どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

はたらき問題

2013-07-26 02:29:16 | インポート
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最近、派遣労働問題からはじまって新たな雇用規則が出来るかもしれない。例えば職種別同一賃金とか、限定正社員とかだ。だがなんか変な議論になっているように思える。


実は労働法遵守で済む話しが多すぎると言う事だ。ブラック企業と言われている所は、結局労働法を守っていないと言うだけの事だ。最新ブラック企業情報では、辞めさせてくれない企業と言うのもある。当初の雇用契約をどんどん破ってゆくのに、その雇用契約を盾に辞めさせないと言う、主客転倒した理屈で止めさせないものだ。「君が今辞めたら当社の損害はこれだけになる。契約上それは許されない。その損害賠償請求をしても良いのか?」。多分この理屈では損害賠償請求はおろか、逆に労基局から訴えられるだろう。なぜそれがまかり通るのかと言えば、現在雇用者の買い手市場だからだ。


ブラック企業問題は、労基局の人員が少なすぎると言うものだ。なぜ少なすぎるのかと言えば、答えは簡単。厳密な法の運用が出来る労働条件がそう滅多にないからだ。厳密に運用されていると言う条件で、人員が用意されている。実態はそれどころではなく多様だ。
次に大きいのは、労働基準法の解釈の幅が大きい事だろう。多様化する労働、これは20年前からそうだった。しかしこれに対してどう対応出来るか根本的に、まったく出来ていなかった。労働基準法も未来を想定したものではなかった。場当たりで法解釈をして来たと思う。


限定正社員制度だが、実はもう大企業だったらかなり前から持っているはずだ。何を今更だ。20年間の間にもう既にある。制度化するかどうかという問題ではない。というか今議論されているのがおかしい。


派遣労働の問題は、深刻な所がある。派遣労働者は建前上、派遣会社の契約社員だからだ。本来なら、契約を破棄された派遣労働者に対して、教育なりを施して更に魅力あるハケンにしなければ行けない。その前に派遣されている最中にも資格を取らせるとか、そういった方策が必要だ。それでなければあのピンハネは何なのかとなる。
そういった会社はあるようだが、寡聞にして聞かない。

それでは派遣会社はどうなのかと言えば、実は派遣会社の社員が抱えているハケンの数が多すぎると言う事だ。一人で100人はザラだ。もしかすると一人で200人とかもあるかもしれない。個別面談とかマメにする必要があるのだが、全く手が回らない。次の契約に向けて、新しい資格を取るとかそう言った方策を勧める事すら出来ない。

派遣会社も会社によっては、契約違反が目についた。個室の寮を提供すると言っていたが相部屋だったとかはザラ、寮費が高すぎるとかもザラ。そのクレームを入れようにも担当が多忙でどうしようもない。

それではハケンの人たちなのだが、どうも玉石混合だった。派遣会社の担当者が連絡を取りたくとも捕まらないとか、生活指導をどうしても受け付けてくれない人とか、そう言った例もあるようだ。

リーマンショックの頃に、解雇された派遣社員を支援していたNPOの代表が、大変厳しい事を言っていた記憶がある。「なぜ貯金もしていないんだ。契約上解っているはずだ。」まあ彼らで稼ぐ人は月40万は稼いでいましたから、当然と言えば当然な発言です。

最も大きな事は、この派遣労働者が解雇された時に、ナゼか頼る人がいない人がいっぱいいたと言う事です。実家に帰るなり何なりあると思う。しかし彼らは選択出来なかった。なので炊き出し村に入った。社会制度の上で、こちらの方が大きい。なので彼らを支援したNPOがいたのです。
社会基盤の、家庭が崩壊していたと言う事です。


同一職同一賃金は、難しい問題をはらんでいます。日本には階級がない事が前提となっている社会だからです。ヨーロッパやアメリカでの同一賃金とは話しが違います。しかし現実にはあります。でも会社に入った時には、ない事として扱われます。自由競争です。仕事ができる奴が勝つ、東大卒を出世で勝つとかそう言ったこともない訳ではありません。以外と個人の能力が問われているのが日本企業です。
そして仕事の能力は、時間とともに培われてゆくものと考えています。年功序列の前提です。
それでは職種別があるかと言えば、危険手当とか技能別手当と言う形で実はあります。


