どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

雪が降るあなたも来ない

2015-01-31 00:05:12 | 日記

 

久しぶりの大雪になりました。現時点で12センチ積もりました。

 

 

計算上どうこうしても明日は雪かきです。そうするとイロイロ逆算すると泳げる日は今日だけです。最低一週間に一回は泳ぎたいのですが、8日空くのはどうかと。

実は昨日のブログで怒りをぶちまけてしまって、二日酔いです。逡巡しながらまあ行くかと。するとバスが遅れに遅れて乗り継ぎに間に合わなくなる寸前でやってきました。諦めて泳ぐ事にします。

 

 

2000メートル泳いだ。今日は丁寧に泳いだつもりだ。この丁寧と言うのはなんというか身体の動きを最適化すると言うものなのだが、だからキャッチの位置を少し変えてみるとか、イロイロ細かく変えながらいいポジションを捜して行く作業になる。なので体中の皮膚感覚を総動員しながら泳いで行く。水の流れがどうなっているのかを観察する作業でもある。

分け解んないでしょ。私も分け解らないんだけどしっくり来る。

 

 

ゆぴあすに行くと喫茶「響」に寄る言い訳が出来る。そこが魅力なのだが、プールにはカチオン系の界面活性剤が微量入っている。よくあるアニオン系界面活性剤はマイナスの電荷を持ったもので、カチオン系はプラスの電荷を持ってる。アニオン系はシャンプー、カチオン系はリンスと言えばいいだろうか。

柔軟剤もそうだが、プラスの電荷を持っているのでプラス同士の反発力が強い。だから髪の毛サラサラとかタオルフワフワになる。繊維や髪の毛につくとその反発力でくっつかなくなるからだ。プールになぜそれが入っているかと言えば、タンパク質の多くがマイナス気味なのでカチオン系がくっつきやすくなる。ようは髪の毛だ。それを使って浄水槽の最初のフィルターで分離しやすくなると言うのがある。空気中ではサラサラになるものが水中ではベタベタになると言うのを使っている。

ところがこれが肌についた塩素を放してくれないのだ。だから水泳後は石けんなりのアニオン系の洗剤で洗った方がいいのだ。しかし一般的にプールのシャワー室は洗剤禁止だ。なのでそのまま「響」にゆくと舌がおかしいまま行く事になる。

だけど塩素と言うのは変なもので、私は匂いにかなり敏感になる。いつもの自分の体臭でなくなっているのだ。そのせいだと思う。

これはメリットでありデメリットだが、体臭よりは他人に迷惑をかけないだろう。

 

 

「響」でトスカニーニ指揮のワーグナー・ジークフリート第1幕第2・3場、メルヒオールとトローベルのをかけてもらった。

やっぱりね。やっぱり名演ですね。肌がザワザワして塩素臭くなりました。しかしオーディオにおける余裕と言うかキャパシティと言うのは何なのでしょうか。この古い録音をうまく再生してくれるこの余力は凄いものがあります。

うん。凄かった。あれは楽器だね。

 

 

ということでポチってしまったデ・サーバタ。我が家には一枚しか無いデ・サーバタなんで買ってみたら、最悪の録音でした。1951年でこれかよと言う感じです。どうもLPから起こしているような感じです。でもサーバタ感がたっぷりです。フルトウェングラーとカラヤンとトスカニーニの間に埋もれていますが、重要指揮者なのは間違いがありません。モダニズムと言う観点では先駆者の一人です。

とはいえ音が悪すぎる。1937年のトマス・ビーチャム指揮のトリスタンとイゾルテと比べても悪い。このディスクだって聞きたくないとお蔵入りしていたものだったが、この前発掘したものだった。

サーバタはもしかすると録音そのものが少ないのかも知れない。原盤もかなり失われている可能性はある。


口に出してはダメ

2015-01-30 03:20:36 | 日記

 

