが、本質はここのような気がしてきた。
アメリカの自動車レース、インディアナポリス500マイルで佐藤琢磨選手が日本人初の優勝をした。と言いつつ今まで全く注目していなかった。一周2.5マイルのオバールトラックを最高スピード380キロで通り抜ける単純で荒っぽいアメリカンなレースだ。F!のようなテクニックと駆け引きではなく、パワーと体力と度胸が要求される、まさにアメリカンで優勝者もアメリカ人が圧倒的に多い。そんなレースについに日本人が一位になった。
このレースは戦没者追悼記念日の連休中だった。それで、父が第2次世界大戦に従軍した、テリー・フライ氏は癪に障ったようだ。
「デンバー・ポスト紙記者のテリー・フライ氏は翌日、「メモリアルデーの週末に日本人ドライバーがインディ500で勝つのは非常に不愉快だ」とツイートした。」
気持ちは半分だけわかる。荒っぽくてアメリカ人が勝ち続けていたレースが89年以降、アメリカ人が勝ちにくくなってしまったからだね。その上だが、もしかしたら白人以外で優勝した初の有色人種なのかなと。そりゃ何か気まずいねぇ
フライ氏が、あの時頭に血が上りすぎていただけなんだと思うが、それでも解雇理由にはなるな。
世界は偏見でできている。
それは自分を保護するために行われている。明るい未来があるはずだと思えた世界は、そんなに明るくない。それが偏見を強化する。
自動車レースが白人のものだった時代は、そのうち中国やインドが持ってゆくのだろうから、その暗い未来を嘆いた発言だったのだろう。
でも首に値する発言だった。