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〈伊豆大島・ラウンジ嬢死体遺棄事件も発生〉経験者が語る “リゾートバイト”トラブルの実態「ワンナイトや不倫も多発していて…」

2025年01月26日 20時03分59秒 | 事件と事故




〈伊豆大島・ラウンジ嬢死体遺棄事件も発生〉経験者が語る “リゾートバイト”トラブルの実態「ワンナイトや不倫も多発していて…」
1/25(土) 11:02配信




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集英社オンライン
被害者の高瀬静香さんと、事件現場


昨年10月23日に伊豆大島の海岸で若い女性の遺体の一部とみられる骨が見つかり、死体損壊・遺棄の容疑で畳店経営・柳瀬宗達容疑者(45)が1月24日に逮捕された事件。遺体は容疑者の元交際相手である飲食店アルバイト・高瀬静香(37)さんで、警視庁は死亡の経緯について調べている。札幌市出身の高瀬さんはリゾートバイトで各地を転々とする中で、客の柳瀬容疑者と交際関係に発展し、事件に至ったとみられる。そこで今回は「リゾートバイト」の知られざる実態について、経験者たちから話を聞いた。


〈画像〉唐揚げを持ってドヤ顔する柳瀬容疑者と、亡くなった高瀬さん


彼氏ができて島に移住する女性やお客さんと結婚する女性も
被害者が伊豆大島でのリゾートバイト中に客だった柳瀬容疑者と知り合い、交際関係に発展したことが発端とみられる今回の死体損壊・遺棄事件。


被害者の高瀬さんは島に来た理由として、「海が好きだから」と話していたという。


リゾート気分を味わいながら現地で短期間働く「リゾートバイト」は近年、若者を中心に人気だが、その実態はどのようなものなのか。


2024年4月21日に公開された記事にて、リゾートバイトで石垣島に滞在中、海でシュノーケリングをして漂流した経験を語ってくれた串貴代加さん(35)は、当時のことをこう語った。


「21歳のときにラウンジ嬢として7ヶ月間、石垣島でリゾートバイトをしていました。時給はたしか1300円くらい。店では18歳から30代前半くらいの女の子が働いていて、特に大学生くらいの子が一番多かったです。短期の子がほとんどで、1ヶ月勤めたら長いほうでした。


旅行気分で開放的になるのか、お客さんとワンナイトする子や不倫関係になる子もいましたね。でも、入れ替わりが激しい職場なので、みんなわりとさっぱりとしていて、人間関係がこじれることはなかったです。


内地(沖縄県の人が沖縄県以外の都道府県を総称して呼ぶ言葉)のラウンジみたいにスーツで来るお客さんはいなくて、Tシャツにビーサンといったラフな格好のお客さんが多かったです。


観光客は今ほど多くなくて、店には地元の方もよく来ていました。お客さんとの距離が近く、プライベートでも一緒に海へ行ったり、ご飯に連れて行ってもらったり、お客さんが所有するペンションのパーティーに招かれたりもしました」


客との距離が近い分、トラブルなどは起きないのか。串さんは次のように明かした。


「お客さんと付き合っている女の子も何人かいましたが、痴情のもつれや金銭トラブル、今で言うパパ活やロマンス詐欺のような話は聞いたことないです。


ただ、島で彼氏ができて移住する女性やお客さんと結婚する女性は多かったですよ。


もし自分がこういった事件に巻き込まれていたらと思うと怖いですね。リゾートバイトだと全国からいろんな人が集まるし、一つの島でもいろんな店があるので。


私はたまたま勤務した店とタイミングがよかったから、危険な目に遭わなかったんだと思います」

「ワンナイト狙いの客にホテルにしょっちゅう誘われた」
次に、沖縄本島のキャバクラでリゾートバイトをした経験があるという女性(23)に話を聞くと、その激務ぶりについて次のように話した。


「大学生の頃、夏休みに2週間だけリゾートバイトをしたことがあります。時給4000円で往復の飛行機代は自腹でした。


繫忙期の8月だったので、特に土日はお客さんがかなりたくさんいました。客層は飲み方がきれいじゃない人が多く、たくさん飲むよう煽られたり、一気(飲み)させられたりしましたね。2週間ほぼ毎日二日酔いできつかったです。


