どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

原発・よくわからない所1

2012-03-31 03:34:41 | インポート
よくよく考えるとよくわからない所があるのが、原発の歴史だ。
1)はじめのなにかがおかしい
原発は、核爆弾を必要だと思った中曽根康弘や正力松太郎のからはじまっている。それに核物理学者が乗ってきて、東海村に実験設備が出来、日本原子力発電が操業した。ここまでは政府主導だ。ここから東京電力への働きかけを政府がするのだが、当時の東電はそんな複雑なものはだめだといっていたのが、なぜか方向転換して福島第一を作る事になる。
オイルショックがあって、当時の首相だった田中角栄が電源三法を成立させる。
この流れの中で、本当にわからないのは核のゴミをどうするのかとか、検討されていたのかどうか。検討していたのだが、研究開発で何とかなると考えたのだろうか。
ただ、民間企業が国策でしかもよくわからない所に走った、これがよくわからない。
2)確かに電力事業者には魅力的だったが
電源三法成立で、原発を作るのがかなり有利になったのは確かだ。ある意味ムチャクチャな法律だ。確かに高度経済成長を支えるためには必要だったかもしれない。
初期にはシュラウド交換なんて考えていなかっただろうし、応力腐食割れなんて考えても見なかったフシがある。
しかし昔っから原発を渡り歩く労働者がいるとか、借金の方に原発で作業する人がいるとかウワサは絶えないものだった。その上配管やシュラウドの交換なんて大技をするという必要があったりする。
東電が始めた事なのだが、それがどうして全国の電力会社がはじめたのか。
確かに電源三法がある。需要もある。だから作る。そうだろう。
なんかメンツを感じるのは私だけだろうか。東電さんが作るから関電が、見たいな。コスト度外視で。
なんでこんなに出来たのか。わからない。
3)最もわからないこと
これが一番解らない。もちろん政府主導で、用地収得や地域の説得?をしてくれるコストはとても大きい。
しかし電力会社としては、原発を作るコストは高すぎる。現実に東電は初期にこれで突っぱねていた。発電量は確かに大きいが、複雑なシステムの問題は大きい。
それは科学技術の進歩である程度は何とかなった。でもパイプを交換とかそういった作業は残る。ましてやシュラウド交換なんて凄まじい労力がかかる。異常なコストなはずだ。しかしそれでも原子力が安いという。
発電効率からいったら確かにそうなのだ。だがそこで働く人を考えれば、極めて効率の悪いシステムでもある。
ここが一番解らない。




岩泉線廃止?

2012-03-29 18:04:41 | インポート
岩泉線がついに廃止になりそうだ。明日30日に発表があるらしい。


http://www.nhk.or.jp/lnews/morioka/6044046611.html


鉄道マニアには有名な路線だが、2010年7月に押角ー大川間の土砂崩れで運休になったまま。その年には調査結果が出て、安全対策に130億かかると発表されていた。それでも地元岩泉から存続を願う声が出ていたのだ。
それでも今回も同じ数字が出ているという事は、やっぱりJRにはやる気が無かったのだろう。JRとしては存続させたいなら、岩手県と岩泉町が金を出してもらおうという腹づもりがあったと思う。しかも国道455号線の早坂峠バイパスが完成した。岩泉から盛岡に出るのが各段に便利になった。これで岩手県も岩泉町も金を出し渋る。それが2年も話しが伸びた原因だろう。
そして今回の東日本大震災。運営母体のJR東日本も岩手宮城福島の路線に被害があった。特に岩泉線が接続する山田線の宮古ー釜石間の被害が大きい。この費用を考えれば岩泉線は利用客数から言っても、存続が難しい。
そしてそのJRは山田線宮古ー釜石、大船渡線・気仙沼線をバス専用道路として整備し、バス高速輸送システムに切り替えたいと言っている。最新鋭のバス高速輸送システムと言っているので、バスがそのまま路線バスとしても使われるシステムなのだろうか。高架橋をどうするのだろうか?鉄道ファンからはずいぶん嫌がられているプランだが、その前に三陸鉄道南リアス線が完全に孤立線になってしまい、維持するのも大変になってしまう。三陸鉄道もこのプランには困惑しているのではないのだろうか。もちろんJRが南リアス線を買ってくれるなら話しは別だが。
さて岩泉線が本当に廃止になるかどうかは、後18時間後の記者会見で決まる。多分そうなるだろう。そうなったらどうなるのか。岩泉町民の生活はさほど変わらないだろう。問題は鉄道ファンだ。おわかれイベントのない廃線になるからだ。岩泉駅から、動かせれる部分だけ動かすとか、体験運転が出来るとかそんなイベントがあったら面白いだろう。
廃線後をそのままにして、マウンテンバイクの遊歩道にするとかも考えたが、危険箇所が111カ所というだけでも無理そうだ。崩落が起きそうな大雨の時には閉鎖するとか考えられるが、落石だけはいつ起きるか予想できない。押角駅キャンプ村とかも考えた。かなり難しい。せめて考えられるのは、残されたトンネルでキノコ栽培とか野菜の貯蔵ぐらいだけだろうか。
また一つ、日本の秘境がへった。
ン?、ますます岩泉が秘境になった。