後藤さんの救出なるか、という時間帯になった。ISISが求めているリシャウィ死刑囚はまだヨルダンにいると見られている。どちらにしても二人の同時解放はいわない訳で、ヨルダンのカサスベ中尉が先に殺されると言うのが解っているだけ。もしかすると二人とも解放されるかも知れないという望みはあるし、日本もヨルダンもその方向で交渉していると思われる。

日本とヨルダンの間にくさびを打ちたいからこうしているのだと思うが、ヨルダンの世論を考えると、カサスベ中尉が殺されると後藤さんは絶望的になる。ヨルダンは国家の命令で中尉を送った立場にあり、後藤さんは自由意志で入ったと言う違いは大きい。ヨルダンから見れば守る意義は少ない訳だ。強いていえばパレスチナに産業を興す資金を出すと言う日本の立場程度だろう。

まあそれにしてもイスラエルであの重要談話をしたのは失敗だったかも知れない。中身はかなりいいものだったが、日本国旗とイスラエル国旗がバックに並ぶ状況ではなにを言ってもアラブ社会には通じない。

 

 

南スーダンで、政府軍と反武装勢力の一部に和解が成立し、政府軍と合流する事になった。その際少年兵が解放されるのだが、その数3000人。一部だけでもこれだけいる。11歳から17歳、そして中には4年も戦闘を続けた子もいる。その彼らを社会復帰させるためにはなみなみならぬ努力が必要だ。3000人のためにどれほどの大人が必要になるだろうか。まず解らない数字だ。

そうしたらポゴ・ハラムが少年兵を訓練する映像を出して来た。ISISのメディア戦略を模倣しはじめたとして注目されているが、こうして解放された少年兵を取り込むための手段だと考えると、腑に落ちる。

今までも少年兵の解放はあった。だがその組織の中に染まってしまって、更に手厚い保護を受けられなかった子もいるだろう。そう言った子を引き寄せようとしているのだろう。

 

 

以前アメリカの不動産を買いあさる中国人についての記事を読んだ。中でもの凄く気になったのはアメリカの不動産屋が「超個人主義のお客さん」と言っていた。言い換えればワガママなのだが、なぜ超個人主義と言う言い方をしたのだろうか。

多分なのだが儒教国家圏にある「ホンネと建前」のホンネが、アメリカ人相手だと炸裂するのだろう。日本人は割とこの二つを柔軟に使うが、韓国や中国ではもの凄いギャップとして存在しているように感じている。例えば大戦中の日本軍の所行について、それは建前として悪と徹底的に叩いてくる。所が親しくなれば、ホンネで話すようになる。するとなんと言う事も無くフレンドリーな関係になれる。それでも同じ文化圏であるからそれなりのお作法はある訳で、ホンネが炸裂する事は少ない。ビジネス上だとあるのだろうが。

日本人は関係性を特に重んじると思う。その関係性は狭い島国ならではの緻密なもので非常に曖昧でありながらはっきりしているものだ。その中でのホンネと言うのはなかなか言いにくいものがある。

 

 

実は今回の人質事件で、昔の自己責任論は出てこない。だがやはり、「迷惑」と感じている人は多い。その緻密な人間関係の均衡の難しさから、こういった事件が起きると簡単に関係が怪しくなったりする訳だ。だから意見を言わない人が多いと言うのはある。そして日本人の安寧を求める摩訶不思議な心持ちがある。心が少しでもかき乱されるような事があってはいけない。そう言った意味ではこの事件は非常に取り扱いの難しいものだ。

だがやはりツイッターで、かなり過激な発言があるようだ。togetterだが「後藤は日本人なら潔く自害しろ」というまとめがあった。だがこれは日本人の一部だと思うが、本音でもある。政治利用や身代金ビジネスに使われるなら恥を忍べと言っているのだ。

とにかくこの話が終わって欲しいのだ。話が短気な日本人としては長くなって来た影響もある。

気持ちは痛いほど良くわかる。だが日本人らしく自害しろの言葉の意味が分かっているのだろうか。それは日本史の上で最悪と言われたあの特攻隊や、アッツ島や硫黄島、沖縄で言われた言葉なのだ。そして先日天皇陛下が訪れたパラオでなにがおきたのか。みんな日本人らしく死んだのだ。その意味を解っているのかどうか。自由意志で入ったからこそ、自由意志で自害しろと言うのか!

