3日間の狂犬病予防接種出張会場のお手伝いが終わりました。
毎日もにょることが多かったです。
今日も18歳の寝たきり状態のわんこさんを連れてきた方が
問診の先生に、「狂犬病予防接種は義務ではあるけれど、獣医師としては
その子の健康と安全を優先したいので、かかりつけ医と予防接種をどうするか
相談して決めたらどうですか?」
…と言われた飼い主さんからのお返事が
「この子は年を取っているけれど特に病気ではないのでかかりつけという病院はない。
せっかくここまできたので打って帰る。」だったのです。
他にも同じような方がいらっしゃって、その方にはいつまですればいいのかみたいに
聞かれて、かかりつけのお医者さんに相談してみたらどうですかとお話されていました。
横浜市でも、動物病院で体調のよいときに接種することを推進していて
集団接種会場も少しずつ減らしていこうということになっています。
今回私のお手伝いした会場ではそれぞれ2時間の間に100頭くらいは来ていましたので
まだ需要はあるのだなぁとは思います。
その背景にはかかりつけのお医者さんを持っていない飼い主さんもいるかも…とも感じました。
反対にかかりつけのお医者さんはいても狂犬病の予防接種は出張会場で…という方もいるそうです。
出張会場の問診は自己申告ですし、お医者さんは体温も測らないし聴診もしません。
しかも時間がすぎれば連絡もとれないわけです。
特にシニアの犬にとってはリスクがあると思います。
かかりつけのお医者さんは、ワクチンの時、フィラリアの予防薬のとき、ふだんから
懇意にしておいて損はありません。
とくに怖がりな子やほかの犬が苦手な子はすこしでも慣れた場所、いつもの先生の方が
安心なのではないかなぁと思います。
そのためには、飼い主さんも安心できるよい先生を探す努力も必要だと思いますよ。
私は今のクリニックにたどりつくまで2軒病院を変えました。
今は女医さんひとりの小さなところですが、いつも同じ先生に診ていただけること、
時間をとってちゃんとお話を聞いてくれる、双方納得できる方針を大切にしてくれる
何かの時には先生が信頼できる二次診療の病院と懇意であること。
もちろん私自身もちゃんと勉強して疑問は解決できるようにはしています。
ヒトの言葉を話せない動物には特に心を寄せていただける専門家が必要ですもんね。
今日の記事とは無関係
モミジの花小さくてかわいい♪