いぬのChoco.との暮らし方

罰や叱りを使わず、 動物福祉に則った犬との暮らし方を綴ります♪

動物トレーニングの基礎(実践編)

2022-12-27 | 外部セミナー・研修会
昨日大牟田市動物園プレゼンツ~動物トレーニングの基礎~という
ライブ配信を聴講しました。

プレゼンターのバーバラ・ハイデンライク(Barbara Heidenreich)さんは、
エキゾチックアニマルに特化した動物トレーニングの
コンサルタントをされていらっしゃいます。
これまでに27ヶ国における80以上の動物園、大学、
獣医学的専門家、保全プロジェクトにおける助言、指導をされてきました。
また、テキサスA&M大学で非常勤講師を勤められています。
詳しくはYoutube概要欄をご覧ください。
冨澤奏子先生が逐次通訳として司会進行ともに関わってくださいました。

ライブ配信!動物トレーニングの基礎(新しい行動をトレーニングする方法)
#barbaraheidenreich #zooanimaltraining #livestream

お話の内容は動物園動物たちの
ハズバンダリートレーニングでした。
特に「その動物にどうしてほしいのか?」だけでなく
「その動物が望んでいるものがなにか?」を探ることも必要で
その方法は動物にとって負担がないか、
その行動が動物にとって自然か、
キーパーさんにとっても安全な方法かなどを見ながら
トレーニングをすすめていくことが大事だとされていました。

例えば、行ってほしい先に興味を持てるものがあることで
動物が強制されることなくそこまで行くとか
動物の習性を利用して環境を整えてその行動が発現しやすくするとか。

動物の行動のニーズにある「距離を取りたい」ということを
叶えつつ、ステップバイステップでその距離を縮めていくとか。

どれもとても丁寧にトレーニングをすすめているのがわかりました。
実際に、トレーニングでは動物にイヤダのサインがでれば深追いしませんし、
人側の行動を修正して再度臨むって感じでしたね。

最終的には、ヒト側にもメリットがある行動をしてもらうことになる
(体重測定、採血等々)でしょう。でも…
ハズバンダリートレーニングは、あくまでも動物側に協力してもらいながら
医療行為や世話を行うためのトレーニングですから
動物福祉の向上が根っこにあるわけです。

私たちのそばにいるのは、コンパニオンアニマルです。
もっともっとコミュニケーションを取れるはずですよね。
やってほしいこと、やめてほしいことを
分かりやすく伝えること。
叱っても伝わらない、でも「こうしてほしい」は必ず伝わります。
それには、環境を整えることも大事だし、
犬がわかりやすい方法を考えて伝えることも大事だと思っています。

Choco.にもそうやって伝え続けてきました。
きっとわかってくれていたと思います。

プレゼンテーションの中でも最後に
「なぜ動物のトレーニングをするのか?」と。
私は、コンパニオンアニマルと関わっているので
その中でも
★動物の生活を豊かにする
★関係性を向上する
★動物福祉を向上する
この3つが答えかなぁと思っています。

バーバラさん、冨澤先生
素敵なプレゼンテーションをありがとうございました。
今日の講義は必ず動物たちに伝えたいと思います。



今年もあと4日。
明日はしめ飾りを飾ります。