「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

デイジー図書って?

2006-04-15 23:12:09 | 読書
ここのところ,雨ばかり。まるで梅雨のようだ。桜は急に冷え込んだせいかまだ保ってる。しかしこの雨では,毎年近くの川沿いでの恒例の花見をする人もいない。あたりまえかぁ。
私はクライミングへの意欲も喪失。今日もホシダへでも行こうかなと思ったが、約束していたJ子さんからのキャンセルの電話に私も萎えてしまう。だいぶ岩場に行っていないけれど、登れるのかしらと不安になる。
家にいることが多いと,どうしてもマックの前に座ることが多くなる。GarageBand(ガレージバンド)という音楽ソフトで遊んでもらっていた。
私は,今までテープで録音して視覚障害者の人のためのテープを作っていた。この世界も最近は,CD化されてきていてテープ録音が少なくなってきている。しかし、私の所属している朗読のグループ(私は今は休会中)では、まだそのシステムが導入出来ずにいる。それは、専用のパソコンとソフトが高額なのと、会のメンバーが高年齢なのでついていけないのが現状のようだ。
友人でもある視覚障害者のSさんからは、CDで本やテープ雑誌を欲しいといわれているが、私はいま朗読すらさぼっているので、いつもつれない返事ばかりしていた。その専用の録音用のソフトも調べたらマック用はない。みんなウイン用。この世は,ウインがのさばっている。
この一週間の雨続きで、この際いろんなマックのおまけのソフトを駆使してみたのだ。うちのiMacG5君は見事期待に応えてくれた。本物のデイジー図書と比べるといろいろ難点はあるが、とりあえずは内蔵マイクで声を入れ、GarageBandに録音出来た。iTunesにに取り込み、CDを作成して出来上がり。私の声によるオリジナルのデイジー図書が出来た。感動ものだった。
あと、カセットデッキとマックを接続してテープ録音された朗読もCD化することが出来た。これもSさんからの前からの要望だった。
視覚障害者の人とお付き合いするようになって、障害者の人はいろんなことに我慢しなくてはならない生活を強いられているのが分かった。ベストセラーの本や読みたい本がすぐに読めない。私たち健常者は、本屋に行けばすぐに読みたい本は読める。しかし,視覚障害者の人は録音や点字になるまで待たなければならない。それも何でも音訳されるというものではない。それぞれの人が必要な情報は違ってるので、特殊なものは音訳すらされない。
図書館でも,音訳やデイジー図書の作成などかなり活発になってきているが、まだまだ私たち健常者の情報から見れば、視覚障害者の情報は少ない。そんななかでも、好奇心おう盛なSさんの意欲には私も触発されることが多い。そして、私自身が学んでいることに気がつくのである。
彼女の注文は、沢木 耕太郎 (著)「凍(とう)」の朗読のCDである。
こりゃ,大変だ。