どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

キーコーヒー「100年への集大成」を飲んでみた

2015-06-04 20:17:21 | 日記

 

キーコーヒーがちょっと特殊な缶の粉レギュラーコーヒーを出しています。「100年への集大成」という商品らしからぬネーミングですが、5年後の創業100周年に向けて発売したものです。とはいえやっぱり名前はどうなんでしょうね。

茶色の缶が深入りコーヒーで、青缶がやや深入りになっています。青缶は光原の具合では黒に見えるほどです。なので青の方が濃いコーヒーに思えますが、要注意です。

170gで550円なので、ものすごく高いわけではありません。とはいえ300g400円とかが並んでいると手が出しにくいのも確か。

 

 

バランスはこんな具合。コロンビアとエチオピアを中心としたブレンドです。

 

 

青缶はブラジルとガテマラを中心としたブレンドです。酸味の強そうな匂いがしますが、飲むとさほど気にならないマイルドコーヒーです。

 

 

◯徳デパートで買ったのですが、期限切迫に近いですね。さすがです。鮮度がどうなっているのか気になります。

 

 

プラスチックの蓋を取ったところ。この缶の丸いところはアルミ箔となっています。コーヒー粉を充填した後で、真空にして窒素ガスを充填、もう一度真空にしてから1気圧で窒素ガスを充填します。するとコーヒーの粉から出る炭酸ガスで缶の中が若干気圧が高くなり、鮮度保持が保てるというものです。弱い部分を設けることで、缶全体が膨らむのを防いでいます。また内部の圧が少し高いことで缶が凹みにくくなっているというのも特徴なようです。

この気圧が少し高いことでなぜ鮮度保持できるかはわからないのですが、物質の分解が平衡状態になるのではないのかと推測しています。

 

 

蓋の中には赤いプラスチックの部品が見えます。これを外します。

 

 

裏返すと歯になっています。これでアルミ箔を切ります。

 

 

蓋の内側に歯を入れて、後は蓋をねじ込むことでアルミ箔が切れます。このときプシューとガスが勢い良く抜けて行きます。

 

 

歯は缶に残りますが、これはこの歯で万が一怪我をしないようにするためです。ほんと、この蓋と歯のシステムはよくできている。この部分だけでも随分とコストがかかっていそうです。

アルミは箸かなんかで取り出しておきます。欠点は口が小さいので、ほとんどのコーヒーメジャースプーンが入らないことです。

 

 

今はやりの円錐形ドリッパーです。左がキーコーヒーのクリスタルドリッパーです。プラスチック製です。右がハリオのV60グラスドリッパーです。ハリオの方が角度がやや浅くなっています。出口のところはキーが細かく、ハリオの方が荒くなっています。実はこの少しでコーヒーの落ちるスピードが変わります。ハリオの方が落ちるのが早く、キーは少し遅くなります。なんというかカリタのドリッパー3つ穴よりは早いのですが、ハリオよりはやや遅いと言った具合です。

このちょっとで味がかなり変わります。ハリオの方が熟練者向けです。キーの方も熟練者向けですが、もう少し幅広い層にも使いやすくできていると思います。

 

 

ペーパーは現在ハリオの方が入手しやすいです。少し角度をつけるように折ります。

 

 

この時点でかなり香りがいいです。鮮度は高そうです。

 

 

蒸らしです。期限切迫品とは思えないほど膨らんでいます。

 

 

抽出を始めると、ドヤーと膨らんで行きます。通常の袋のと比べると鮮度保持は完璧と言ってもいいレベルです。なにしろ切迫品ですから、新品に近ければどうなんでしょうか。

 

 

遅いと言ってもジャバジャバと落ちてゆきます。お湯は少しづつ入れましょう。だいたい400cc抽出しました。

 

 

いつものググロフもどきといただきます。茶缶の方は濃厚な香りとマイルドな味わいでした。渋みやエグミも全くなく、メーカーのものとしては相当美味しいです。スーパーの棚で170g550円は高い部類に入りますが、コストパフォーマンスという意味ではかなりお買い得だと思います。かなりオススメです。