旅行先でのワンナイト狙いの客からアフターで宿泊先のホテルに来るよう誘われることなんてしょっちゅうありましたが、もちろん全て断りました。風俗行けよって思いましたね。


米軍の軍人さんや外国人観光客が来ることもあって、英語で接客しなきゃいけないのも大変でした。でも、外国人はたまにチップくれることもあって、日本人よりも紳士的なお客さんが多かったです。


リゾートバイトで来た子の中には、軍人さんとワンナイトを繰り返している子や、好かれたくて必死に英語を勉強している子もいました」


また、この女性によれば、店員同士の関係性は「アットホーム」とはかけ離れたものだったという。


「もともとリゾートバイトで来たけど、5年以上働いている“お局”的な子もいて、態度が威圧的でめっちゃ怖かったです。みんなどうせすぐいなくなるってわかっているから、挨拶しても無視するんですよ。


沖縄と聞くと、アットホームな感じをイメージしていたんですが、店の中の人間関係は全然よくなかったです」


今回の伊豆大島での事件について聞いたところ、「自分の身は自分で守る」ことが大切だと話した。


「こういった事件を聞くとなおさら、『もう二度と行きたくない』と思いますね。私もそうだったんですけど、『どうせリゾートバイトをするならたくさん稼ぎたい』と安易に夜職に手を出してしまう女の子も多いと思います。


普通の大学生が友達と一緒に旅行感覚でバイトしに来るケースも多いです。


沖縄の歓楽街は世界中からいろんな人が集まる場所なので、自分の身は自分で守らないと、今回のような事件に巻き込まれてしまうリスクがあると改めて感じました」


Gが出るボロアパート暮らしを強いられる子も…
一方、島の住民側はどう見ているのだろうか。現在も宮古島のバーで勤務する男性(28)は、リゾートバイトの実態について次のように話した。


「宮古島は毎年7月から9月の繁忙期に大勢の観光客が来ます。その時期になるとリゾートバイトや夏だけの観光ビジネスをしに来る人たちが急激に増え、どの飲食店もすごい人で溢れかえります。


夏はホテルや観光施設、居酒屋などでリゾートバイトをする人も多いけど、冬はキャバクラ以外でバイトをできる場所はほとんどないです。


だから、リゾートバイトで来てる子だけじゃなく、移住者も夜職をやってる人が多い。宮古島はただでさえ働き口が少ないし、年々物価が上昇していて、夜職しないと生活が厳しい人がたくさんいます。


リゾートバイトの寮は店によってかなり当たり外れがあるみたいで、中にはゴキブリが出るボロアパート暮らしを強いられる子もいるみたいですね」


この男性はさらに、移住者の実情についても話してくれた。


「地元の人は就職や進学を機に(沖縄)本島や内地に引っ越す人が多いんですよ。だから、移住者やリゾートバイトで来た子同士で付き合うパターンがほとんどです。


島内のコミュニティーは狭いから、誰と誰が付き合ってるとか、そういう噂はすぐに広まります。常に監視下にいるような状態なので、あんまり悪さはできないですよ(笑)。


移住者は内地で借金して逃げてきた人とか訳アリの人が多いんです。だからか、夜の店の従業員が店のお金を盗むトラブルはよくあるんですけど、それもすぐに誰がやったかバレるパターンがほとんどです」


最後に今回の事件について聞くと、次のように警鐘を鳴らした。


「“島”と聞くと、平和でのどかなイメージかもしれませんが、こっちで観光ビジネスや夜の店をしている人は内地から来た人がかなり多いんですよ。


だから、危険度で言ったら東京の歓楽街と変わらないです。リゾートバイトに限らず、夜の業界はこういったトラブルが多いと思うので、自分も気を付けなければならないなと思いました」


離島の若年人口の減少による過疎化、人手不足といった問題も潜んでいる「リゾートバイト」だが、滞在先で楽しみながら働けるという大きな魅力があるのも事実だ。


このような大きな事件やトラブルが今後、起こらないことを願うばかりだ。


取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班












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