そして彼が生きて帰っても、その意味で第2の死が待ち構えているのだ。彼の今までの業績を全部ゴミ箱に捨てて、村八分にする日本人がいる訳だ。彼らが殺さなくとも、自分たちで殺すのだ。それが当然と思うから話すのか?

よくよく考えてもらいたい。彼はあの地で経験豊かなジャーナリストだ。そして現地の子供に焦点を当てた報道をしている。そう、子供を取材出来ると言う事はかなり信頼されているジャーナリストだと言う事だ。その彼が、袖振る縁で湯川さんを救出しようとコネクションを駆使したのだ。ジャーナリストは以外と無謀な事はしない。交渉出来るのが確実だったのだろう。だが彼は裏切られて売られたのだ。

もう一度言う。同胞を救おうとして、裏切られて売られたから今の境遇にいるのだ。これは何度でも言いたい。

湯川さん救済は失敗したが、彼を救う努力をするのは当然だ。

 

 

この超個人主義のツイッターを見て、嫉妬の深さを感じる。

嫉妬しているとしか思えないのだ。だからこそ逆転した剥き出しの言葉が出るのだろう。そして冷静さの欠いた剥き出しの本音が出ているのだろう。そもそも監視下で舌かんで自殺しようとしても処置出来る。自害するためには15分は誰にも見つからないのが前提だ。その上彼らの服を見れば、自殺出来るような紐なり何なりが出来ないようになっている。マグレブ収容所の囚人服を模したと言われているが、その通りになっているだろう。死ねるのだったら死んでいたと思う。死ぬ事が出来ないのが捕虜なのだ。

後藤さんを叩いて何になるのか。彼が戻って来て英雄まではいかないが、そう言った扱いになるのが嫌なだけか。目立つ奴は叩くだけか。

私は湯川さんと後藤さんが捕虜になって以降、この二人は殺されると考えて来た。だからもしかするとと言う思いはある。そして殺される事を前提に考えて来た私は、実はこのツイッターと大して変わらない。人としてはゲスだと思う。

でも口が裂けてもいわない。絶対いわない。言外に臭ってもいわない。

人が人に死ねって言えるのは、やってはいけない事なのだ。もしも日本人なら言霊と言うのを感じているだろう。それがテキストだから無いとは思っていないだろう。呪いは跳ね返るから注意しましょう。そうとしか言えない。

死ね言うのは、その死を受け取る覚悟が無い限り決して口に出してはいけない言葉です。軽く今の状況がなくなればいいのにという時に使う言葉ではありません。それが超個人主義的なのですよ。

生きて帰っても後藤さんは海外に移住するだろう。それでいいのか?

日本の死は余りにも軽い。


今日も歯医者の日だった

2015-01-29 04:13:42 | 日記

 

今日は真冬日だった。そして歯医者の日だ。

まあその前にこの前撮影した顔写真(スナップ風)の納品準備をしていたのだが、どうもフォーマットが解らない。31×41ミリは良くわかる。46×35も解らない訳ではない。48×35だとスッキリするのだが。24×31が解らない。そう思って履歴書用紙の写真貼付欄を見ると、24×35ミリがギリギリのサイズだと解る。何だろう、このフォーマットは。カメラの歴史でもそうそうないサイズなのだが。ということで、ここだけは24×35ミリにして納品した。

なにを言っているのか良くわからないと思うけど、使えないサイズの写真のフォーマットがなぜあるのか良くわからなかったと言う事です。おかげでチョチョっとの仕事がえらく煩雑になってしまった。

