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バブル期入社組の55歳「役職もない自分が生き残れるのか胃が痛い

2021年06月14日 18時00分25秒 | 雇用と職のこと

70歳まで働く極意

4月1日から「改正高年齢者雇用安定法」(通称・70歳就業法)が施行される。これによって、いよいよ「70歳まで働き続ける」が常識になる世界が現実味を帯びてきた。早期退職が実施される会社で働く男たちはどんな“しがみつき策”を講じているのか? 


会社も自分自身も先行き不安だらけ。立ち回る術は?

河合和博さん(仮名・55歳)

「私が働く会社では60歳の定年後、65歳までの再雇用制度があり、現時点では希望したいと思っています。ただ、会社も自分も先が見えていない不安がとても強いです。数年前に大規模なリストラがあり、全社員の1割が早期退職で人員削減されました。 

 バブル期入社組なので明日は我が身という思いもありますし、再雇用した先輩たちが65歳の満期を待たずに辞めてしまうので、『自分も働き続けられるのだろうか』という体力面の不安もありますね」  

そう話すのは精密機器メーカーで営業企画業務に従事する河合和博さん(仮名・55歳)だ。  
   

子供の学費のためにも頑張りたい

  河合さんの不安に追い打ちをかけるのが会社の方針の変化だと続ける。 「会社が来年度から事業ごとに独立採算の形式で進めるカンパニー制に移行するんです。再雇用を目指したいとはいえ、これまで以上に評価がシビアになるかもしれない状況。 

 役職もない自分が生き残れるのかと思うと胃が痛いです。とはいえ、コストカットに協力するくらいしかできないのがもどかしいですが……。子供の学費がまだかかるので、定年と再雇用が5歳ずつ延びても体力と精神が持つ限りは頑張りたいですね」 

 まだ中学生の子供の学費を稼ぐためにも、すでに定年した先輩たちの情報を集めているという。  

不安を抱えながらも、働き続けたいという気持ちはある河合さん。会社も自身も先が見えない中、活路は見いだせるのだろうか。


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ワクチン接種 対象年齢引き下げ 中高生への接種優先も

2021年06月14日 17時15分07秒 | 感染症のこと 新型コロナウイルス
発達段階の子供たちが、体の大きさに関係なく大人と同じワクチン量でいいのか

ワクチンは幅広い年代で接種することが望ましいが、成人と小児では免疫反応に差がある。副反応について十分に見守る必要がある


新型コロナウイルスワクチンについて、接種対象が若年層へも広がりつつある。

中高生を対象に積極的に接種する自治体がある一方で、現行の16歳以上から12歳以上に広げた厚生労働省と「高齢者や基礎疾患のある人が優先だ」とする萩生田光一文部科学相の発言の間で苦悩する自治体もあるなど対応が揺れている。


 ■「国は姿勢示せ」 

「検討はしばらくストップしたい。国はアクセルを踏んでいるのか、ブレーキを踏んでいるのか分からない」。神戸市の久元喜造市長は10日の記者会見でこう苦言を呈した。 

5月31日に厚労省の専門分科会が、米ファイザー製の接種対象年齢を12歳以上に引き下げたことを受け、神戸市は市立中学と高校の生徒を対象とした集団接種の検討を開始。

「迅速に幅広い世代にワクチン接種を進めるための選択肢の一つ」(担当者)としていたが、検討そのものを見合わせることにした。 背景には萩生田文科相の発言がある。「まずは高齢者、次に基礎疾患のある人の接種を優先していることに留意してほしい」。

6月8日の閣議後記者会見で、萩生田氏はこう言及した。さらに「発達段階の子供たちが、体の大きさに関係なく大人と同じワクチン量でいいのか」とも述べ、影響の有無を専門家と検証しているとも明かした。

 前進か慎重か。割れる見解に神戸市の久元市長は「国の方針が極めて混乱し困惑している。国がはっきり方針を示さないと、私たちは仕事ができない」と厳しい表情を浮かべた。

 ■若年層優先も 若年層へのワクチン接種を優先する自治体も出ている。 7月以降に本格化する65歳未満の接種に関し、中高生を優先する方針を打ち出した愛知県小牧市の担当者は「年齢順のやり方では10代が後回しになる。秋以降の教育活動の本格再開を見越した対応」と説明する。

 市には「安全性が担保されていない」「不安を感じている」とのメールや電話が殺到したが、大半は匿名で、東京など県外からの意見が目立つといい、科学的根拠に基づかない抗議も多数あったという。小牧市は引き続き、中高生優先で接種を進める方針だ。 一方、小中学生への集団接種に向け準備を進めていた岡山県総社市は多数の意見が寄せられたことなどを受け、7日に予定していた12~15歳への接種券の配布を見送った。今後、国の対応も注視しながら検討を進めていくという。 