例えばバイトで例えましょう。4年間コンビニでバイトしていました。熟練しています。本社か表彰された事もあります。そのあなたの下に箸にも棒にも使えない新人バイトが入ってきました。あなたの目から甘く見ても、3ヶ月後にマニュアル通りの仕事もできません。それでも同一賃金です。さてどうしましょう。
同一職種同一賃金にはこういった問題があります。

更に50歳以上での定期昇給が無くなっている会社が多分ほとんどでしょう。年功序列も崩れつつあります。


さて日本企業では、以外と自由競争だったと言いました。誰もがそうは思わないはずです。そう人間関係がめんどくさいですから。課長以上になると派閥があったりイロイロします。学閥もあったりします。この中でのし上がるのも能力だと思うのですが、実際の所、いつも顔を合わせられる関係でないと難しいと言った、情緒的な世界があったと思います。
本社勤務有利ですね。お歳暮やお中元の付け届けをマメにとか一杯あります。なおこの季節のお届けものですが、以外とアメリカ社会の方が厳しいようです。
逆に海外子会社でクレバーな売り上げを出しても本社に戻れないとか、そう言った事例もあります。日産でフェアレディを作った人なんかモロにそうです。


多分なのですが、戦前においては同一職種同一賃金に近かったと思います。ただ同一職種でも、腕がいいとか後輩を指導する立場とかでは賃金が上がると言う事です。で、ここはブルーカラーの話しです。ホワイトカラーはどうかと言えば、日本にはホワイトカラーはエリートであった。それだけなのかと思います。
そして社長の流動性は今のアメリカ並みです。成功した社長は他の会社に招かれたり顧問になったり、一人で10社見るとかザラでした。まあそれぞれの会社には叩き上げの大番頭がいる訳で、それで成り立っていた訳です。

階級社会でした。


戦後、生産現場の価値が増大して、福利増大・終身雇用制などの形になります。そしてそこにはブルーカラーもホワイトカラーもないと言うのが前提だったと思います。ブルーカラーもホワイトカラーも社長になる事が出来る。そう言った幻想があの頃にあったのではないのかと思います。もちろん昭和20年から30年代の労働争議は大きいものです。それでは組合にはどういった魅力があったのでしょうか。それは組合長になれば社長と膝詰めで話しが出来るというものです。組合のトップと言うのは、ある意味社長と並ぶ権威です。ここは大きかったと思います。

限定社員制度ですが、この頃以前からありました。女子社員です。結婚したら止める契約と言うのはどうなのでしょうか。



さて終身雇用制の問題は、フリーライド問題です。仕事ができない、いや任せる事が出来ない人物が職場にいると言う問題です。場合によっては上司だったりします。ITどころかワープロもアウトという人物がまだいるようです。
それは問題だ、そんな奴は解雇させるようにするべきだ。そう言った考え方もあります。

所がここは冷静になるべきです。なぜ今更フリーライドが問題になるのかと言う事です。昔っからいましたから。


答えは簡単です。近年ホワイトカラーの効率が上がったからです。時代遅れの穀潰しも使いようがあった時代は終わり、一騎当千の人物ばかりになったとも言えます。
ただ上がった理由が芳しい理由ではないから問題なのです。



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実はこの辺りに日本の雇用情勢が絡んでいると睨んでいます。
まず昭和20年から30年の大卒の雇用はかなり厳しかった。何しろ会社がないのですから。もう必死で潜り込んだ人たちばかりです。彼らが後のモーレツ社員になるのです。30年から50年は高度経済成長期です。安保闘争とかもありますし、景気の浪もありましたが基本的に仕事がある時代です。ただ学生運動ドロップアウト組が現在のサブカルチャーを作っているのが面白い所です。
60年から80年はそれこそ拡大期です。円高不況もありました。ただこの辺りで日本人のきめ細かなサービスと製品ができる基礎になりました。

