お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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※益田ミリ(1969年大阪府生まれ。イラストレーター、エッセイ、マンガを手掛けるほかに、ふとした日常のつぶやきを五七五にした「つぶやき川柳」でも知られる。夫なし男なし三十路半ばの「すーちゃん」の日常を淡々と描いた異色四コマ漫画「すーちゃん」「結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日」はじわじわ人気を呼び、ベストセラーとなっている。朝日新聞朝刊土曜日付にエッセイ「オトナになった女子たちへ」を漫画家の伊藤理佐さんと隔週で連載中)



●心にしみる言葉と共感できる思い

 がん末期という告知を受けた益田ミリさんのお父さんの亡くなる前、亡くなった時、そして亡くなった後の思いを綴った書き下ろしエッセイ。

 「何かを処分したところで思い出は失われないのだと思った」。「悲しみには強弱があった」。そんな心に染みるたくさんの言葉、そして両親と妻を亡くしている僕にとって共感できる思いの数々。父親の死をみつめた、一生に一度、最初で最後のシーンを、いつもの語り口で綴る。それが時に心を揺さぶる。「新境地」と言われるのもうなずける作品だ。

 サイクリングをしている時、ふと腕を見ると虫がくっついていて、そのまま離れないことがよくある。もしかして妻が虫に生まれ変わって心配して来てくれてるんだろうか。寄り添ってくれているのだろうか? もっと一緒に走りたかったよね。そんな思いがよぎり、追い払うこともなく走り続ける。「大切な人がこの世界から失われてしまったとしても、『いた』ことを私は知っている。知っているからいいのだ」。心の中で妻は永遠に生き続ける。まあ、虫が寄ってくるのは山の中が多いんだけどね(^_^; どう思おうと勝手だからね。

 「父が最後に買ってくれたのはセブンイレブンのおでんだった」。そう、帯に大々的に書かれているのだが、これが最後と思って買うわけではないからね。それが人生。ちなみに僕が妻と最後に一緒に食べたのは駅前のスーパーで買った「おこわ弁当」だった。

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