東京都新宿区のように、他の世代より先に20~30代への接種を始める自治体も。行動範囲の広い若年層に重点的に接種を行うことで、重症化リスクの高い高齢者への感染拡大を防ぐ狙いがあり、医療機関の負担軽減を目指すとしている。

 ■副反応見守る必要 専門家はどう見るのか。「12~15歳への治験で大きな影響は報告されていない。積極的にワクチンは打つべきだ」とするのは、りんくう総合医療センターの倭(やまと)正也感染症センター長。

「子供は重症化するリスクこそ低いが、家庭内感染の懸念は十分にある。予防策にはワクチンが最も効果的だ」とした。また小中学生への接種は保護者の同意が前提となることから、倭氏は「保護者は疑問点などをかかりつけ医に相談し、説明を受けた上で判断してほしい」とも話した。 

小児科医で大阪市立大の瀬戸俊之准教授(臨床遺伝学)は「ワクチンは幅広い年代で接種することが望ましいが、成人と小児では免疫反応に差がある。副反応について十分に見守る必要がある」と指摘。

その上で「国は保護者の簡単な疑問に答えるサイトを作るなどし、小児へのワクチン接種に対する姿勢を明確に示すべきではないか」と述べた。




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ごみ袋かぶせ髪に黒染めスプレー 千葉県立高に弁護士会警告

2021年06月14日 17時00分15秒 | 教育のこと
ごみ袋かぶせ髪に黒染めスプレー 千葉県立高に弁護士会警告


千葉県弁護士会は6日、県内の県立高校で昨年3月、女子生徒の髪先が赤みがかっているとして、生徒指導の教諭らがごみ袋をかぶせて髪に黒染めスプレーを吹きかけていたと明らかにした。

弁護士会は体罰に準ずる行為だったとして同日までに、県教育委員会や学校に警告書を提出した。 

 生徒の母親が弁護士会に人権救済を申し立てていた。県教委は事実関係を認めた上で「同意に基づいた指導だった。詳細は学校に確認している」と説明している。  
弁護士会は、黒染めスプレーをかける行為は「精神的に大きな屈辱を与え体罰に準じる」として、原則的に生徒指導に用いられるべきではないとの見解を示した


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怪しいオリンピズム 、幻の東京五輪 >クーベルタン男爵は「ナチス礼賛者」であった

2021年06月14日 16時30分48秒 | 社会のことなど

・1940年の東京五輪開催は日独伊防共協定を見据えたヒトラーの後押し。
・クーベルタン男爵にはスポーツに対するエリート主義があった。
「近代オリンピックの父」ピエール・ド・クーベルタン男爵が、ヨーロッパでは評判が悪い、と述べた。

イタリア代表(2017)

その最大の理由は、彼が「ナチス礼賛者」であったからである。 実は2年ほど前に、昭和の戦争について語ったシリーズの中で、この話に触れたことがあるのだが、当時は、まさか東京オリンピック・パラリンピックの開催が危ぶまれることになろうなどとは、想像もしていなかったので、少しだけ復習をさせていただく。


 晩年のクーベルタンは「右派社会進化論」と称される思想の信奉者となっていたが、これは煎じ詰めて言うと、人間界にも優れた種と劣った種とが存在し、福祉などの社会資本の恩恵は、優れた種に集中しなければ社会の進歩がもたらされない、というものである。 

ナチスの思想は、これをさらに純化させたもので、ゲルマン民族を「支配民族」と定義し、ユダヤ系やスラブ系などは「劣等人種」と決めつけられている。日本人はどうなとかと言えば、ヒトラーの『我が闘争』の中で、 「利用価値だけはある」 などと書かれていることをご存じか。 

どこかの政党が、ダーウィンを引き合いにだして「変化するものだけが生き残る」と称して憲法改正への賛意を促す漫画を印刷して配布し、進化論を曲解している、と批判を浴びた。

そもそも進化論は「発展途上」の学問であるし、進化が常に正解だと限らないことなど、最近よく売れた『ざんねんな生き物辞典』(高橋書店)にまで描かれているのだが、その話はさておき。

 クーベルタンは1936年に開催されたベルリンオリンピックを、 「ヒトラーの熱意とリーダーシップがもたらした、素晴らしい大会」 などと絶賛し、 「この熱気と規律正しさは、後年の大会の規範となる」 とまで言った。 

