滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

親父の金繕い(きんつくろい)

2009年06月01日 | アート・文化
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今日は、親父の金繕い(きんつくろい)のお話です・・・。金繕いと言っても、何の事だか分からない人も多いと思いますので、私も詳しくは知らないのですが、簡単に説明します。
金繕いは、「金継ぎ」、「金直し」とも言い、割れた部分を継ぎ、欠けた部分を成形し、その部分に金や銀の化粧を施して器を修繕する日本の伝統的な技法の事です。(割れた部分を継ぐには、漆を接着剤として使うそうです・・。)

代わりを求めようのない大切な器や道具を思わず傷つけたり、割ってしまったものを再び使えるようにするために古来から伝わる修繕法という事らしいです。
それで昨年、何を思ったのか・・突然、私の親父が金繕いを習いに行くと言い出し、半年ぐらいカルチャー教室に通っていました・・。カルチャー教室が終わると(確か2ヶ月ぐらい前に終わった筈です・・)、何やら金繕いの道具をいっぱい揃えて、練習だと言っては、そこらじゅうの器を金繕いしています。

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ちなみに左の画像は、以前私が使っていた食器です。私は味噌汁が大好きなので、この大きい器で味噌汁を飲んでいました・・。欠けたり、ひび割れたりしてきたので捨てようかと思っていたのですが、親父がカルチャー教室に通っているときから、「ワシが金繕いで直したるさかいに置いとけ・・!」と言っていました。
別に直してほしくもなかったのですが、とりあえず置いておいたところ・・最近、金繕いして直してくれたモノです。どうです・・分かりますか・・?、金色の縦線が金繕いしたところで、そこが元々ひび割れしていたところなワケです。

親父が言うには、漆が完全に乾くまでもう少し時間がかかるそうですが、完全に乾けば元どおり味噌汁が飲めるのだそうですよ・・・。







コメント (2)
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