どうも時間が足りなくなったので予定は歯医者のみにする。

奥歯のブリッジを作るために、型をとる予定だった。さて歯茎表面の簡単な麻酔と本格的な麻酔を始めようとした所、歯医者がとりあえずこの奥歯の被せものをとると言い出した。するとその被せものがただ者ではなかった。超分厚いらしい。本来は中に詰める歯と外側の歯とは分離しているものなのだが、一体成形したらしい。とれないとれない。四苦八苦してとったら、先生の目がア~ァといっている。どうも中が虫歯らしい。削りはじめた時の匂いで解った。それまでは無臭だったのが、なにか烏賊の塩辛みたいな匂いになってきた。その匂いが薄れた頃に処置が終わった。

ということで、歯の完治はどんどん先になってしまいました。土台再建、そしてブリッジ処置。

 

 

喫茶「響」に次に行く時にはなにを持って行こうかと考えて、ちょっとディスクの整理をしてみました。全体で100枚程度なのです。すると異常な事が解りました。ワーグナーが好きなくせにワーグナーのディスクは今ある全体の1割程度。バイオリンで目立つのはルッジェーロ・リッチ。最強のバイオリニストですが彼に匹敵する数のゲオルグ・クーレンカンプがあった。どちらも数枚だが少し驚いた。クーレンカンプにつられたのか、シベリウスのバイオリンコンチェルトが3枚あった。そしてワーグナーにしても、テナーのメルヒオールがなんと3枚。そのうち一つはトリスタンとイゾルテ全曲だから。実質五枚ですね。

どうもマイブームがおきた時に何かあるものを買ってしまう傾向がある様です。リッチなんか間違いなくそう。そして何ですけど、マイナーレーベルから出ている歴史的ライブ演奏のディスクですね。かなりあった。どうも市内のレコード屋が海外輸入版を売っていた時に買っていたものだと思う。格安だったし、その頃は海外CDも品質が安定して来ていた。そのうえ聞いた事の無い曲とか、今まで聞いた事の無かった演奏家のディスクを買っていたんですね。

ピアノはかなり買っているのですが。偏っています。ピアニストに関してはヴェテルニコフとアファナシェフは充実させようと思うのです。そしてホロヴィッツですが、なぜかCBSのディスクが1枚もありません。これはナゾです。大体この3人で今ある全体の3分の1です。

それが10年以上ほとんど買わないと言う時期が来た訳です。昔だったら月に一枚買わないと心が渇いてしまうほどだったのです。なぜそうなったのかと言えば、やっぱりあのミニコンポの音が悪すぎたからなのでしょう。スピーカーが変わってからポチポチ買いはじめています。

で、整理したらやっぱりとんでもない録音がいっぱいあるのが解りました。本当に。

しばらくCDは買わない方向で。何しろ今日、クーレンカンプのディスクかぶり発注が発覚したのですから。

自分でこんなに持っているとは思っていなかった。

とりあえず次ぎに響きに行くとすれば、トスカニーニのワルキューレかな。メルヒオールだし。

 

 

後は貸し出しているものが帰ってくれば全貌が見えてくるのかも知れない。

とはいっても実家にもある。かなり変なコレクションだろう。

しかしスピーカーが変わればここまで変わるものなのか。思いつきでいくつか聞き直しているのだが、なんでこの演奏が私のうちでお蔵入りしているのかが解らないほどだ。

チャイコフスキーのピアノコンチェルトでジョージ・セル指揮ホロヴィッツが発掘されたが、ホロヴィッツの表現力というか究極のパワーというか、ミスタッチの嵐を気合いでこなして行く姿が凄まじいですね。セルも容赦しないし。

 

 

ヨルダン政府がパイロットと囚人の交換を言い出した。だがそれが放送での事だったので真偽が交錯している。だが後藤さんが生き残る可能性は増えた。

そしてシリア北部のコバニで、ISISからのクルド人が勝った、正確に言えば奪還したのも大きかったと思う。けっこう連合側の空爆が聞いているのは間違いが無いようだ。

だがこの感覚は何かがおかしい。ポゴ・ハラムやISISはおもちゃ箱をひっくり返した程度の世界、解っているものしか入っていないものをひっくり返しても元に戻るだけなのだが、そう見切られたと思う。確かに世界をここまで揺るがしたのは認めるが、どうもこのゲーム感覚は理解出来ない。

