夕方のログハウスは、ハットするほど美しい。初めて長野でログハウスを作った時のことを思い出す。
作業灯の明かりに浮かび上がったログハウスを見て、涙が出るほど、しみじみと、良いなーと思った事を。
あれから何年経ったろう。しかし、今でも変わらず良いと思う事が出来るのは、やはり嘘が無い建築である事、本物の素材だけが持つ力を感じずにはいられない。
この家はフルログでありながら、3面は漆喰仕上げと、他のログハウスとは違うスタイルだ。
土佐の風雨に負けないように考えられている、アイビーログ工房の新スタイルの形。
土佐の民家スタイルを持った、耐震性能があり、風雨に負けない形だ。
100年200年のスパンで考えると、この形になった。ハイブリッドは手間がかかるが、利点がある。
地形、風向き等を考え、2面覆うスタイルも考えられるし一面だけ漆喰なんて言うのもいいかもしれない。
中の丸太は経年変化し、経った歳月を記憶する。
しかも、この建物の室内ログは無塗装だ。
しかし無塗装仕上げは凄く大変で、もうやりたくないと言うのが本音。ごまかしが効かないのだ。ログハウスは、建て込みまでに時間がかかるので、色が合わないし、塗装で保護されていないので汚れやすいからだ。
しかし大変だった分、今後の経年変化に興味がある。この家の20年後を見てみたい。きっと自然な優しい色になっていると思うし、願う。
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