今日の最低気温が4.8度、最高気温が15.8度、平均気温が10.6度の寒い日だった。おまけに午後から雨が降ったり止んだりで、今年9月で一番寒い日だった。
去年の今頃もしょっちゅう泳いでいた。今年もそうしようとしていたというのに気がついて、今日はやめておく。野暮用を片付けているうちに雨になってしまった。
小池百合子氏の「希望の党」に民進党が寄り添ってしまって、ほぼ解凍状態に突入。おまけに小池氏が「人を選びますよ」と言い放ってしまった。民進党は民主党と維新の会が合わさってしまって、ただでさえ中道右派から左派までのデパートメントだったのが、維新の会をいれて右から左まで、何が何だかわからない政党になっていた。おまけに内部の足の引っ張り合いは、そう民主党時代の小沢降ろしもあったが、今では小粒すぎてどうしようもなくなっていた。
そう、これはいつか見た風景なのだ。70年安保の後の惨憺たるセクトの争い、いや当時のセクトの方がマシだったかもしれない。あの時はマルクス主義の解釈と実現方法についての見解の違いが、なぜか暴力闘争になってしまった。あの陰湿な事柄は今でも日本の左派拒否の原動になっている。
今の民進党の足の引っ張り合いはその時を彷彿とさせるのだ。これでは誰もが民進党を見限るのはわかる。だがなんで今の民進党の党首が(名前を覚える必要がないような気がする)、成り行き解散をしたというのが、まあどうしようもなく、だらしない。
小池氏は枝野氏と野田氏を取るだろうか。選挙で確実だから取るだろうか。だらしない政党から右派の「希望の党」が人をどう選ぶかが見もののなる。
明日になれば、ウチの選挙区はどうなるのかがわかるが彼はプラグマティストなので、なんとでもなるだろう。
いずれ自民党が消費税2%の値上げを学費等の若者対策に使うというのと、憲法改憲という大技をかましてきたわけで、これに対する希望の党の公約が曖昧すぎるというのがある。そして小池氏の東京都での今の所の実績が、妥協でしかないというのがある。おまけに築地では問題を作ってしまった。似たような施設を築地と豊洲に作るという。豊洲の事業者はそれで撤退を表明した。
自民党が絶対やれない公約を出してきたのに対して、希望の党はやれそうでやれない公約になってしまった。
選挙というのは無責任なところがある。その意味で、この賭けのオッズがどうなのかは彼らの世界でしかわからないのだろうが、実は小池氏の方がえらく部が悪い。何しろ賭けていい配当がなさそうなのだ。都市部ではそうでもないのかもしれないが、地方では小池氏に対してはかなり冷ややかに見ている。
虹が出た。いいことがあればいい。
日本の政治を簡単に言い表す言葉がある。自民党が特に特徴的なのだが岩手県で言えば、自民党というのは「自由民主党岩手県支部連合会」なのだが、この言葉の意味は大きい。「連合会」なのだ。意味としては地方の自民党員と議員、つまり後援会と議員という村が集まっているのが「連合」なのだ。ボトムアップ型の調整機能の政治団体だとも言える。だが小選挙区になってトップの資質が問われるようになった。今の安倍内閣が極めて強気なのは、ボトムアップ型であるが故の強い指導力が必要だからだ。だがボトムアップのシステムでは汚職とまではいかないが利益誘導が起こりやすくなる。
政治というのは常に調整だ。だから本質的にボトムアップであるべきだ。だが2大政党制を目指すなら、トップダウンが必要だ。それがマニュフェストであり公約だ。近代正当性というのはそういったものなのだし、民主党も一瞬それを目指したが、結局自民党と同じ後援会組織をバックとしたボトムアップシステムだった。トップダウンを始めた瞬間から瓦解していったのは、今から思うが、彼らには覚悟がなかったんだろう。
日本の政治システムは調整型でしかない。早いとこ打破してもらいたいんだが、小沢を潰した時点で世代交代が完璧に変わるまでできないんじゃないのかと思う。
ただね政治の基本はボトムアップだというのは全く正しいのだよ。愚直にやってきた自民党が強いのは、近代政党と言えるのかとはあるが、自民党ですら次の政治家がいるのかと言えば、そう30年後とかだといないのだ。そして野党には全くいない。どう考えてもいない。
このアテネのペリクレス時代のような繁栄は、いいことではない。