セブンチェアという愛称で親しまれているアルネ・ヤコブセンのModel 3107は、1955年スウェーデンのヘルシングボォーで開催されたH55博覧会で発表されて以来、500万脚以上が製造され、50年を経た今日でも世界中で最も愛されている椅子のひとつです・・。
あまり知られていないのが、フリッツ・ハンセン社がセブンチェア誕生50周年を記念して発売したバー・スツール・タイプのセブンチェアで、高さは2種類あり、低いモデルの3187と高いモデルの3197とがあります。セブンチェアは、テレビや雑誌、世界中のホテルやレストラン、バーなどで目にするので、3年前までセブンのカウンターチェアがなかったことが不思議なぐらいで、セブンのカウンターチェアがあることを知らない人も多いのですが、逆に昔からあるだろうと思っている人も少なくないようです。
私も昨年、店舗改装したお寿司屋さんのカウンターに3187を8脚使いました。(既成のお寿司屋さんのイメージを変えたかったので・・、というかセブンチェアはお寿司屋さんのカウンターでも似合うのがスゴイ!)、施主さんも気に入ってくれていて、お客さんにも評判はいいのですが、弱点がひとつあります。それは、補強と足掛けを兼ねて脚に水平フレームが周っているため、3107のように積み重ねられないので、店内の掃除をするときや収納するときに不便だという事です。しかし、それ以上に、デザインや座り心地がいいので、納得できると施主さんは言ってくださってます。
前置きが長くなりましたが、前述した座り心地のお話です・・。成形合板で造られているセブンチェアは、その飛び抜けたデザイン性と優雅さにより、流行外れになることはない(飽きがこず、あらゆる空間にマッチする)のですが、材質が硬いため、私のようにお尻にあまり肉がついていない人は、どうしてもお尻が痛くなる傾向にあります。
そこで、私も昨年、お寿司屋さんに3187を使ったときに知ったのですが、アクタス(家具メーカー)よりセブンチェア専用のクッションが発売(1枚8190円で、色も何色かあります)されています。セブンチェア用に造られているので形も椅子にヒットしていて、セブンチェアと同色のクッションを使用すれば、ほとんど存在がわかりません・・。(椅子とちがった色のクッションを使うのは、あまりおススメできません・・、椅子と同色のクッションにしようとすると黒しかないのですが・・)、薄いとはいえ、このクッションを使うことにより、座り心地がぜんぜん違うと私は思います・・。
それにしても、セブンチェアは誕生100周年を迎えたときでも、今と同じように世界中で愛されているのでしょうか・・?
(知りたいような気もしますが、私はたぶん生きていないでしょうね・・・。)
手作りのクッションをおいて使っています。
アクタスのクッションは高いですねえ・・
コメントありがとうございます。
確かに、アクタスのクッションは割高だと思います。
アクタスの店員さんから聞いた話ですが、
一応・・?、フリッツ・ハンセン社からライセンスを取っているとの事なので、そのへんが価格に反映しているのでしょうか・・・。