そしてバブルなのですが、ここで雇用情勢は最大になる訳です。超拡大期の幻想だったとも言えますが、ここから凄まじい事が起きます。


ところで私バブル世代なのですが、バブルの時の地方大学の就職ってあんまり今と変わりません。強いて言えば旅費が出たかどうか。かなり大きい事ですが、引く手あまたではありません。よく言われる旅費で儲けた学生と言うのは、北では旧帝大クラスではないのでしょうか。北大になると旅費が大きすぎて実は人気がなかったと記憶しています。あと本社採用、4月子会社配属という問題のある例もいっぱい見ました。あの1000人採用とかそう言った中には、本社の看板で子会社採用と言う詐欺があった事は指摘しておきたいと思います。

超円高による不況と就職氷河期です。この時期の就職氷河期と言うのは、本当に仕事がなかった時期です。この20年間就職氷河期と言われ続けていますが、そんなものじゃない。

まったく採用のなかった時期です。

この中で勝ち残って来た氷河期世代は、以前にはない考えを持っています。実力主義です。特に彼らがはたらきはじめた頃からアメリカ流の考え方が入っています。そして先輩たちが次々とリストラされていった世代です。

このころ導入された制度の代表が、能力給です。しかし仕組みの上でうまく行きませんでした。理由は社員全部に適用したからです。逆に目標を低めに設定して、目標をクリアーしたように見せる事も出来ます。逆にモチベーションを落としたとか弊害が目立ちました。
実際20年間の間に人事制度が何度変わった事か。そう言った企業も多いと思います。


この間に、年功序列の意味を支えた、オン・ザ・ジョブ・トレーニング法がおかしくなりました。日本では先輩が後輩の面倒を見ながら育ててゆくと言う手法をとってきました。それが就職氷河期の少数にのしかかってきます。その上時代はアメリカ流がもてはやされている頃です。酒を飲むにしても、個人的な事と経理から拒否されます。昔はなんとかしてくれたものでしたが、もうコンプライアンスとかで難しくなってます。それでは先輩としておごり続けられるかと言えば、ムリです。もちろん酒の席だけが教育指導ではありません。しかし社内の誰にも見られない所で話すとか、そういった事には有効です。


就職氷河期の人物から見れば、お荷物です。自分の実績にもならなければ時間も金もかかるのは苦痛です。指導するよりも、自分で仕事を抱えた方が速いのです。また能力のある人も多いです。これが更に拍車をかけます。

実は最近独身寮を復活させている企業が増えています。もう近所付き合いからはじめてもらわないと、以前のようなチームワークが望めないと考えているようです。


そこに登場したゆとり世代が更に陰影を深くします。指導してくれるのが前提で彼らは入社するのですから、まあ大変でしょう。親の世代はオン・ザ・ジョブ・トレーニングで育ちました。しかしその前提はもう難しくなっています。

どの程度難しいのかと言えば、最近ビジネス用語でオン・ザ・ジョブ・トレーニングと言う言葉が頻発する、と言う事で解ると思います。以前だったら当たり前の事が、もう方法論として取り上げられている、その状況にあります。
確かに終身雇用制が前提に見えますが、今のオン・ザ・ジョブ・トレーニングは短期間養成法です。そのために心理学からメソッドが導かれています。ただこれを使いこなせれる人がそうはいないと言うのが問題です。


ダラダラと述べてきましたが、実はこの話し、ホワイトカラーのみの話しです。ブルーカラーの方が能力や提案能力で評価されるシステムがあります。というか数値化しやすいのです。ある意味階級もあります。それでも結果がはっきりしている世界なのは間違いがありません。
しかしホワイトカラーはどうなのかと言えば、曖昧ですよね。能力給はこれを明確化させようとしたのですが、本人らが低めの目標を言ったら終わる程度の曖昧さです。


人事部の考査システムが、どうも古いからこうなるのではないのか。実はここの硬直性が問題なのではないのかと思います。本当は人事の複雑なデーターを扱うべきなのに、単純化しているのが問題なのかと。多様化する就業体勢に対応しきれていない何かを感じます。
多分このあたり、ITとビックデーターが革命を起こすのではないのでしょうか。


