お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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 ※「ミニベロ「Tyrell FCX」でブルベを走る 【BRM203広島200km岡山・呉】その1」から続きます。

 まだ夜の明けぬ午前6時、どうせ抜かれるので参加者6人の中では最後尾で石山公園をスタートした。気温は0度に近く、寒い。特に指先が冷たい。

 すぐに新幹線、山陽本線、赤穂線、津山線をまたぐ片側4車線の巨大な跨線橋へ向かう。コースを見た時、跨線橋を渡るのかとびっくりした。岡山にいた時、ここを自転車で走ろうとか思いもしなかったからねぇ。だって怖いもん(^_^;

 その後は路肩も狭く、早朝なのに意外と車が走っている国道180号を進む。吉備津神社近くを通過した後は国道から離脱。16.6キロ地点のフォトチェック「備中国分寺」には午前6時52分に到着した。すでに夜は明けていた。


午前6時52分 備中国分寺


 吉備路は何度か走っていて備中国分寺までは土地カンがあったが、この先は故郷とはいえ未知の世界だ。

 JR伯備線の長い長い踏み切り待ち。電車の速度が異様に遅い。やっとコトコト通り過ぎて行くたった1両の車両を見ると、誰も乗ってなかったような気がする。ようやく遮断機が上がり渡りきったところで、またカンカン警報機が鳴り始めた。どうやら魔の時間帯だったようだ。

 その後は岡山三大河川のひとつ、高梁川(たかはしがわ)の土手道を南下するのだが、ここも路肩が狭い。左手から朝日を浴びながらの走行なので気持ちはいいのだが、よそ見もできず緊張を強いられた。ふと1本外れた、土手下の道を見ると地元ローディーが走っていた。あっちを行かせてくれたら良かったのに。後で地図を見たら倉敷の美観地区の近くを通っていたようだったが、ここを通すのは無理だったのかな。


倉敷付近の高梁川


 37.2キロ地点の通過チェック「ローソン倉敷鶴新田店」には午前8時ちょうどの到着で貯金は50分ほど。フラットペダルのブロンプトンで参加されていた方以外はここで再び会ったと思う。伯備線の後、山陽本線の踏み切りにも引っかかり、意外と信号も多かったので皆さん同じようなペースとなったようだ。

 コンビニを出て長〜い信号待ちの後、水玉ブリッジラインで高梁川を渡る。水玉模様とかではなく、水島と玉島を結ぶものでかつては有料道路だったようだ。

 新倉敷駅近くまで北上した後は西へ向かって走る。途中でおかやま山陽高校の立派な野球場が見えてきた。「おかやま山陽球場」というらしい。ここにあったのか。昨年の夏の甲子園で日大山形、大垣日大、日大三を破り「日大クエスト」として話題となり、8強に進出したのは記憶に新しい。国体では土浦日大に負けちゃったけどね。そして道標を見ると「浅口市」。あれ、いつ郡から市になった?(←06年でした)

 金光町を過ぎ、鴨方町、里庄町、笠岡市とアップダウンが続いていく。辛いけど冷えていた体が暖まる。そろそろ県境かというところでおあつらえ向きのトンネルがあったので「ここか」と思ったが、全く違っていた。


午前9時20分 相生隊道。ここは県境ではなかった


 そこから10キロ先が広島との県境だった。ちょっとした坂だったが、普通の市街地でちょっと拍子抜け。スタートからは約70キロ。神奈川の自宅からだと真鶴あたりかな。


午前9時45分 岡山と広島の県境


 広島に入った途端、JFEスチールの工場地帯のど真ん中を走り、さらに広島県では広島市に次ぐ人口の福山の市街地を抜けていくという、厳しい道が続く。

 だが、芦田川を渡り、しばらくすると穏やかな瀬戸内海が左手に一気に広がった。路肩も南下する車線はやたら広く、車の通行も減ってきた。80キロ走ってブルベらしい風景にやっと出会えた。ほっとひと息ですな(^o^)


午前10時12分 芦田川



午前10時31分 鞆の浦まであと1キロ



午前10時34分 瀬戸内海


 87.3キロ地点のフォトチェックの鞆の浦常夜燈には午前10時41分に到着した。貯金は1時間7分とまずまずのペース。

 鞆の浦は何となく聞いたことがあったが、それが福山にあったとは恥ずかしながら知らなかった。岡山にいた頃は東へはよく行ったが、西へはほとんど行く機会がなかったからねぇ。1000年の歴史を持つ「潮待ちの港町」で、細い路地には300年前の港町がそのままの姿で残されているという。そのシンボルといってもいい常夜燈は、現存する江戸期のもののなかでは日本最大級の高さらしい。ブルベの途中で寄るんじゃなくて、もっとゆっくりと楽しみたい町だ。また、いつかやって来よう。神奈川の自宅からだと熱海の先ぐらいかな。


午前10時37分 鞆の浦。向こうに見えるのが常夜燈



午前10時39分 鞆の浦の江戸時代の雰囲気を残す町並み



午前10時39分 鞆の浦の江戸時代の雰囲気を残す町並み



午前10時40分 赤いポストもあった



午前10時41分 鞆の浦の常夜燈



午前10時41分 鞆の浦の常夜燈前で記念撮影



午前10時42分 鞆の浦。左手の階段状のものが雁木 (がんぎ)


 ここでランチでもと思っていたが、まだ午前11時前だったので先へ進むことにした。

 そしてここで衝撃の事実を知ることになった。天気予報を確認すると、雨の降り始めが早まり、呉は午後3時に雨マークが付いていた。このままのペースで行けば午後5時台のゴールとなる。レインウエアがあるので雨の中を走るのは問題ないのだが、その後の輪行を考えると面倒。さらに岡山駅からホテルまで雨の中を自転車を担いで歩くことになる。心がDNFへぐらりと傾き始めた。(その3へ続く)

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