私のチェロ独習法
私は、全くの独学で、チェロを練習し、音楽的才能及び、基礎知識のない状態で、30才のときチェロを買いましたが、ドレミファの音すら、出ませんでした(松脂をぬることを知らなかった)(音叉の440ヘルツを聞いて、調弦できなかった)。
それから、何年かして、チューナーで、各弦の音程を合わせることができました。
(1) フレット(ネックからブリッジまで)の長さの半分の位置に、フレット左右に、白いマジックで、印を付けます。
この点は、一オクターブ高いドになります。
(2) フレットの長さの3分の1にフレットの右に、印をつけます。
この点は、C弦では、5度高いソのおとになり、隣のG弦の開放弦と同じとなります。
すなわち、4弦5度調音である。 12音階では、7番目である。
(3) 弦の長さが、0.9437・・の点は、12音階の1番目の点で、半音たかくなる。 以下
1.00 → ド
0.9437
0.89 → レ
0.840
0.793 → ミ
0.748 → ファ
0.706
0.666・・→ ソ
0.629
0.593 → ラ
0.560
0.528 → シ
0.500 → ド となる。
(4) ここで、フレットの長さを、70センチとすると
70*0.5 =35 ド
70*2/3 =46.66 ソ
70*0.748 =52.36 ファ
70*0.793 =55.51 ミ
70*0.89 =62.3 レ
となりますが、これらの点に、フレットの右に印を付けます。
この位置を押さえた時、弦の張力がつよくなるので、実際のポジションは少しネック側にずれます。
(5) 次に、ハイポジションの半分の点からブリッジまでを、同様に決定し、今度は、フレットの左側に印を付けます。
これらは、大きく外さないためのもので、あくまでも耳で、又はチュウナー又は、目で合わせる。
(6) 目で合わせるとは、別の弦で共鳴することで、目で見えますので。子供のころより、正式にレッスンを受けることがベストですが、30過ぎて独学で、チェロを始める人の参考に。
(7) 一番良いのは、非常に優れた曲例えば、荒城の月(滝廉太郎)、黒い瞳(ロシア民謡)、さくらさくら(日本古謡)、鳥の歌(パブロ・カザルス)、G線上のアリア(バッハ)、アダージョ(アルビノーニ)、モーツアルトのロマンス(セレナードト長調第2楽章より)、アベマリア(グノー)、イエスタデイ(ビートルズ)、いい日旅立ち(谷村新司)、この空を飛べたら(中島みゆき)のような名曲を自分のために、この曲は書いてくれたと勝手に思い込む。
(8) このような名曲は早く弾こうと、ゆっくり弾こうと、自分の声で歌おうと、フルートで吹こうと、尺八で吹こうと、ピッチカートで弾こうと、流れるように弾こうと、ぶつ切れで弾こうと、一オクターブ上げようと、下げようと、5度上げようと、下げようと演奏する者を、暖かく包み込み、弾くものの個性で色付けしてくれる。