制度以前に、実は考える事が多いのではないのかと考えています。


参議院選終了・簡単な分析

2013-07-22 04:27:25 | インポート
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マジメの所今回の選挙は疲れました。もうなにしていいのか解りません。
正直な所各候補者はそれなりに魅力がある人たちでした。特に上位4人は甲乙付けがたいと思います。こうなると現役有利です。ただ各政党でもう少し拮抗するかと思ったら、報道とは全く違う結果ですが、なんと平野氏と自民党の一騎打ちでした。

なおこの混乱した選挙区で、午後8時半にNHKが当選確実を出しましたが、間違っていませんでした。人口の多い内陸部を確実に押さえていたからです。


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これが一位をとった分布図です。県北から沿岸部、内陸に自民党が一位だった所があります。
さてここから何が読めるのでしょうか。結論ですが私には読めません。



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まず自民党優勢地区の山田町と大槌町です。山田町は鈴木善幸のお膝元で自民党優勢は昔っからです。大槌町も同様なのですが、実は震災の影響でかなり動きやすくなっていると考えていました。

各候補の色分けは、今後も同じになっています。省略する事もありますが、申し訳ないと思います。もうちょっとレベルの高い図表を出したいのですが何ともできません。


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接戦ですね。


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予想していたのは被災地と政党の選び方でしたが、関連は無さそうです。あるとすれば街が大きいか小さいかだけとも思えます。ただ県北地域での健闘が目立ちます。
保守性がとかそう言ったものではないように感じます。


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沿岸部でも南に行けば行くほど、平野氏への支持が大きくなります。


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一関市は合併でかなり広いエリアをもっています。


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平野氏の地盤に近いエリアです。圧勝ですが、平泉町や花巻市で動きが見られます。


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盛岡近郊ですが、接戦だったと思います。


さて今回の選挙ですが、本当にどうしてこの人が来るの?と言う人選を自民党がした訳です。
比例区の羽生田さんを出すためだと言われていました。

実は支持者向けのポスターを三種類見たのです。印刷されたそれは多分 JPEG圧縮の悪い所が目立つ印刷でした。カメラマンとしておかしな印刷でした。デザイナーや印刷所も納得出来ないものです。もちろん一般的には解りにくいと思います。掲示ポスターはそのあたり修正されていましたが、ちょっと変なものです。

なにかいっぱい手抜きが見えるのですよ。よ市の演説にしてもそうです。小泉進次郎が来たら確かに席を譲らなければ行けないのかもしれない。しかし私らは進次郎をえらべる訳でない。

一番割を食ったのが、田中氏かもしれません。ちょっと今回は自民党に怒りを覚えました。

なお私は田中氏には票を入れていません。

その前に、今回は異常な投票率でした。全国で3割投票です。岩手は59%でまだ良い方かもしれません。おまけに参議院の議員定数は違憲判決が出ています。
民意を受けた政府と考えない方が良いのですが、彼らがそう思うかどうかです




参議院選最終日・材木町よ市小泉進次郎出現・困った

2013-07-21 04:04:22 | インポート
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家のヤマユリが咲きました。


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さて参議院選挙最終日です。ネット選挙解禁とかイロイロ話題はありました。しかし岩手選挙区はそれどころではありません。民主党の票が3つに分裂、そして自民党が持って来た候補がビミョーでして、共産党がかく乱要因、幸福実現党は論外といった具合です。

おまけに誰に票を入れていいのか解りません。自分にとっては、脱原発だが時間をかけたもの、ですしTPP賛成ですし、改憲は賛成だが自民党幸福実現党案は大反対、福祉関連は「新しい公共」の概念の下での福祉再編、消費税賛成だが還付制度の実現、復興のためには特区を活用した規制緩和、もしくは全国的に規制緩和して防災を考えると言った所です。
そうすると、どの候補もどこかダメになってしまいます。



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私の聞く範囲では、やっぱり平野氏優勢です。しかし民主党からの恨みも凄いものです。生活の党のせきね氏は、本人はかなり良い候補です。しかし「貧乏くじを引いた」と言われています。やはり小澤一郎の威光はかげりを見せているようです。民主党の吉田氏ですが、立教出身でイギリスでMBAを収得しています。かなりな人材をもって来たものです。チト民主党らしからぬ人材です。そして自民党の田中氏ですが、落下傘と思われていました。しかし以外と岩手にゆかりのある人です。


