ニュースでアメリカ大統領選で一部に不正があったのではないのかと、再集計する州がでた。ただこの経緯が少し変わっていて、負けた民主党からではなく1%しか票をとっていなかった緑の党からでた話で、再集計のために必要な依託金を彼らは集めた。それに民主党が「興味がある」と乗ってきた格好だ。クリントン氏としても敗北宣言を出しているので、よほどのことがない限り結果は変わることがないだろう。
だがこれに悪乗りしてか、トランプ氏は「不正投票があった」と言い切った。だから自分よりヒラリー氏が票を取ったのだという。まあ以前には選挙人制度は間違っている、得票数で決めるべきだといっていたお方だが、今ではすっかりと小さな州も反映できる素晴らしい制度と選挙人制度を擁護しているが、やっぱり得票数で負けたのが悔しいようだ。
だがアメリカの電子投票機なのだが、これは古くて問題があると8年以上前から言われていた。機械にバグがあるのではないのかと言われている。その上最近ではハッキングが可能なのではないのかと言われてまでいる。スタンドアローンの機器なはずなのだが、集計の際にコンピューターネットワークに接続する際にハック可能なもののようだ。いずれ陰謀論的ではあるが、今回は行政側の民主党が悪意を持って操作したとしても負けているし、トランプ氏が金にあかせてハッキングしたとしても得票で負けているわけで、陰謀説は成り立たないわけだ。
なお日本で電子投票制にするのは時間の問題だと思う。だが現在の紙の投票をマークシート式に替える程度で、アメリカ式の完全電子投票はやめたほうがいい。何しろバグがあったとか電圧の問題とかノイズとかに対応しているはずなのだが、何か変だと誰もが思っている。だが紙に記録がないので確認しようがないのだ。多分圧倒的に投票者のヒューマンエラーで起きているのだろうが、アナログで確認できない方法はやってはいけないと思う。
タバコ組合が激しいメッセージを書いています。
みなさん長生きしたいんですかね。独り者なんでそうは全く思わないな。でも長生きしたい人もいっぱいいるわけで、分煙化が一番いいはずなのですが。
フィデル・カストロが亡くなった。これで世界には英雄がいなくなったわけだ。これに関してはそのうち追悼を描きたいが、フィデルに関しては今まで書き尽くした気がする。
さてそれではアメリカだ。オバマ大統領は「フィデル・カストロ氏が、人々の人生や国の行方をさまざまに変えたことを思い出し、キューバと米国にいるキューバ人が強い感情にとらわれていることだろう」と指摘。カストロ氏が周囲の人々や世界に与えた巨大な影響は歴史に記録され、歴史が判断するだろう」国内にも配慮した穏健な言い方にとどめている。それではトランプ氏は「自国民を60年近くにわたって迫害した独裁者が死去した」と述べた。
トランプ氏は外交に関しては古い情報しかない。だからそういうのはよくわかる。だがキューバと外交を持ち続けたカナダの首相の言葉はどうだろうか。
CNNから引用する。「トルドー首相は26日の声明でカストロ氏の死去に対して「深い悲しみ」を表明。「フィデル・カストロ氏は偉大な指導者としてほぼ半世紀にわたりキューバ国民に奉仕してきた。伝説的な革命家、演説家であり、キューバの教育と医療の著しい改善を実現した」とその功績をたたえた。その上で「評価の分かれる人物ではあるが、同氏の支持者も同氏に批判的な人たちも、キューバ国民に向けられたその計り知れない献身と愛情については認めていた」と語り、「キューバ国民とともに、この卓越した指導者の死を悼もう」と結んだ。」
両親がキューバ移民であるマルコ・ルビオ上院議員と、父親がキューバ移民であるテッド・クルーズ議員がこれに噛み付いた。特にテッドが良くない。
「なぜ若い社会主義者は全体主義の独裁者に心酔してしまうのか? カストロ、スターリン、毛沢東、ポル・ポト――彼らはみな邪悪で、人々を拷問にかけ続けた殺人者だ」とツイートした。」
カナダはキューバと外交関係があったのだ。おまけにキューバへの旅行者のカナダ人の率は高い。そういったことがあるので首相は穏当な言い方をしただけだ。それに噛み付くアメリカ上院議員は、かなり無礼だ。
ただ彼らいうことを少し訂正しておこう。毛沢東、スターリン、ヒトラー、ポル・ポトのような別格独裁者とカストロを比べてはいけない。アフリカの独裁者とも比べてはいけない。中東の王族と比べてもいけない。北朝鮮の金王朝と比べては全くいけない。カストロは彼らに比べれば圧倒的に小物だった。それがわからないアメリカ人は無邪気すぎる。
しかしだな、不思議なまでにアメリカ大陸でアメリカは浮いた国だ。
EUがイギリス人に対して個人EU加盟を考えているという。法的にどうするのだろうか。ただ実現したらEU人ができるわけだ。分断していたのだが仮想的に結合していたEUを残す手段になるのだろうか。エリートはこぞってEU人になるのだろう。結果4重に分断化されるのだろうか。
弟のラウル・カストロと区別したくてフィデルと書くのだが、フィデルの時代がまだ幸せだったと思えるようになるのかもしれない。キューバ危機はフィデルの頭上を通り過ぎただけだった。2大国があったからだ。しかし今は極端に分裂した世界がある。さらに危機的な状況にある。例えばバルト三国にロシアが侵攻しないという確率がないのだ。もしもあった場合のNATOとアメリカの関係はどうなるのかだ。トランプ氏が放置する可能性がある。
フィデルはいいときに亡くなったのかもしれない。とっくの昔に世界のゲームプレーヤーから外れてしまって、地政学的な地位こそあれ、それ以上のもののない国になったしまった。
ただアメリカと争い続けた国を率いたのは、尊称に値する。
今日のカワアイサを見ると、少し悲しくなってきた。まるでガルシア・マルケスが書いたフィデルのようだ。まあ顔は牛のように大きかったと思うが。
キューバで少し不思議な商流があるらしい。葉巻だ。一つの工場で作られる葉巻が、ブランドごとに分けられてあたかも別会社に見えるようになっている。そしてスイスでオークションで取引されているという。どうゆうことかといえば、産地がどうであれキューバの葉巻が欲しいのだ。だから古いブランド名にして国営工場というのを隠して、オークション形式で出所をさらに誤魔化すのだ。だからアメリカでも買えるわけだ。
まあこういった形式はキューバ人には考えられない。キューバ産の葉巻が欲しかったイギリス人が開発した商流だろう。
結局キューバになってしまった。なおキューバのコーヒーはあっさりしていて美味しいけど、コスパは悪すぎる。メキシコの方がまだマシだろう。
小さい島のコーヒーは希少だがリッチではない。なぜなら標高がないからだ。生育条件と味の条件にあっていない。