前にも少し触れたが、1940年のオリンピック開催地が東京に決まったのは、日独伊防共協定(1936年に締結。1940年に三国同盟へと発展)を見据えていたヒトラーの後押しがあったことに加え、そのヒトラーにシンパシーを抱いていたクーベルタンの意向も反映していた、と見る向きがある。 

彼は第二次世界大戦が勃発する少し前、1937年9月に他界している(享年74)。 あえて「たら、れば」の話をするなら、もしも戦後まで生きながらえていたなら、まず間違いなくナチスのシンパとして糾弾されていただろう。 「近代オリンピックの父」の称号は、別人のものとなっていた可能性もあり、彼が考案した五輪のマークも別ものになったかも知れない。 これはあながち、空想だと決めつけられない。 サッカーに関心のある読者は、各国代表のユニフォームに、その国のサッカー連盟の紋章があしらわれていることをご存じだろう。


日本代表の場合、八咫烏がボールに足をかけている図柄だ。鳥の絵だと思っていた、という向きは、もう一度よくご覧になられよ。三本足の鳥など実在しない。 しかしイタリア代表は、ユニフォームに国旗をあしらっている。



なぜなら戦前から戦時中にかけて、イタリアサッカー連盟はムッソリーニ率いるファシスト政権の有力な支持母体であった。


北部の工業都市トリノのファシスト組織など、あのユベントスのサポーター集団が旗揚げした。そのような歴史を恥じて、連盟の紋章を封印したのである。 ヒトラーらがなした暴虐を思えば、クーベルタンにあまり同情の余地はないが、と言って、故人に対して一方的な非難もいかがなものかと思うので、ナチスによるユダヤ人虐殺などは、戦争が最終段階に入るまで明るみに出なかったということだけは、ここで指摘させていただく。 


それ以上に、クーベルタンのとなえたオリンピズムの底流には、抜きがたいエリート主義が見られる、という批判があることを知っていただきたい。 たとえばアマチュアリズムだが、これはそもそも、 「スポーツは肉体労働の一形態ではない」 というエリート主義に根差している。

 クーベルタン自身がそう言ったわけではないが、共和制に移行して久しいフランスにあって貴族を名乗り続けていたわけだし、前回述べたように、英国のパブリックスクールの教育に大いに感化されたのは事実だが、この学校自体が「両家の子弟」を対象としているのだ。 もともと王侯貴族の子弟は、家庭教師から勉強を教わっていたのだが、それでは社会的(パブリック)な視野が狭くなるから、ということで、こうした学校が作られたわけだ。


そもそも公立(パブリック)の学校でもなければ庶民的(パブリック)な学校でもない。 そうした学校で、知識偏重ではなくスポーツや寮での団体生活を重視しているのは、 「社会をけん引するエリートは、肉体的にも頑健でなくてはならない」 という思想に基づくものである。ラグビーについても前回触れたが、サッカーがいち早くプロ化への道を歩んだのに対し、ラグビーは未だアマチュアリズムにこだわっている。


これを反映して、英国では一般に、 「サッカーは労働者階級の娯楽で、中流以上の英国人はラグビーかクリケットを楽しむ」 とされているほどだ。実際には例外も多いのだが。 そもそも近代オリンピックにおいて、クーベルタンが一押しの花形種目と位置づけたのは、フェンシングや射撃など、上流階級のたしなみではあるが、それゆえ競技人口の少ない種目から成る「近代五種」だったのである。 


近年、ドーピングなどに象徴される勝利至上主義や、その根底にあ 「国威発揚」という思想に対し、 「クーベルタンが理想としたオリンピック精神に反する」 といった声がよく聞かれる。 傾聴すべき面はたしかにあると思うけれども、ひるがえって、エリート主義に支えられたアマチュアリズムがそこまで貴いのか、という側面からの考察も必要なのではないかと、私は考える。 スポーツと政治の話は、次回あらためて。




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何かされたかも…」“デートレイプドラッグ”悪用 巧妙化する卑劣な性犯罪の手口とは

2021年06月14日 16時00分15秒 | 事件と事故

何かされたかも…」“デートレイプドラッグ”悪用 巧妙化する卑劣な性犯罪の手口とは
いま、性暴力への対策が国をあげて進められている。 「何かされたかもしれない・・・」被害者自身も確信を持てない、そんな事件が相次いでいる。一体何が起きているのか。浮かび上がったのは性被害にあったことすら気づかせないある手口だった。


性被害に支援態勢強化
今月、内閣府が性犯罪被害者の支援をするため、ある方針を決めた。性犯罪の被害者が電話で相談しやすくなるよう、ことし10月までに全国共通の短縮ダイヤルを導入するという。