PS 3/30
やっぱりJR東日本が廃線を表明しました。岩手県と岩泉町は存続を要望していますが、どうなる事やら。


宮古盛岡道着工

2012-03-26 21:47:19 | インポート
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宮古盛岡道が昨日着工した。これは震災関連の補正予算がついたからなのだが、都会の人からはこのドサクサにまぎれてクマやシカのための道路を造るのだろう、さすが小沢一郎の土建ゼネコン王国だけあると揶揄されるだろう。まあ天下の朝日新聞が、ほとんど出来ていて予算が無くて止まっていた、三陸縦貫道を優先的に着工すると決めたものをムダ使いと決めつけた件もあったので、まあ確実に言われるだろう。この道路はその意味でも新規着工に近い。
ただ岩手県の沿岸と内陸部との間には、深い北上山地がある。沿岸と内陸部の経済交流が阻害されていた。三陸縦貫道の建設で、東北自動車道との連結が考えられてきた。この計画で着工の進んでいた一関ー気仙沼の道路とか秋田ー釜石横断道建設なんて部分的に出来ていたので震災の時にはかなり有効に使われていた。
これが認められて今回の着工に成ったのだろう。それ以前に、岩手県に取ってはこの道路整備は悲願でもあった。なので資料の作成も早く、予算が認められるだけの充実した資料を出せたのだろう。
なお宮城県が予算が降りなくて怒っていた。これは当たり前だろう。さすがに石ノ森章太郎記念館の改修費用と言われれば、不要不急と言われてもしょうがない。どうもそういった案件ばかりだったようだ。



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盛岡南インターチェンジからまっすぐの道路を使って接続させる計画のようだが、そこから先には盛岡市が進めている梁川ダム予定地とぶつかっている。梁川ダムの取り付け道路は今の国道106号と結びつける予定だから、道路としては齟齬が無いのだろうかと思う。どちらにしてもトンネルと高架橋ばかりの難工事が予想される。次が現在の106号だが、旧道と中途半端に接続されている印象が大きい。この状態で新しい道路が出来た場合、路線地域住民の繁栄には繋がりそうにも無い。逆に宮古近辺の沿岸地域へ、盛岡へのストロー効果が起きる可能性がある。道路が完成するのは時間がまだまだかかるが、先に宮古近辺の復興が進まないと計画が計画倒れに成る可能性もある。
更に工事計画が原因で、国道106号線の渋滞などが起きるようだったら本末転倒になる。どうするのだろうか。
さて岩手県にはもう一本沿岸に通したい道路があるハズなのだが、あまり話しは聞かない。沼区内ー久慈線だ。この路線は中途半端に観光名所が多い。そしていざと成れば高速道八戸線九戸インターが使える。なので話しが進まないのだろう。
ムダとか言われると思うが、骨折したとき救急車がやたら遠回りした経験から、道路は大切だと思います。


