ビックバンドジャズは踊れるのが基本だと思う。いわゆる白人のジャズだね。でもそれ以外に踊れないジャスというのがある。モダンジャズだ。ここがどう分岐したのかがよく分からない。
その前に音楽は鑑賞するためにはない。それは私が痛切に感じているところだ。踊るためにある。聞くためだけの音楽というのは実は数少ない。クラシックというのがそうだ。ギリシャ時代からの伝統があって、バロックの対位法なんて神が作ったこの世界の理を、どう数学で、いや音にするのかというところがあった。
メロディーラインを反転させたり鏡像にしたり、追っかけっこさせたり、それでも常に調和が保たれている摩訶不思議なポリフォニーの世界だ。
古典から逸脱しつつ、ロマン派で発展し、拡大しきった現代音楽の世界は果たして宇宙かどうかというのも怪しくなった。
ただジャズの場合ブルース起源だとしても実によく分からない。
確実に言えるのは、ブルースでも即興演奏はあった。だが居酒屋での遊びはともかくとして、契約社会のアメリカでは、エンターティーナメントとしてのジャズの即興はかなりむつかしいものだっと思う。もちろん当時は契約もあいまいだったからできたこともあった。
まあそんなところはジャズの歴史本でも読めばいいのだろう。たぶんビリー・ホリデーが歌でアドリブをやって受け入れられたという公式だと思う。
ただレコード以前に受け入れられていたとすれば、何があったのだろうか。
受け入れた先進的な人たちはどういった人なのだろうか。
たぶん誰かが詳細に調べているが、直感からたぶんそれではないだろう。
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