どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

なにを書こうかな

2017-11-28 00:58:21 | 日記

 

今日は泳ぎに行く。だが寝坊して遅くごはんを食べてから行ったから散々だった。まあそれでも左手の問題を改善出来そうな糸口は見つけられそうにまで来た。

 

 

最近プロコフィエフに興味がある。運命に翻弄された人、としかいえない人生だ。幼少期は天才。9歳でオペラを作曲。13歳でサンクトペテルブルグ音楽院入学。23歳でディアギレフに認められるが、そのバレエ曲の「アラとロリー」は「ストラヴィンスキーの春の祭典のパクリ」と言われてしまう。凄い意欲作だったので「スキタイ交響曲に改編される。26歳の時に古典交響曲を書くのだが、ハイドン研究を基にした「20世紀にハイドンが作曲をしたらどうなる」というコンセプトがすごい。で、革命がおきて亡命。日本・アメリカ・パリと遍歴を続ける。この間作曲技法を洗練させ有名作曲家になっていた。36歳と38歳のときにソ蓮にゆくのだが、この頃のソヴィエトの音楽はロシアン・アヴァンギャルド時代。現代音楽の最先端を走っていたころだった。42歳で帰国。だがこの頃は社会主義リアリズムの時代。自由なことはできない状態になっていたら。もう裏切られた気分。なんで1929年に帰国した時に気が付かなかったんだろう。

まあそれでも頑張って社会主義リアリズムに邁進した。それでも1948年にジダーノフ批判の対象になってあわや粛正。45年に階段から落ちた事故かどうかはわからないがこの頃から病状悪化。友人も次々に死んでゆく。それでも頑張った。だが、1953年3月5日午後6時に死去。この3時間後にスターリンも死去。

このすれ違い人生が何ともいえない。順風満帆だったらほんとどうなったんだろう。

ロシアの作曲家と言えば、2番手人生のスクリャービン(彼の目の前には常にラフマニノフがいた)とか、作風をコロコロ変えて人を惑わすストラヴィンスキーとか、すさまじくひねくれたショスタコーヴィッチが思いだされるけど、グラズノフとかリムスキー・コルサコフの様なまともな人もいる訳で、どちらに転んだのだろうな。

 

 

エジプトのシナイ半島のモスクでISがテロを起こして305人が死亡した。いままでもキリスト教コプト派へのテロとかがあった。エジプトでもシナイ半島は投資の遅れた地域で、貧しい。ここからISはひとを集めたがっていたわけだが、もう少し微妙なテロでもある。

このモスクはスーフィズムのものだったようだ。スンニでもシーアでもスーフィズム、つまり神秘主義はある。なのでどちらかなのかは分からない。ただ一番大きいのは神秘主義ほど過激なものは無いのだ。日本でも密教がそれにあたるだろう。また念佛の類も神秘主義の最たるものだ。厳しい修業や苛酷な行事を通じて、神との合一を目指すのだ。不眠の業や延々と回転するダンスを通じて神がおりてくるのを待つのだ。

神の定めた事を徹底的に守った上で、厳しい業をおこなう。勿論一般人はなかなか出来ないので、達成できた人のまわりに集まり、神の声に近いものを授かりたい。そういったところもある。

一歩間違えるとカルトになってしまう。実際にそういった教壇もあってイスラムでも異端とみなされている。ただふつうのスーフィーはきわめて穏健なので、つまり個人的な動機で行って居るものだから社会的な影響は少ない。表面的にはきわめて敬虔なイスラムであるからだ。

ISのような過激派は、社会改変活動ではあるが直接的に武力を使うし、教義の解釈が恣意的でカルトとしか言いようが無い。だが原理主義からは神秘主義の異端さというのは、言いようがないものなのだ。テキストに無いものなのだからだ。

わたしは全ての宗教は神秘主義にたどり着くと思っている。理由は固い結びつきがあるからだ。生きている間に神や仏の声を聴きたいのか?そこまで思い詰めるほどの信仰が無いと神秘主義にはなれないのだ。だが信仰のゆくつく先は、そこでしか無い。正しい信仰には思いつめが必要なのだ。

ではISの信仰は思いつめたものなのか?男性原理主義の発露でしかみえないのは私だけだろうか。

一番怖い奴に、異端だからといって攻撃したのは間違いだろう。異端が異端を攻撃した状況では、さらに酷い事になるだろう。

 

 

そしてー4度までさがったよ。寒い夜だ。


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