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本命平野氏、次席田中氏、ダークホースがせきね氏なのですが現実的にこれすらも怪しい感じです。

さてネットでこれらを調べようとすると、もう大変。6人分のホームページとブログ、そこまではなんとか出来るとしてツイッターやフェイスブックになるともうお手上げ。というか選挙公報だけである意味十分です。

逆にネット選挙では、支持者が自分の知人にメールを送るとか禁じています。有権者の積極的な参加が出来ないと言う点で、ネット選挙と言えるのかどうか疑問です。

ただ自分の支持する候補の状況が解り、更に平時にメールなどで意見を言えるようになったと言うのは良い事です。
ツイッターとかフェイスブックで常時追っかけていると言うのは、よっぽど好きな候補となると思います。もしくは敵対しているかとなりそうです。現実的に東京選挙区とかではそうなっているようです。山本太郎氏の周辺とか、罵詈雑言が飛び交っていたりするようです。

それはそれで面白いのですが。
岩手選挙区はあくまでも従来通り、水面下で深く進行しております。


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ここまで盛り上がらない選挙をマジメに考えていったら、変な所に突き当たりました。明治時代の公民権運動ですね。ほんと運動家はからだを張っているのですが同時に変な事にも思い当たります。川上音二郎の「オペッケペー節」とかです。演説もあるが娯楽もあると言う会を開いていく訳です。それで集客して伝道するというのでしょうか。それと戦前の弁論大会や立会演説会の集客能力のすごさです。
多分なのですが、一般大衆にとってこれらは娯楽だったような感じがします。

それでは選挙制度が出来たらどうなったかですが、民主主義ですから集客が大事です。選挙活動の集客能力はあったと思います。ただ選挙活動と言う形式をどうするのか、まったく解らなかった時代があったと思います。そこである儀礼的な形式が生まれたのだと思います。祭りですよ。お祭り。神輿かついでワッショイ、です。こっちがオイシイからこっちに来い!みたいなものです。

全く新しい形式のものに対応する時、人は過去の事例から組み立てたりすると思います。選挙がこの場合当てはまるのではないのでしょうか。これが収入のある人が投票権を持つ時代から、男子だったら投票権、女子まで投票権の時代を通じて洗練化されていったのが、今の公職選挙法なのかもしれません。

ただ当初の選挙だと、お金持ちの話しなのでまあ談合なり何なりあったのでしょう。それが範囲が広がる事で娯楽性を、歌舞音曲から演説の巧拙に消化させてゆくのでしょう。飲食とかもその意味では重要です。ドブ板選挙もその意味では、お偉いさんが土下座してくるのですからカーニバル的な逆転した世界になる訳です

現在の選挙は完璧に儀礼化されました。神官たる選挙管理委員会のもとで行われ、更に明るい選挙推進委員会の立ち会いで、イニシエーションが行われてゆく訳です。我々はそのイニシエーションの過程を見守りつつ、その中で彼がどこまで、私らではどうも無さそうな神に、近づく努力をしているのかを判断するのです。虚空に響く選挙カーのおたけびもイニシエーションでしかありません。叫んだ数が神への道なのです。
ついでに公約があったりしますが、まあそれはそれ。


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所がですね、私らが変わってしまったようです。もう選挙は娯楽ではないし、うまみもありません。イニシエーションの過程も陳腐に成り下がりました。後は容姿とかそう言った所でしょうか。

祭りの形式を借りた所が選挙の間違いだった。選挙制度はそれに沿って法整備したためおかしくなった。

そう考えていたら、「有権者が消費者化してしまった」という過激な意見が出ています。これに激しく同意します。


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実際今回の選挙が盛り上がらないと言うのに何か不思議を感じていました。ただそれは私だけだったのかもしれません。私が良い商品がないと、ワゴンを見放しただけです。
ネット選挙の良さは、選挙期間でも一有権者として候補者に意見が言える事です。質問も出来ます。もちろん候補者本人からではなくとも、参考には出来ます。

少し引用させて頂きます。

―――それは有権者が「賢い消費者」になることで解消される問題ではないのでしょうか?

