・父の身体には、たくさんの銃弾が残した傷がある。
12歳の少女ルーは父とともに亡き母の故郷に
移り住んだ。それまでは二人で各地を転々としながら
暮らしてきたが、娘に真っ当な暮らしをさせようと
父サミュエルは漁師として働くことを決めた。
しかし母方の祖母は会おうとしない。
・母はなぜ死んだのか?
・両親はどんなふうに生きたのか?
・父の銃弾の傷跡はどうして?
真相を考える以上に重く、その因縁が父娘に
忍び寄りつつあった。
(この本は東海岸の海辺や自然の描写は素晴らしく
アリゾナのソノラ砂漠、ワイオミングの大平原、
クジラのいるホイッビー島は単なる舞台背景に
とどまらず、物語を動かす重要なモチーフに
なっている。それらは登場人物たちの生き方や
精神に影響を及ぼしている。)
・エドガー賞最優秀長編賞・最終候補作品。
※ 父と娘が激動の人生をどう生き抜けたか?