チェロ弾きの哲学ノート

徒然に日々想い浮かんだ断片を書きます。

私のチェロ独習法

2012-06-07 21:29:30 | チェロ

 私のチェロ独習法

 私は、全くの独学で、チェロを練習し、音楽的才能及び、基礎知識のない状態で、30才のときチェロを買いましたが、ドレミファの音すら、出ませんでした(松脂をぬることを知らなかった)(音叉の440ヘルツを聞いて、調弦できなかった)。

それから、何年かして、チューナーで、各弦の音程を合わせることができました。

 (1) フレット(ネックからブリッジまで)の長さの半分の位置に、フレット左右に、白いマジックで、印を付けます。 
この点は、一オクターブ高いドになります。

 (2) フレットの長さの3分の1にフレットの右に、印をつけます。
この点は、C弦では、5度高いソのおとになり、隣のG弦の開放弦と同じとなります。
すなわち、4弦5度調音である。 12音階では、7番目である。

 (3) 弦の長さが、0.9437・・の点は、12音階の1番目の点で、半音たかくなる。 以下
    1.00   → ド
    0.9437
    0.89   → レ
    0.840
    0.793  → ミ
    0.748  → ファ
    0.706 
    0.666・・→ ソ
    0.629
    0.593  → ラ
    0.560
    0.528  → シ
    0.500  → ド  となる。

 (4) ここで、フレットの長さを、70センチとすると
     70*0.5   =35     ド
     70*2/3   =46.66  ソ 
     70*0.748 =52.36  ファ
     70*0.793 =55.51  ミ
     70*0.89  =62.3   レ
     となりますが、これらの点に、フレットの右に印を付けます。
     この位置を押さえた時、弦の張力がつよくなるので、実際のポジションは少しネック側にずれます。

 (5) 次に、ハイポジションの半分の点からブリッジまでを、同様に決定し、今度は、フレットの左側に印を付けます。
これらは、大きく外さないためのもので、あくまでも耳で、又はチュウナー又は、目で合わせる。

 (6) 目で合わせるとは、別の弦で共鳴することで、目で見えますので。子供のころより、正式にレッスンを受けることがベストですが、30過ぎて独学で、チェロを始める人の参考に。

 (7) 一番良いのは、非常に優れた曲例えば、荒城の月(滝廉太郎)、黒い瞳(ロシア民謡)、さくらさくら(日本古謡)、鳥の歌(パブロ・カザルス)、G線上のアリア(バッハ)、アダージョ(アルビノーニ)、モーツアルトのロマンス(セレナードト長調第2楽章より)、アベマリア(グノー)、イエスタデイ(ビートルズ)、いい日旅立ち(谷村新司)、この空を飛べたら(中島みゆき)のような名曲を自分のために、この曲は書いてくれたと勝手に思い込む。

 (8) このような名曲は早く弾こうと、ゆっくり弾こうと、自分の声で歌おうと、フルートで吹こうと、尺八で吹こうと、ピッチカートで弾こうと、流れるように弾こうと、ぶつ切れで弾こうと、一オクターブ上げようと、下げようと、5度上げようと、下げようと演奏する者を、暖かく包み込み、弾くものの個性で色付けしてくれる。