そうじゃないんです。むしろ、それだけは避けないといけない。「私たちは消費者じゃないんだ」ということに気づかなければ、論点のすべてがずれていってしまう。有権者と消費者は根本的に違う。民主主義とは、主権者である民衆のひとりひとりが判断し、決定し、責任を負うという政治システムですよね。この「責任を負う」というところが大事なんです。でも、消費者は責任を負う必要がない。この点が決定的に違います。



アメリカ大統領選のお祭り騒ぎですが、人を巻き込むというのが基本です。そして有権者は責任を取る訳です。だから文句が言えるのですが、てきとーに選んだ候補だと文句が言えない、そう言った事です。

ただ今までは、文句を言う道が見えなかったと言うのはあります。ネット以降はそう言った意識が出来るのではと思います。


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議員に、PL法を適用出来ないのは当たり前です。製造者は私らです。

ということで更に迷走する候補者選びです。候補者が集中する材木町よ市にいってきます。
上空には鷹が飛んでいます。けっこう切っ先が良いです。

とりあえず今回あった候補の中から選ぶという消極法で行きます。最後は顔、これで決定。後はブログを追っかけるかです。


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盛岡一高書道部がパフォーマンスを予定して、準備しています。しかしこの人だかりは違う所に向かっています。


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小泉進次郎が来ると言うので、何か一気に人が流れてゆきます。この辺りマンション街なので人が現れると数がほんと凄いです。


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自民党の田中しんいち氏です。声が大きく張りがあります。話している内容はどこでもある話しですが新人です。割り引きます。ただ彼は高さ40センチ程度の演台に立っています。私の身長183から行けばアレ!と言う感じです。なおレンズは300ミリです。APS-Cなので450ミリでしょうか。パースの狂いにくい領域で、遠近法は有効に働きません。


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小泉進次郎出現!ここでアレ!です。


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人気ですね。もう皆写真とっています。私もですが。
小泉進次郎の最大の欠点は身長と言われています。身長168センチとも言われています。それも大きく見積もり過ぎと言われています。

と言う事は田中氏は身長140センチ以上となります。まずそれはあり得ません。ラグビーでスクラムハーフだったと言いますし、慶応ですからまずあり得ません。
それ以上に、彼が慶応大学ラグビー部監督をやってのけたと言うのは凄い能力があると言う事です。以外と身長は男の心にとって影響するものです。大男ばかりの世界でこなして来たと言うのは実績です。

本来田中氏が立つ高い演壇に彼は最初っから立っていなかった、となりそうです。そして小泉進一郎が高い台に後から立ったようです。
ちょっとこれは止めて欲しい。私らが選ぶ候補なんだからせめて田中氏が演説している時くらいは高い所に置いて欲しかった。

自民党県連、田中氏を本当にナメているな。


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YouTube: 小泉進次郎よ市演説





さて小泉進次郎の演説です。うまいです。もうマイクのミスすらも掴みに使っています。司会の髙橋日奈子議員がちょっと下がった所をうまく捕まえてキャッチをとっています。こいつ後ろも見えているんだと本当に思います。有権者の前だけではないと言うのが凄いです。
本質的に御曹司ではありません。彼はコロンビア大学で政治学修士号をとっています。もの凄い野心を感じます。

直接的な物言いの中にニュアンスを盛り込む技法とか、人気があるのもうなずけます。





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ところで今の所岩手県で、2007年の衆議院補欠選挙で玉澤徳一郎農林水産大臣経験者の息子、玉澤正徳氏が落選しています。彼は早稲田大学のラグビー部出身でした。この辺りもどう影響するかと思います。

あと最近評価が上がっている森元首相ですが、確かに評価出来ますが、彼がラグビー出身だったと言うのも大きく影響しそうです。
皆悪い事ばかり覚えていますから。


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盛岡一高書道部のイベントが続いています。もう割食ったと言う所ですが、マジメに作品を仕上げてゆきます。



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進次郎帰りでお客さんが更に増えたかもしれません。作品は良いのですが。