連合赤軍の方がまだマトモだったかも知れないが、自爆テロを教えたのは赤軍だったと言う説があるので、本当に困った事なのだ。

戦後70年の棚卸しもある。身辺整理はいい事だ。

 

PS

また50台ヤバ!タプタプが!というコマーシャルが入って来ています。止めて頂きたいものですね。せめて3回に1回とか。毎度はごめんです。


あたたかい

2015-01-28 04:11:25 | 日記

 

今日は最低気温−2.2度、最高気温が6.2度と暖かかった。そう言えば昨年もこんな事を書いていたような気もするが、今年も天気が読めない。大寒後には大荒れの天気が続くのが例年だ。それが今年は気配すらない。どうなるのか良くわからない。

高松の池に謎のミステリーサークルが出来ていた。何だろう。水が湧いて出来た池ではないので湧水ではない。堤が切れかけているポイントでもない。夜中に白鳥が輪になって踊ったのだろうか。多分それだろう。

 

 

昨日はユピアスに泳ぎに行き、帰りに喫茶「響」に寄った。プール上がりというのは塩素の匂いが身体に付いている。舌もそれで少しおかしくなっているが、変な事に鼻だけが異様に聴く。なぜだかは解らない。なので最初に香りを楽しむためにインド・ニルギリの紅茶を、かすかに肉桂と茴香の香りがするものを飲む。つぎにケニアコーヒー、そしてエビスビール、次ぎにウイスキーとデミタスコーヒーをチビチビやるのがウマイということで、グレンフェデリックとブラジルの深煎りでいただく。本当はビールの時に自家製ベーコントーストもいただく予定だったのだが、店が若干忙しくなったので割愛したが、今度挑戦しよう。

シベリウスのバイオリン協奏曲、クーレンカンプとフルトヴェングラーのメロディア盤をかけてもらった。スピーカーが変わるとここまで音が違うんですね。いや当たり前だけど、余裕がある方がいい。しみじみと思いました。

余裕がある音と言うのは、音楽が鳴っていても会話ができる余裕ですね。音はしっかり鳴っていても邪魔にならない音。これはスピーカーがある程度の大きさが無いと出来ない事なのですよ。

 

 

カルガモ撮ったつもりだったのですが、オシドリが混ざっていました。

今日は自転車の前輪がパンク。そして行きつけの店は休業。そして一番近所で一番腕の悪い店は、誰もいない。なので次善の策で4番目に近い自転車屋さんに持って行く。3番目に近い店も今日は休み。

老夫婦なので1時間はかかると言われてさてどうしよう。高松の池を回ってcafe302に行く。当然喫茶「響」の話題だ。彼が勧めたんだからしょうがない。罪作りな事をしたものだとなじりながらも、パチコーンと味の座標が決まる快感がまた二人を饒舌にさせるものです。

とにかく我々はヨーロッパを知らなさすぎる。そう結論しました。食に関して解っていない。特にcafe302の福井さんは肉加工メーカーにいたので、肉食文化の違いを良く知っています。特にコーヒーに関しては解っていなかったというのが、良くわかったと言うのが喫茶「響」です。

自転車やにいって、自転車を受け取って、自転車に乗って買い物をして帰ります。

 

 

ISISに捕われている後藤さんの新しい映像が出た。今回も後藤さんが手にヨルダンの戦闘機パイロットの人質の写真を手に持っている。

湯川さんと一緒の殺害予告の時に、映像の不自然さから別な場所にいるのではないのかと考えた。しかしネットでは合成とは言い切れないと言う意見が多かった。ただ湯川さんの写真を持ったものと、今回のものとを考えれば多分3人は別の場所にいると思う。

2億ドルから、死刑囚一人の解放とずいぶん変わって、更にヨルダン人と日本人の二人の解放と話がどんどん安くなっている。これが交渉の結果なのだろうが、時間制限はずいぶん短くなった。24時間以内に解放しなければ、ヨルダン人パイロットから殺すと言っている。なにかが違うだろう。