 電話すれば各都道府県にある「ワンストップ支援センター」につながり、産婦人科での診察やカウンセリングのほか、内容によっては警察への届け出を促すなど、被害にあった直後から総合的な支援をするとしている。 どんな小さな声でも拾い上げ、被害者の泣き寝入りを少しでも防ごうというのが狙いだ。

巧妙化する手口

男の巧妙な手口とは

国がここまで対策を急ぐにはワケがある。レイプは「魂の殺人」と呼ばれ、被害者の心身に深刻な傷を負わせ、その後の人生にも影響を与える卑劣な犯罪である。 

しかし、実は最近、性被害にあったこと自体を気づかせないという巧妙な手口が目立つようになってきているのだ。 今月、ある男が警視庁に再逮捕された。無職の47歳の男。 逮捕容疑は去年11月、東京・港区でAさん(40代・女性)を抵抗できない状態にし、性的暴行を加えた疑いだ。この男が逮捕されるのは3回目。すでに2件は起訴されている。


 Aさんの場合、こんな手口だったという。 男とAさんはマッチングアプリを通じて知り合った。男は年齢を5歳ほど若く偽ったうえ「ヒロシ」と名乗り、後日、Aさんと初めて会うことになった。 

約束の日の夜7時頃、駅前で合流すると、男はファストフード店で事前に買っておいたカフェラテをAさんに渡して飲ませたという。 


しばらくするとAさんは意識がもうろうとなった。男はAさんをさらに居酒屋などに連れ回して酒を飲ませ、最後はレンタルルームで犯行に及んだとみられている。



何かされたかも・・」
知らぬ間に・・(イメージ)

実は、カフェラテには男によって事前に「睡眠薬」が混ぜられていた。捜査関係者によると、Aさんはカフェラテを飲んでからその後の記憶がない。「日付が変わった頃、気がつくと1人で外を歩いていた」と話しているという。その後、男とは連絡がとれなくなったという。 「何かされたかもしれない」 そう友人には相談したが、記憶があやふやだったこともありAさんは警視庁に被害を届け出ることはなかった。 事態が動いたのは半年以上が経った今年6月だった。警視庁が別の女性に対する同様の事件で男を逮捕したのだ。押収した携帯電話やパソコンから犯行の様子を自ら撮影した動画などがみつかり、Aさんをはじめほかにも被害者がいることが判明した。 捜査員がAさんに確認したところ、Aさんは「やはり被害にあっていたのか」と肩を落とし、「絶対に許さない」と怒りをにじませたという。

 警視庁のある捜査関係者は「犯行は用意周到。睡眠薬だけでなく、居酒屋で酒を飲ませることで記憶が混乱するようにしていた。被害者はあと10数人はいるとみているが、本人からの届け出がないと特定できないものもある」と話す。

 性犯罪の被害者は事件の性質上、声をあげることをためらいがちだ。さらに睡眠薬などの薬物を使った手口がより事件を発覚させにくくさせているのだ。

早めの相談を

証拠が残りにくいケースも

警察庁によると、過去5年間に全国で摘発された性犯罪(強制性交、強制わいせつなど)のうち、年間で30件~80件以上は催眠成分の入った薬物を使用したものだった。処方箋があれば入手できる睡眠導入剤が使われるケースが多いという。 性的暴行に悪用される強力な睡眠薬などは通称「デートレイプドラッグ」ともよばれ、 インターネットでも簡単に入手できてしまうのが実情だ。 捜査関係者によると、薬物を使った性犯罪の特徴として、一人の犯人が複数の被害者に繰り返し行うことがあげられるという。薬物を使うことで被害者の記憶が欠落し、さらに、薬物によっては数時間から数日で体外に排出されてしまうため証拠が消えてしまい事件が発覚しにくい。これに犯人は味をしめるのだという。

 「さらに被害者は『(性被害を)信じたくない』 という心理も働く」と捜査関係者は指摘する。それでも、「証拠採取など、性犯罪の捜査は時間との勝負。少しでも疑わしいのであればためらわずに警察へ相談してほしい」と話す。 


緊急を要する場合は110番通報が好ましいが、警察にも性犯罪の被害に悩む人向けに「#8103(ハートさん)」という無料短縮ダイヤルがあり、そちらの利用もよびかけている。 薬物を使った性被害から身を守るにはどうすればいいのか、警視庁のある捜査幹部はこう警鐘を鳴らしている。 


「見知らぬ人から渡された飲み物は口にしない。トイレで席を立つときも飲み物は持って行く。これだけ事件が横行するなか、特に初対面の相手にはそれぐらい警戒してほしい



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