②車運転中に金縛り
若かりし頃は春になると伊勢神宮の近辺にある3か所のお墓参りをしていた。
この日も7時ごろに出発し西名阪で関ICを目指していた。ところが治田ICで西名阪を降りて津市内に山側から入る道を走っていた。この道は初めて走る道である、なぜこちらに来たのかよくわからない。
やがて橋を渡り短いトンネルを出たとたん、突然目の前フロントに地蔵さんの顔が”どば~”と現れた。思わずブレーキを踏んで前方を見ると、道は直角に右に折れており、道の左と前方は崖で谷川になっているようだ、そしてガードレールの内側には、お地蔵さんが所狭しと祀られていた。危ないところであった。
3か所の墓参を済ませて帰路、津市内から伊勢別街道を走り関ICを目指すつもりが、気が付くと朝来た道を走っていた。何か目に見えない物に引っ張られているように・・・すぐ目の前にお地蔵さんが迫ってきており、道は左折しなければ崖下に転落する。ハンドルを左に切らなくては、しかし腕が動かない。とっさにブレーキを踏んだ❕ ブレーキを踏んだつもりがアクセルを踏み込んでいた。この時、ほぼ同時に左足でクラッチを切っていた。
車は、ガードレールの前に立ち並ぶお地蔵さん達の目の前で止まった。