戦略性が見当たらないのだ。日本人のみだったら解る。それをヨルダンとの亀裂を入れる目的と言われているが、逆に動いた場合の事を考えていない。ヨルダンと日本が二人の死を覚悟する可能性があるのだ。そしてそれはシュミレーションに入っているはずだ。

解っていたが、ここまで人の価値を見ていない人たちがいるのだと、少し驚いている。もしも本当に死刑囚を欲しければ後藤さんを殺してレバノン人だと思う。日本ってそこまで信用されている?そこに疑問がある訳だ。そして教義上、異教徒の日本人が先に殺されると思うのだが。湯川さんが先に殺されたのは、人質としての価値ではなく教義上の理由だと考えている。

ISISの中で、何か凄い混乱があるように感じられる。タリバーンの対ソ連対アメリカ、アルカイダのイスラムを腐敗させたアメリカへの報復、そういった一貫性の無さがISISだと思っている。

 

 

個人的に宗教はコミュニティの問題である、そう考えている。破綻したコミュニティがあればそこには宗教と言う名の何かが入り込む、多分それだけだろう。小さい所では定期的に荒れる中学校がある。どうも探って行くと地域の問題を解決出来ていないのが原因のようだ。それを宗教で一発解決というのがあると思うのだが頭でっかちなのだろう。

だから迷うのだ。

早い所神秘主義に昇華してもらいたいものだ。

 

 

ということで今日一番の気まずい現場。


1月26日

2015-01-26 04:05:37 | 日記

 

朝方−8.2度まで下がった。それでいて最高気温は4度。このところの天気はおかしい。

 

 

エルニーニョの影響なのだろうか。とはいえ気象庁はエルニーニョの明快な特徴は出ていないと言う。とすればこれはなんなのだろうか。

 

 

久しぶりに近所の教会にくる、プロデビューしちゃった若者と会う。たしか8月のお祭り以来だろうか。

なぜか25歳の自分にいいたい事があるとすれば?と聞いて来たので「カメラマンだけはなるな」といった。どうも苦戦しているようだ。

転職するなら30歳までがチャンス。35歳が次の節目。40超えてカメラマンというのはよっぽどでない限り転職出来ないだろう。45超えるとビルメンテナンスか警備くらいしか仕事がなくなるよと余計なアドバイスをする。あとは年齢×10万円が所得目標だと教える。この程度稼げないと老後が無い。これは私が25歳の時に見つけた法則だ。普通の生活ならもう少し低くてもいいが、デジタル時代のカメラマンだと機材の消却が早すぎるので、これより稼ぐ必要があるだろう。

レンズの修理代が半端無くなって来ていますから。超音波モーター様のおかげで。レンズも非球面の精度が怪しくなる事もあるようで(要求されている精度が高すぎるが故)へたりやすくなっているような気がする。それもあって昨年レンズの大掛かりな入れ替えを行った訳だ。

かれはその意味がイマイチ分からないようだ。そりゃそうだ、機材がオシャカになった経験なんてないだろうし、恐怖の契約不履行状態に陥りそうになった経験も無いだろう。ギックリ腰の恐怖もまだ知らないだろう。

 

 

将来の不安はありますか?と聞かれた。「あるけど普通の人の不安ではないと思う。死は怖れていない。ただ仕事がなくなる不安が凄い。」。付け加えなければいけなかったのに、「契約不履行の恐怖」「契約先に損害を与える恐怖」もあったな。

写真を撮る場合、被写体の損害になるような事は避けなければいけない、ということでゲッティイメージングスを引き合いに出し、例えば高松公園で鳥に餌をやっている様子は撮影してはいけない。タバコを吸っている人も撮ってはいけない。法的な規制があるからだ。ただ罰則規定が無かったりするしお目こぼしがあるから出来るだけであって、発表する事で何らかの損害が発生する可能性があるものは避けなければいけない。

解ったかな?

