ルイスポールセン社(デンマークの照明ブランド)の「PH5プラス」という照明です・・・。ルイスポールセン社の照明器具は、かっこ良くて品があるので私は好んでよく使っています。先日の読売新聞でも「PH5プラス」が目に優しい世界的ランプとして紹介されていましたね・・。
PH5プラスは、デンマークの建築家ポール・ヘニングセンがデザインしたもので、その前身である1958年に発売されたPH5とほぼ同じデザインのものを器具効率をアップさせて1994年に発売されたものです。
ホワイト電球全体を隠すグレアフリーデザインで、暖かさと爽やかさを同時に醸しだす光を得るために、器具内部とリフレクターを赤と青で彩色して、自然光の美しい夕刻の時間帯を過ごすのにふさわしい人工照明になっています・・。目に優しいというのは、器具内部とリフレクターが赤と青に彩色されているため、人の目が強く感じることができる黄、緑色の光線を弱くし、感じにくい赤、青色の光を強調することで、セードに当たった光がまぶしくなくなるということです・・。
ポール・ヘニングセンは、その生涯において100種類以上のランプをデザインしていますが、彼が意図したのは単なる照明器具のバリエーションではなく、照らし出される人や物、あるいは空間を理想的に見せるための「良質な光」の追求にほかなりません。
光の色、グレア、陰影といったような照明の基本事項をキーワードとしたヘニングセンの光に関する考察は、今日の照明文化においてもなお、重要な意義を持ち続けているのです・・。
画像のPH5プラスは、先日リビングエレメンツ(アクタスの家具や照明を中心に扱っているお店です。)へ行ったときに、店内の展示品を撮影したものです。
それと・・意外なのですが、このPH5プラスは古民家などのコテコテの和風空間にも結構溶け込んで似合うのですよ・・・。