”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(94)

2006年07月21日 23時14分57秒 | ビジネス
7月21日(金)雨
毎日よく降ります。もう子供たちは夏休みに入ったと聞きましたが、自分の子供の頃は夏休みに入る頃は夏真っ盛りになっていた記憶があるのですがここ数年はいつもこんな感じですね。真夏が短く残暑が長いパターンになっているような気がします。子供の頃の9月は涼しくて過ごしやすかった記憶があるのですが、最近は残暑が続きあっという間に冬がやってくる感じです。四季はあるものの亜熱帯的になってきているのは地球温暖化のためでしょうか。

ところで今日は飲み会があったので、手短に行きます。今週は製造業を例に今後生き残って行くためのビジネス領域(複数要因の調節によって製品の目的を達成するような製品)とそれを継承する若い世代の育成について話をしてきました。インターネットの普及により僕らは簡単にいろいろな情報を手に入れることができるようになりました。従ってなんでもネットで検索すればできないものはないと思われがちです。ただネット上で得られる技術やノウハウは単なる形式知であって、実際のノウハウの部分はそれぞれの暗黙知の領域にあること。この暗黙知を手に入れるには実践を積みながら適切な指導が必要だと言うことです。
ゴルフのノウハウがいろいろな雑誌で紹介されています。みんな紹介されたノウハウ(形式知)を真似してやっていますがそれでうまくなった人を知っていますか?多分そんなんでうまくなれたら僕はとっくに90は切っているでしょう。人一倍練習したり、プロの指導者からマンツーマンで注意されながら練習した人だけが上達していくわけですよね。仕事も僕はまったく同じだと思っています。マニュアルを見て確かにできるかもしれませんがそれだけであればこれはコストの安い国で作るべき運命にある製品でしょう。
マニュアルをみて頭でわかっていても、あるいはマニュアルどおりに作ったものでも、思ったようにできないものが多いのではないでしょうか。これは実践を積むしかない世界です。そしてだからこそ価値があり、中国でもなかなか真似できないものなのです。

昔子供の頃、木をくり抜いて船を作ったことがあるのですが中にモーター、乾電池等々部品を取り付けてラジコンの動力船を作ることでしたが頭の中ではちゃんとできるはずなのですが、まず船体が浮かんだときにどうしても傾いてしまい、そのたびに木のくり抜きを少しずつしながら、あげくのはてに手に怪我をしてしまい、傾いたままの船であきらめてしまったことがあります。これなんかはマニュアルだけではできない製品の良い例です。バランスの調整やスピードの調整やら複雑な要因のバランスをとり船と言う製品が完成するわけですが、マニュアル以外のノウハウを習得しないとビジネスにならない物のいい例だと思います。
一方僕は学生時代にステレオのメインアンプをマニュアルだけで作ったことがあります。自分で言うのも何ですがかなりうまくできました。もっともほとんどがICの組み合わせだけだったので素人でも売り物になるくらいのものができたと思います。実際当時はお金がなかったので彼女にプレーヤーとチューナーをつけて3万円で買ってもらいましたが、このような製品はマニュアルだけで出来てしまういい例だと思います。そしてこのような製品は日本が今後取り組むべきでないものです。前者のような目に見えないノウハウがある調整型の製品こそ今後日本の製造業が目指すものだと思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。この話はここまでです。来週はまた違う話にしましょう。明日は静岡の田舎で法事があって朝早く出掛けるのでおやすみです。ではまた。

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