 

 

氷の上をカルガモが歩いています。実はこの写真、足が滑った瞬間です。どうも滑るカモと滑らず歩けるカモもいるみたいですね。

技術をアホな方向に使いがちなのが、私でございます。

 

 

アメリカのオバマ大統領がなぜシャルリ・エブド事件のデモパレードに参加しなかったのかという良い記事があった。日経BPだ

「シャルリエブドは06年以降、預言者ムハンマドを茶化すイラストを掲載し続けており、フランスのシラク元大統領も「行き過ぎた挑発だ」と批判してい た。2011年11月2日にはフランス当局から警告を受けていたにもかかわらず、ムハンマドのヌード姿のイラストを複数掲載した。この点について同年9月 19日、ホワイトハウスの定例記者会見でカーニー報道官に記者団が質したことがある。

 同報道官は「はっきり言って、(こうした風刺画を)掲載した判断について疑問を抱いている。言い換えると、掲載に踏み切った背後にある判断に(「表現の自由」に関わる)権利があるかないかについて疑いを持っているということだ」

~中略~

「『表現の自由』の名の下にこの風刺新聞が侮辱したのはイスラム教過激派テロリストではなく、15億人のイスラム教徒だ。この下品な風刺新聞は『表現の自 由』を振りかざしてありとあらゆるタブーに挑戦してきたというが、唯一の例外はユダヤ民族だ。08年にはユダヤ人を侮辱したマリス・シネという記者を問答 無用で解雇している。フランスの歴代大統領はこの新聞に何度なく警告を発してきたが、オランド大統領は一切行動を起さなかった。フランス人は元より欧米人 が『シャルリエブド』の下劣な風刺画の存在には目をつむり、『表現の自由』にすり替えて声高に叫んでいるのは、まさに『Judeo-Christian- Caucasian Arrogance 』(白人のユダヤ教・キリスト教的傲慢さ)以外のなにものでもない。養父の国、インドネシアでイスラム教を学んだオバマ大統領にはそのからくりが見えているのだろう」

ホワイトハウスはパレードに参加しなかったのは間違いだったと認めているが、本質的にシャルリ・エブドはヘイトクライムを行ったのであり、多元主義をとるアメリカとしては容認出来なかったと言う事なのだろう。そして表現の自由とすり替えられていたという指摘は大きい。

職業カメラマンとして、現実にこの線は守らないといけない。

 

 

湯川さんは殺されたと、日本政府もアメリカ政府もおおよそ認めた。湯川さんの父親もようやくコメントを出した。短いものだったがその心情がささるものだった。死体の受け渡し交渉も行われているらしい。

そしてあの映像での後藤さんの痩せ方と目の空ろさが気になった。相当なストレスにあるのだろう。

ヨルダンで死刑判決を受けている女性との人質交換だが、ヨルダン人のパイロット二人と後藤さんとの交換だったら、ヨルダン政府と日本政府の満足出来る結果になるとは思う。しかしヨルダン政府としては国家主権の問題なので簡単には動けないだろう。いたずらに時間が過ぎると思う。

その前に法治国家では、死刑囚の解放と言うのはあり得ない話だ。ヨルダンでの最大の問題になるだろう。だから逆説的に日本は何も出来ないだろう。

 

 

サウジアラビアのアブドラ国王の弔問に、オバマ大統領が急遽参加する事になった。CNNのニュースだ。インド訪問の一部日程を削って行くと言う事だ。

「オバマ氏が中東での主要な同盟国であるサウジ入りを急に決めた理由は不明。ただ、オバマ政権は今月、パリで起きた連続テロ銃撃事件を受け国際社会の団結を示すために実行された大規模な行進に政府高官を派遣せず、批判されたいきさつがある。」

