隣家のクチナシが咲いていた。太平洋高気圧もはっきりしないし、今来ている高気圧は西から流れて来たもの。とはいえ熱帯低気圧が一つと台風が一つ、南にある。気温も高いし、少しもやっているが日差しは強い。
多分夏なのだろう。
暑いので泳ぎに行く。途中雫石川でなぞの物体を発見。どうも皮を曝しているようだ。太鼓屋さんが近くにあるからなのだろうか。しかしこれは何の皮なのだろうか。
夏だとなんとなく感じない理由に、気温の変化がある。今年の6ー7月の気温変化だが、6月からかなり高めに推移している。平年値を出してはいないが、7月に入ってから最低気温が常に高めで推移している。最高気温も27度以下の日が全体の三分の一程度と高めになっている。
普通は6月から7月までは、オホーツク高気圧で最高気温も最低気温も低めに推移して、梅雨明け前後から暑くなるのだが(もちろんその中には28度を超える日も数日ある)、今年は既に体が暑さに慣れてしまっている。なのでガツンと夏と言う気がしないのだろう。
慣れてしまっていい事と悪い事がある。パレスチナとイスラエルの戦いだが、今回は質的に危ない。イスラム世界の混乱に乗じていると言うのも問題なのだが、ガザ絶滅作戦のようにも見える。
ただイスラム世界での、この原理主義の動きはかなり変質して来たと思う。ポゴ・ハラムの明らかな逸脱は、民族主義とイスラム原理主義との混同で異端で異常だ。人身売買を示唆した時点で、
そしてイラク・シリア・イスラム国、略称ISISがカリフ制を言い出した。実はカリフ制に詳しくはないのだが、政教一致のために王が宗教権威であるという国家作りと考えていいと思う。もちろんカリフになれるのは誰から見てもカリフに相応しいと言われる人物でなければいけない。そう言った意味では民主制に見えるのだが、実際は世襲制になりがちだし、宗教権威と世俗権威を一致させるのはかなり難しい。だからカリフ制は無くなった。
原理主義のサウジアラビアは、宗教と王が分離した二原論になっている。実際はこちらの方が都合がいい。世俗を統治する王は、どうしても宗教的逸脱が必要な場合もある。それを宗教権威が諌めたり許したりしつつ、国を統治してゆくシステムだ。時としてカノッサの屈辱のように王と宗教が対立する事もある。日本のように二原論から一原論に変えた結果悲惨な事になった場合もある。
ISISの動きは極めて復古主義的だと思う。原理主義ではなく、ムハンマドの行為をなぞる事を目的としている可能性がある。イスラム勃興期のその戦争を体現する事で国家を成立させようと言うものだろう。だがイスラムである限りムハンマドが最後の予言者であり、新たな予言者であるとは言えない。そこでカリフ制になるのだ。
実はシリアで彼らが行っているキリスト教者への弾圧は、イスラム初期からあった。だがそれは弾圧かどうかは微妙で、セム教の系列の、ユダヤ・キリスト教があり、その同じ神が使わした最後の予言者がムハンマドで、セム教系の教典はすべてムハンマドが現れるためにあったと言うのが、イスラムの立場だ。
このためユダヤ・キリスト教徒達は確かに改宗を進められたが、信仰を変えないと井言う人たちに対して、絶対に無碍に出来ない構造にあった。そこで「経典の民」という概念を作った。イスラムの先輩であり、無下には出来ない。だがイスラムのコミュニティではないから、警察や軍事費を余分に負担してもらおう、そう言ったのが人頭税だった。古代ではよくある話で、これが安かったのがローマ帝国だった。
原理主義としてはあまりにも画期的に復古主義のISISだが、旧約聖書のヨナの墓、正確に言えばヨナの墓の上に立った「建物」を爆破した。これは復古主義としてはどうなのかと、経典の民は異教徒であると言い切ったものだ。
アフガニスタンの仏像破壊とは全く意味が違う。自分の宗教を破壊したのだ。
なぜイスラム世界にキリスト教やユダヤ教があるかと言えば、ムハンマドの教えを守ったからだ。
オーストラリアの気象台が、エルニーニョ現象は年内は起きないと思う、見たいな発表をした。日本の気象庁も3週間前に秋にあるかも?と言う発表をしていた。冷夏にはならなさそうだ。
だがこれらの戦争は、地球温暖化に貢献するだろう。因果応報。