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看板犬発見。


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サイドもバッチリです。スイカコスプレ完璧です。


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さて民主党の吉田候補です。えっとですね、しな猛氏が脇にいるのすが、彼の身長は185以上でしょうか。つまり吉田氏は、170はあるようです。あと経歴も十分です。
見ないと解らない事もあります。


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幸福実現党の髙橋氏です。実は自民党と民主党のラッシュでよ市の通りに入るかどうか躊躇して、脇で演説していました。それが落ち着いたからと入ってきました。ちょっとそれはないよと思います。
きれいにとってと声を掛けられたのですが、それはもっとおかしいです。

公明党の洗練さが際立ちます。


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この3人から選ぶ事になりそうです。地盤が若干違う平野氏以外は、小泉進次郎が来たからよ市に来なかったと考えられます。もちろん私のいたのは午後3時から5時半までなのですが、大体この辺りでここに来ないのはおかしな話しです。一番人が多いからです。
共産党がこなかったのはちと不思議なのですが、ちょっと前にウチの近所でデモ形式でやっていたので、徹底的な草の根運動に変わったのかと思います。それはそれで好感が持てるのですが、ウチの大家が混じっていました。彼って自民党だったハズなのですが。というか彼はアナーキストなのですが。戦争で揉まれまくってますから。

人間は変わるものです。ハイ。ぶれない候補なんていない、ただ問題なのは彼らがブれる原因が私らと言う事なのでしょうか。


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オマケ

選挙公報の自民党ロゴにあった、ユルキャラ。真ん中が誰か解りません。時事的に石原氏と言う事になりそうですが、ちょっと無理です。解りません。おかげで自民党議員の顔写真全部見ましたが誰か解りません。手に持っているのはアメフトのボールみたいですしそうでしょうが、ミサイル弾頭にも見える所が検索をかなり難しくしています。逆にそれが、元東京都知事のニュアンスかもしれません。
私の好みは石破氏です。このキャラデザイン、石破氏とすぐ解る。しかしこれは石破氏ではない。日本の政治家の中ではトップの人材なのですが、いつの間にかアンパンマン扱いなのが悲しいです。




近況

2013-07-20 02:40:53 | インポート
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長雨だった。山形とかでは土砂崩れが起きたり散々だった。


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少しの晴れ間で、ネイチャーフォトなんぞ撮影してみる。しかし天気がイマイチ。


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待ってる猫。


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我が家のヤマユリが咲きそうです。しかしこいつ、肥料とか結構やっているのに大きくならない。おまけに梅雨の時期に咲くので、気がついたら花が散っていたりする。


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今年は家庭菜園をマジメにやっています。震災後は実質1年寝かして、2年目にはゼオライト2キロ投入したり有機質大量投入したりして、今年はヨーグルト投入とか分け解らない事をやっています。植物の生長には何ら影響はないようですが、ミミズが巨大化しました。まさに土龍です。栄養素から行くと理屈通りなのですが、まあ立派。投入したチッソ・リンサン分はすべて彼らに食われてしまったように感じます。
写真は中国野菜のパクチョイです。育てやすいし味もいいのですが、花芽がなぜかつきやすい。なぜか良く解りません。暑さに強い野菜なので、ちょっとした低温での花芽分化が起きやすいのかもしれません。


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今年は久しぶりにミニトマトを育てています。家庭菜園は一畳と半畳の2カ所に分かれているのですが、半畳のほうが垣根のヒバの影響かあまり野菜の生育が良くないのです。そこでトマトとなりましたが、ムチャクチャ生育が良すぎます。ピコという品種なのですが、この品種とは思えない大玉ばかりです。
所が長雨で、収穫前に実が割れるのが続出。どうしようもありません。着色も悪いですし。

さて家庭菜園一口メモ。トマトは完熟収穫後3日間常温保存して追熟した方がおいしいです。クエン酸とかの酸味がグルタミン酸に代謝されるようです。調理用品種だったら1週間追熟出来ればベスト。ただ1週間だとカビが発生したりするので、3日がちょうどいい追熟日数になるようです。
熊本県農業試験場のデーターからです。


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フツーのトンボが発生しています。ちょっと早いような気もします。

