お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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※一穂ミチ(2007年「雪よ林檎の香のごとく」でデビュー。劇場版アニメ化もされ話題となった「イエスかノーか半分か」などボーイズラブ小説を中心に作品を発表して読者の絶大な支持を集める。初の単行本一般文芸作品「スモールワールズ」が本屋大賞第3位、吉川英治文学新人賞を受賞したほか、直木賞、山田風太郎賞の候補に。本作も本屋大賞第3位、直木賞候補作)



●一穂ミチさん、やっぱごっつ巧いやん

 旬も過ぎ、社内不倫の“前科”で腫れ物扱いの40代独身女性アナウンサー。娘とは冷戦状態、同期の早期退職に悩む50代の報道デスク…。一見華やかなテレビ局。そこで働く、真面目で不器用な人たちの物語。

 うん? 何やねんこれ? と4つある物語のどれもが絶妙のイントロで、あっという間に引き込まれる。表現力も豊かで巧み。そうくるかとちょっと笑わせてもくれる。たまに訳分からんこともあるけど、一穂ミチさん、やっぱごっつ巧いやんと改めて思う作品。大阪弁、ええねぇ。はまっとる。

 登場人物をだぶらせながら、どれも全く違うお話。誰もが人の知らないところで苦悩し、もがく。いや諦める。ままならぬ人生。そこから前へ進めるのか。抜け出せるのか。砂嵐の中で希望という星屑を探していく。

 どれもほっとするエンディングに心がなごんだ。最後の章は泣けたね。で、キャラとしては笠原雪乃さん、最高(^o^)

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