セシウムの除染?バグフィルターの前に

2012-03-26 18:25:58 | インポート
除染の正しい方法を考えると、土壌からセシウムを引き離し分離するのが正しい。今の除染では、ただ右から左に動かすだけだ。それでは分離する方法はあるのだろうか?
ある。どこかのプラントメーカーが、シュウ酸液に入れてかき混ぜるだけで分離できると言っている。キレートになるようだ。移動式のプラントに出来るようだ。もっと簡単な方法がある。700度前後にその土壌に熱をかけるのだ。セメントプラントを作る知識があれば連続処理できる装置を作るのは、そんなに難しくない。多分誰でも作れるだろう。最終的にその排気は200度以下にして電気収塵をかければ大気中に出るセシウムを大部分取り除けるだろう。
問題は煙突のどこかにセシウムがたまる事だ。これを集めて東電にテロ…なんて考えては行けません。自分に確実に被害をもたらすからです。
分離してきれいに除染すると、確実に高濃度の放射性物質がたまり、その処理が難しくなります。
やはり低濃度の土と焼却灰を混ぜて、プラズマによるガラス個溶化プラントでガラスの粒にして環境に出にくくしてしまうのが良いのかもしれない。
ここから、ガレキからどの程度セシウムが出るのか考えてみたい。
セシウムは沸点641度だが、いまあるセシウムは、大体は酸化セシウムになっているだろう。この酸化物は沸点250度だ。燃焼時にほとんどのセシウムは蒸発し、セシウム原子になる。そうすると600度に下がったあたりで濃縮が起きやすくなっていると考えられる。残りは酸化セシウムに戻り200度あたりで灰やなんらかに吸着しやすくなるだろう。
何を言いたいのかと言えば、焼却炉でガレキを燃やした場合、冷却器等にセシウムがたまる可能性がある。次が焼却炉のバグフィルターの運用が正しく行われていれば、ほとんどがトラップ出来る可能性があるという事だ。ただこれは何とも言えない。各焼却炉の運営状態が本当に日々千差万別だからだ。例えば盛岡のデーターから考えれば個人の庭から出た庭木からのセシウムが多かったとしか思えない。
沸点での数字は、岩手県の各焼却炉からのデーターでも裏付けられる。つまり飛灰に多く残灰にはセシウムが少ない事だ。私はかなりの所がバグフィルターの灰にセシウムが吸着されていると思う。ただやはりその焼却炉の運営状態で左右されるのではないのかという疑問はある。なので電気収塵システムが組み込まれているかどうかが大きい。セシウムは原子半径から少しプラスに触れている元素で、酸化型でもマイナス極に吸い寄せられる可能性があるからだ。
逆に、福島・宮城・岩手にガレキ処理のための最新鋭の焼却炉を作らせるため、国を動かすのがただしいガレキ反対運動ではないのだろうか。
実はガレキ処理のために安定した施設を作りたくても、環境アセスメント等法的なしがらみで作れないのだ。
皆様のその力で、国を動かせれるのではないのかと思います。運動はポジティブに。お願いします。


巨大イワナ

2012-03-25 13:04:13 | インポート
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岩泉の友人が持ってきたイワナ。尺ものです。あまりにもデカすぎてアメマスかと思った。安家でとれたもののようだ。なんでも名人がいてこのサイズは当たり前に取ってくるのだそうな。とはいってもこの春先の早い時期にこんなのを釣ってくるというのは、どんな名人なのでしょうか。
さて岩手県の川魚の放射線量のデーターが集まってきています。見てみましょう。



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やはりとしか言いようが無いのが、県南の川魚の検査結果。以前釣りが出来なくなるのではと思っていましたが、4月一日以降は食品の暫定基準が100Bq/kgなので、かなりの地域が釣り禁止になりそうだ。しかも春先の値なので昨年の餌の状態を反映している。今後どうなるのか、定期的な調査が望まれる。
栃木県では釣りはしても良いが、食べないでくれということにしたらしい。群馬県でも同様のようだ。ただ年間遊魚券との関係はどうなるのだろうか。茨城県は一日遊魚券で対応するようだ。
ベラルーシでのセシウムの挙動を研究した成果が紹介されていた。どうも心筋に集まるようだ。後甲状腺にも蓄積するようだ。これをどう考えるのか難しいが、かなりイヤなデーターだ。次に一日10Bqセシウムを毎日摂取すると500日後に1400Bq蓄積するそうだ。生物的半減期が70日と言われているがそれよりは蓄積しやすいようだ。これもどう考えるのか難しい。
今回のイワナは岩泉の小本川上流の安家川なので大丈夫だろう。塩焼きにして頂きました。春のイワナなので、クセの無いさっぱりとした味わいです。ごちそうさまでした。


PS
3/30
県南の川で、釣りの規制が行われる模様。詳細は以下の通り。

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