ただこの解説は的を得ていない。アブドラ国王は親米的だったがサルマン新国王が完全に路線を継承しない可能性がある。

サウジアラビアとアメリカの間には様々な問題がある。例えばサウジアラビアはアメリカの軍事産業の大得意先である。だがサウジアラビアがその先端兵器を使いこなすことが出来るのか不明と言う状態。その上サウジには米軍基地があるのだが、これがメッカの太守であるのに、異教徒の軍隊を置いていると言うので過激派たちが反撥している。

そうビン・ラディンはサウジアラビア一番のゼネコンの御曹司だった。絶縁されても嫌がる人もいると言う事だ。

ソ連のアフガニスタン侵攻の時に、タリバーンを育成したのはアメリカだった。だが金を出したのはサウジアラビアだった。その後もスンニ派の過激組織に資金を喜捨して来た最大のスポンサーは、サウジアラビアだった。

そして今サウジアラビアでは女性解放運動が目立つようになって来た。自動車の運転すら女性には禁止されている国だ。過去には女学校が火事なのに、消防士が男性だと言う事で合わせてはいけないとなって、女学生を燃え盛る火の中に押し返したと言う痛ましい事件もあった。アメリカにとっては女性解放運動は好ましい事だが、サウジアラビアは厳格なワッハーブ派の国でもある。

サウジアラビアの人権問題もある。昨年サウジアラビアでのメイド虐待事件が相次いで出た。メイド職をするのは大抵外国人なのだが、差別問題として大きく取り上げられた。いやそれどころではない。公開の石打刑やむち打ち、そして斬首もある。

一番大きいのはOPECで石油減産をしなかったサウジアラビアの態度だろう。そろそろアメリカのシェールガスやオイルに影響が出つつある。特にシェール関連は資金をジャンクボンドで集めているので、原油安のこの後の進展では問題が起きる可能性がある。ベネゼエラはアメリカと敵対関係にあるが、へたすりゃ年末にデフォルトになりかねない。アメリカもデフォルトまでは望んでいないだろう。

アメリカとサウジアラビアの間には問題がありすぎる。それを国王の腹一つで決められていた所がある。それが代替わりと言う事で、確実を狙いに行ったのだろう。トップが合って話をした事実と中身は、なかなか反故に出来ないものだ。

 

 

そしてやはりフランスの年末からの多発テロと、その後に発覚したヨーロッパでのテロ未遂、そして日本人の人質問題があるだろう。インドもイスラム問題を抱えている。正確に言えばヒンズー問題でもある。それは彼らが忌み嫌って来たハリジャンがイスラムに改宗した例が多すぎるからだ。イスラムだったらヒンズーと対等になれる訳だが、ヒンズーは元ハリジャンでそれだけで輪廻の枠から逃げられると思っているのか?という意識がある。だからイスラムとヒンヅーの対立が大きくなった訳で、現在のモディ首相がヒンズー主義の傾向があるので、このイスラム問題はインドの社会不安の可能性を常に持っている。

だからこそ、インドは譲歩してオバマ大統領の日程変更を認めたのだろう。インドに先にくる、この意味は大きい。そしてサウジアラビアに行く意味はもっともだ。そしてタージマハール訪問を削った意味は大きい。この訪問はオバマ大統領の趣味だと思うが、イスラム圏に行く前に見るのは不適切だ。インドも大切にしていると言うニュアンスがある。

アメリカは当初バイデン副大統領を送る予定だったが、時系列的に考えれば、湯川さんの死も加わった可能性がある。中東から信頼を得ていると思われていた日本人に対する事件だけではなく、この数日の中東情勢の変化が大きすぎる。後藤さんの救出には役に立たないと思う大統領訪問だが、サウジアラビアというイスラムの権威が動かせられるかどうかなのだが、これもまた難しいのではないのだろうか。

産油国の王家は、馬を飼うように、名誉のために戦士に金を与え続けていた。だがその戦士達が手に負えない状態になった歴史は状況はいくらでもあった訳だが、今回は自立した再生産のシステムを備えた存在だ。金を絞ればいいと言う問題ではない。サウジアラビアの権威が有効かどうか、これもまた難しい。

 

メッカの太守に会いに行くと言う意味は、今だからこそ大きい。