家庭菜園ですが、やっぱり放射能の問題は大きかったです。いろんなデーターは見ましたが、この程度の家庭菜園でデーターとって確証すると言うのも出来る事ではありません。なのでやっぱり不安がありました。ホットスポット問題がありますから。
盛岡近郊の山菜のデーターとかを検証して、ようやく我が家でも安心して作れるかなというのが昨年です。今年は確実に大丈夫だと考えられるようになりました。
盛岡の月間降下物のセシウムですが、環境放射能水準調査結果から4月が134・137が1.31・2.44bq/㎡で、5月が134・137が0.63・1.26bq/㎡となっています。

植物が蓄積するセシウム量も、以外に少ないと言う事も解ってきました。


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モンシロチョウですね。


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ハンゴンソウですか。これは。

反魂草ですから凄い名前です。

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昆虫は詳しくないのですが、今年はこの蝶が目立ちます。逆に家庭菜園でコナガとかモンシロチョウの被害が全くない年です。なぜそうなるのかは解りません。アメリカシロヒトリは相変わらずの発生のようです。

昆虫の産卵サイクルは意外と微妙なもののようです。発生期に低温とか高温とかに当たるとアウト、というものがあるようです。今年のように気温の変化が大きい年は、特に目立つのかもしれません。


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ネムの木です。実は手入れをしっかりしていれば、とても良い庭木です。


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よく知らないチョウチョがいっぱいいます。


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アリが引っ越ししていました。どうも略奪では無さそうです。
雨が効いたのでしょうか。


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今日も夕方晴れました。


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所がですな、寒いんです。岩手の梅雨だからそうなのですが、寒気が入り込んでいます。今日のの最低気温は18度以下でしょうか。関東圏以南の人がうらやましがるかもしれません。


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スズメが蜘蛛を捕まえたようです。

今年の梅雨明けは、本当に予想出来ません。8月まで引っ張る可能性が出ています。


ウィン・バロック

2013-07-18 02:58:17 | 写真の話し
ウィン・バロックというアメリカの写真家がいる。どの程度の知名度を持つのかと言えば、かの有名なニューヨーク近代美術館の「The Family of Man」の初めの一枚を飾った。カタログ版でも確か2枚目だ。この写真展は世界を巡回し、日本にも来たので有名だ。
実は当時のアメリカのストレートフォトグラファーたちと親交があり、F64グループと交流があったはずだが、ストレートでも濃厚なロマンティックな作風だった。日本人の広告カメラマンでも影響を受けた人は多いのではないのかと思う。

百聞は一見にしかず、このサイトから写真を見れる。1940~70年代のアメリカの写真家の中でも指折りに入る写真家なのは間違いがない。

ということで、ウイキとかでもありそうな人物なのだが日本語版では、ない。英語版はあるが、肖像写真すらない。もしかすると著作権の問題なのかもしれないが、扱いがチト悪い。

今後扱いが更に悪くなると思う。代表作が「森の少女」というのが理由だ。この写真なのだが、発表当時から賛否両論だった。この賛否はとても面白い。男女差が明快に分かれたからだ。男性は森に眠る妖精と考え、女性は山深く遺棄された少女の死体と考えたのだ。
ジェンダーの議論としても面白いのだが、最近違う考えもでて来た。

児童ポルノ法だ。ただこの作品は、現在の日本の児童ポルノ法では引っかからないはずだ。バロックの娘でもあるし、今現在生きていたとしても、60代だろうか。本人がクレームを付けた事は、今の所聞いた事が無い。だから大丈夫なはずなのだが、何か不安になる。

いや児童ポルノ法の解釈の拡大がこのままで行くとどうなるのか、どうも不安だからだ。昔の児童ポルノをCGで再現したものが摘発された。これは悪質性が高いと思うが、孫の水遊びをしている写真ですらダメというイギリスの話しあった。

もちろんウィン・バロックの他の作品を見れば、彼がいかに真面目なのかも解るし「森の少女」のイメージが実は多重にあり決してエロではない。

だが今後どうなるのだろうか。
バロックの写真は本質的にエロだ。だが森の少女は真面目すぎるほど真面目に撮影していると思う。

今だからこそ。ウィン・バロックは注目されるべきだ。