3月23日(金)雨
一日中雨でした。最近週末になると雨ばかりです。日曜だけはなんとか晴れてほしいものです。とにかくヨットの整備に一段落つけないことには落ち着きません。
ところで今日は人類が最初に食物を栽培するようになった時のことをちょっと考えてみたいと思います。元々人類も他の動物と同じように狩猟採集の生活だったはずです。ところが穀類や豆を栽培することを発見し、定住生活をするようになり、定住することにより子供をたくさん産めるようになり人口が爆発的に増加していきました。これらの農耕民は人数の上で圧倒的に多くなって、新たな土地を求めて世界中に拡散し、元々の狩猟採集民を滅ぼしていくことになります。ところで我々の先祖はどうして穀類や豆類を栽培できるようになったのでしょうか?
原始時代の野生の植物の一般的な種の殖やし方から考えると、現在の農作物は人間にとっては都合が良いけど、食物本来の在り方からすれば生き残れない食物が栽培されていることに気づきませんか?たとえばサヤエンドウは人類が最初に栽培した食物のひとつと言われていますが、普通は豆は実ができるとさやがはじけて種が散らばるようにできているはずですが、さやに付いたままです。はじけた種を拾うのは容易なことではありません。従って突然変異で実が付いたままのエンドウ豆ができたとしたら人間は全部収穫できるので、そう言う種だけを選んで栽培するようになったため、野生とはまったく違った性質の豆が現代まで残ったのだと考えられます。また同じように野生の種は気候変動に対する防護手段として、一年で芽吹くもの、2年で芽吹くものがあったはずなのですが人間が栽培する食物はすべて短期間(1年)で芽吹くものしか栽培しなかったので、そう言うものしか現代にはないと言えるのではないでしょうか。
麦や米も元々はバラバラに実を付けていたのでしょうが、穂にいっぱい実を付ける突然変異種を人間が好んで栽培した結果が現在の稲や麦なのだと考えられます。
こんなことを考えていたら、この地球は1万年前の原始植物から、人間にとって都合の良い品種だけが現代に残っているような気がします。こんなことを考えているとこの地球と言う星は人類が誕生し、植物を栽培し家畜を飼うようになって、定住生活をするようになってからと言うのは人類に都合の良いようにずいぶんたくさんのものを変えて来た星だと言えるのではないでしょうか?だとすると宇宙には地球と同じような環境であっても、そこに住む高等生物によってまったく違った星になっているような気がします。
こんなことを考えているとなぜかワクワクします。地球と人類の起源を辿ることはバカみたいだけど、人類がいる間の地球の変化を想像でき、また人類が消えた後の地球のの自然のあり方も想像できてちょっとおもしろいと思います。
ぼくらが日常食べている植物や果実の最初を考えてみるのもたまにはおもしろいのではないでしょうか?それではまた。